『キタサンブラック産駒の良し悪しはここに注目しよう!』田中洋平

 

2021年の秋華賞は、

超良血馬のアカイトリノムスメが勝ちましたね。

 

(父)ディープインパクト 7冠馬

(母)アパパネ 5冠馬

 

両親合わせてG1を12勝と、とんでもない血統ですね。

 

1番仔 モクレレ 4勝(3勝クラスで頑張っている)

2番仔 ジナンボ― 4勝(G3で2連対とそこそこ活躍)

3番仔 ラインベック 4勝(今夏の新潟記念5着と、この先もチャンスはありそう)

4番仔 アカイトリノムスメ 4勝(秋華賞を勝利)

 

アパパネの子供ということで、

期待ほど走っていないという印象でしたが、

こうやって見るとコンスタントに勝ってますね。

 

そしてついにG1馬を輩出。

 

アパパネは母親としてもすごいな。

 

やはりサラブレッドは血で走るのでしょうかね。

 

しかしG1馬とまったく同じ血統で、

兄弟がさっぱり走らないこともある。

 

まー人間の兄弟でも、

同じ両親に生まれながら、性格が全く違いますからね。

 

不思議です。

 

サラブレッドもこれと同じでしょうね。

 

そこで最近、私が不思議に感じている血統について、書きたいと思います。

 

それはキタサンブラック産駒。

 

何かの記事で読んだのが、

後天的な努力で成功した馬は、種牡馬として成功できない!

ということ。

 

これを読んで、私は深く納得しました。

 

鍛え上げた筋肉ムキムキのお父さんの子供だからと言って、

子供が筋肉ムキムキになることはない。

 

でも音楽の才能にあふれたお父さんなら、

子供も音楽の才能に恵まれる可能性は高い。

 

つまり才能は遺伝するけど、

本人が努力でゲットした能力は、遺伝しない。

 

ということ。

 

ディープインパクト(天才)

キタサンブラック(秀才)

 

だからキタサンブラック産駒はあまり走らないかもしれない。

 

という記事を読んで、納得したわけです。

 

しかしキタサンブラック産駒は、意外と走っている。

 

その代表格がラスールという牝馬で、

あのルメール騎手に「新しいグランアレグリア」だと絶賛されていました。

 

現時点でまだ新馬戦を勝っただけですが、

この先の期待値はかなり高いでしょう。

 

あとは8月の新潟で2着馬に1秒差を付けて完勝したイクイノックス。

 

2着馬メンアットワークは次走で3着、

3着馬のサークルオブライフは次走で勝ち上がり。

 

4着馬のサトノヘリオスも次走で勝ち上がりと、

レベルの高いメンバーだったにもかかわらずの完勝ですからね。

 

この馬も先々が楽しみな馬でしょう。

 

なんか思ったより走っているなー。

 

後天的な努力でゲットした能力は遺伝しない。

 

あれはガセだったのか。

 

と思いながらキタサンブラック産駒のデータを見ていたら、

あることに気付きました。

 

現時点で1勝以上している産駒です↓

 

◆マリオロード 

母ヤマトマリオン(JRA重賞2勝、地方重賞2勝)

 

◆ジャスティンスカイ

兄弟3頭みんなJRAで勝ち上がり

 

◆コナブラック

母コナブリュワーズ(4勝、オープンで活躍)

 

◆ドグマ

これと言って目立つ活躍馬なし

 

◆サウンドクレア

母サウンドバリアー(JAR重賞1勝)

姉サウンドキアラ(JAR重賞3勝)

 

◆オディロン

兄弟にルネイション、ソロフレーズと活躍馬あり

 

◆ラスール

兄弟にモルジアナ、シャケトラ、

サラーブ、シハーブと活躍馬が多数

 

◆ビジュノワール

兄弟5頭のうち4頭が勝ち上がり

 

◆トゥーサン

姉にアースエンジェル(アイビスSD5着)

 

◆ヴェールランス

母がジュエラー(桜花賞馬)

 

◆イクイノックス

母シャトーブランシュ(JRA重賞1勝)

兄ヴァイスメテオール(JRA重賞1勝)

 

もうお分かりいただけたでしょう。

 

キタサンブラック産駒で走っているのは、

繁殖牝馬の質が高い馬ばかり。

 

母親が重賞勝ち馬か、

外国から輸入された繁殖牝馬で、兄弟がすでに走っている。

 

母親も兄弟もパッとしないのは、ドグマだけでした。

 

まだ初年度なので、なんとも言えないですけどね。

 

もしかするとキタサンブラックは母方の能力を引き出すタイプ。

 

なのかもしれません。

 

ディープインパクトの甥で、

サンデーサイレンスの孫ですから、種付けできる繁殖牝馬は限られている。

 

そんな競争が激しい環境の中で、果たして大成できるのか。

 

また現時点で評価の高いラスールとイクイノックスが、

この先、活躍して行けるのか。

 

楽しみですね。

 

注目したいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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