『日本2017ダービーの穴馬探し予想PART1』シベリアン

「日本ダービー」の穴馬探しを
お届けします。

日本ダービーは
5月28日(日)に
東京芝2400mで行われる
3歳頂上決戦です。

昨年は、マカヒキを
推奨馬として指名しました。
(1着/3番人気)

今年は、ダービー史上で
はじめて「青葉賞馬」が
1番人気に推されそう。
その点だけでも、今年の
ダービーの混戦ぶりや
異常さがよく分かります。

さっそく日本ダービーの
ポイントをお伝えしていきます。

まずは「今年ならでは」の
このテーマから。

【ポイント1】
「皐月賞を穴で勝った馬」の
ダービーでの扱い方は?

→今年のダービーの
ポイントの一つは「皐月賞を
9番人気で勝ったアルアインの
馬券上での扱い方」でしょう。

今年のアルアインのように、
皐月賞を「6番人気以下の
人気薄で勝った馬」は
直後のダービーで過去に
どんな成績を残しているのか?

下記にすべて記してみます。
(2000年以降)

02年 ノーリーズン
 皐月賞  1着(15番人気)
 ダービー 8着(2番人気)

04年 ダイワメジャー
 皐月賞  1着(10番人気)
 ダービー 6着(4番人気)

06年 メイショウサムソン
 皐月賞  1着(6番人気)
 ダービー 1着(1番人気)

07年 ヴィクトリー
 皐月賞  1着(7番人気)
 ダービー 9着(2番人気)

16年 ディーマジェスティ
 皐月賞  1着(8番人気)
 ダービー 3着(1番人気)

17年 アルアイン
 皐月賞  1着(9番人気)
 ダービー ?

(08年皐月賞を7番人気で
勝ったキャプテントゥーレは
ダービーを回避したため除く)

このように、アルアインは
2000年以降で6例目の
「皐月賞を穴で勝った馬の
ダービー出走」なのですが、
過去5頭のダービーの成績は
(1.0.1.3)と低調。

ただ、それよりも気になるのは
皐月賞→ダービーでの
「人気のハネ上がり方」です。
上記いずれの馬も、
皐月賞→ダービーで人気を
かなり大きくハネ上げています。

つまり「皐月賞では一介の
穴馬だった馬が(皐月賞の
快走一発で)ダービーで
あっさり人気馬に変貌して
いる」ワケです。

もちろん、皐月賞を勝った
馬ですから人気が上がるのは
当然と言えば当然なのですが
ただダービーで「その人気に
見合う走りをした」のは06年の
メイショウサムソン1頭だけ。

他4頭は、人気以下の着順に
「凡走」。新たに背負った
人気にこたえることが
できませんでした。

皐月賞を展開やフロック的な
要素等に助けられて勝った→
ガチンコ勝負の色が濃くなる
ダービーでは人気を背負った
ものの力負けした…過去の
事例からはそんなパターンが
けっこう多い事が窺えます。

皐月賞を低人気で勝った馬は
ダービーで「人気は過剰気味に
上がるのに、実際にはあまり
来ない」。つまり力量的にも
妙味的にも、やや狙いづらい
存在と化すワケです。

今年の3歳牡馬は
全体レベルが低調ですから
「アルアインでも」ダービーで
また上位に好走する可能性は
否定しませんが…あとは
アルアインがどれ程の人気に
推されるかも、要注目の
ポイントとなるでしょう。

【ポイント2】
「高速時計の皐月賞を
勝った馬」は
ダービーを勝てない

→有名になった格言ですが
今年の皐月賞は例年より
さらに高速決着でしたので
あらためて記しておきます。

「皐月賞を1分58秒7以下の
高速時計で勝った馬」は
ダービーで下記のように
苦しむことが多めです。
該当馬は過去6頭いましたが
(1.0.1.4)と不振です。

2002年 ノーリーズン
皐月賞 1着(1分58秒5)
ダービー8着

2004 ダイワメジャー
皐月賞 1着(1分58秒6)
ダービー6着

2009 アンライバルド
皐月賞 1着(1分58秒7)
ダービー12着

2013年 ロゴタイプ
皐月賞 1着(1分58秒0)
ダービー5着

2015年 ドゥラメンテ
皐月賞 1着(1分58秒2)
ダービー1着

2016年 ディーマジェスティ
皐月賞 1着(1分57秒9)
ダービー3着

2017年 アルアイン
皐月賞 1着(1分57秒8)
ダービー ?

ただ今年は皐月賞だけでなく
青葉賞も、プリンシパルSも
高速決着でした。その点も
鑑みる必要はありそうです。

【ポイント3】
先週のオークスから探る
血統キーワードは…

→今年のダービーは
メンバー構成などから
例年よりもスロー気味に
流れると診ています。

ならば、流れが非常に
ヌルかった先週のオークスと
「同質」の流れになる=
血統的にも(距離も舞台も
同じの)オークスの結果を
参考にしたいところですが、
血統面では「特徴的」な
結果が現れていました。

低人気で好走したのは
モズカッチャン、
ディアドラの2頭でしたが、
ともに「ハービンジャーの
産駒」だったのです。

いまの東京芝2400m=
「道中スローペースから
高次元の上がり勝負に
なるとハービンジャー産駒が
走りやすい状況の馬場」と
想起できるワケですが…。

ただ、圧倒的な内容で
勝ったソウルスターリングも
(ハービンジャーと同じ)
デインヒル~ダンチヒに
遡るラインを父系内に備える
馬でした。

その点も含めて鑑みると
先週のオークスはむしろ
「1・2・4着がデインヒル~
ダンチヒ持ちの馬だった」
ことのほうに注目すべきかな、
とも思います。

デインヒル~ダンチヒと
いえば、速い時計が出る芝に
おける終盤のスピード戦に
強く持続力・瞬発力の両方に
長けた筋と定義していますが、
まさに今の東京の高速馬場で
終盤に究極のスピードを
競ったオークスで「出番」が
あった、という事でしょう。

今週のダービーがヨミ通りに
オークス同様のスロー戦に
なれば、オークスと同じように
デインヒル持ちの馬がまた
走ってまったく不思議ナシと
診ています。

PART2では
さらに別のテーマに
ついて記していきます。

PART2に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。