『ショック!ルメール騎手から乗り替わりのカフェファラオが勝利!』田中洋平

 

2022年のフェブラリーSは、

昨年の覇者で2番人気のカフェファラオが完勝。

 

ルメール騎手から福永祐一騎手に乗り替わりで、

いきなり結果を出しました。

 

これまで主戦を務めていたルメール騎手は、

これまで1度も乗ったことがない牝馬のテオレーマに騎乗。

 

地方競馬の牝馬限定戦で勝ち負けしているレベルの馬で、

さすがにJRAのダートG1では厳しいかと思います。

 

実際フェブラリーSでは14着に敗れているのですが、

ルメール騎手には珍しく、お手馬を奪われたカタチ。

 

しかも福永祐一騎手に結果を出されたので、

カフェファラオがルメール騎手の元に戻ってくる可能性は低いでしょう。

 

いつも強奪する側のルメール騎手でも、

逆に奪われることがあるんだな、としみじみ感じたフェブラリーSでした。

 

そんな福永祐一騎手は、

ここ5年のダービーで、3勝している男。

 

ちょっと前まで、あと一歩足りないイメージでしたが、

すっかり勝負強くなって一流の騎手へと成長しましたね。

 

そこでふと思ったのですが、

G1デーは1つの競馬場にトップジョッキーが集まりますよね。

 

なぜならG1に騎乗するから。

 

だからG1デーは朝イチから最終レースまで、

トップジョッキー同士のハイレベルな戦いが続くことになります。

 

いつもは1日3~4勝している騎手でも、

トップジョッキーばかりになると、1日1勝がやっと。

 

こんな状況になるはずです。

 

ということは、

このトップジョッキーが集まるG1デーで、

好成績を収めている騎手は、本当に勝負強いのではないか?

 

と思ったわけです。

 

JRAの平地G1は、24レース。

 

フェブラリーS

高松宮記念

大阪杯

桜花賞

皐月賞

天皇賞(春)

NHKマイルカップ

ヴィクトリアマイル

オークス

ダービー

安田記念

宝塚記念

スプリンターズS

秋華賞

菊花賞

天皇賞(秋)

エリザベス女王杯

マイルチャンピオンシップ

ジャパンカップ

チャンピオンズカップ

阪神ジュベナイルフィリーズ

朝日杯フューチュリティS

有馬記念

ホープフルS

 

2021年でG1に騎乗していた回数順に騎手を並べてみると、

 

ルメール(23)

川田将雅(20)

福永祐一(19)

武豊(18)

M.デム(17)

池添謙一(17)

和田竜二(17)

戸崎圭太(16)

横山武史(16)

松山弘平(16)

岩田望来(13)

吉田隼人(13)

田辺裕信(13)

藤岡佑介(12)

幸英明(12)

横山典弘(10)

 

となります。

 

ルメール騎手は高松宮記念以外、

23回もG1に騎乗しているのでさすがですね。

 

それと意外に騎乗数が多いなーと思ったのが藤岡祐介騎手ですが、

人気の無い馬が多いので、最高で6着までと結果を出せていません。

 

とりあえずG1に乗れないことにはG1で勝てませんが、

人気の無い馬でも、ちょいちょい3着に絡むなどの活躍がないと、

これより上に行けないので頑張って欲しいですね。

 

安全運転より、思い切った騎乗を見てみたいという感じです。

 

まー少し話が逸れましたが、

年間24レース中、15レース以上に騎乗している騎手を対象に、

G1開催日の成績と、G1非開催日の成績を見比べてみたいと思います。

 

 

G1デーはトップジョッキーが1つの競馬場に集まるので、

いつもは1日4~5レース勝てている騎手でも、

1日1レースしか勝てない、なんてことが頻繁に起こる日。

 

普通は成績が落ちます。

 

落ちて当たり前なんです。

 

ところが、ルメール騎手と横山武史騎手だけは、

逆に成績がアップするという結果になりました。

 

ルメール騎手は乗り馬に恵まれているとは言え、

さすがですね。

 

ミスの少ない騎乗で、取りこぼさないんでしょう。

 

横山武史騎手は勢いのある若手なので、

こちらもイメージ通りで、やはり勝負強いんですね。

 

あと横ばいかな、というレベルで収まっているのは、

川田将雅騎手と和田竜二騎手くらいで、あとは下がってますね。

 

とくに武豊騎手の下落幅が大きくて、意外でした。

 

ちょこちょこ重賞を勝つように復活のイメージもありますが、

トップジョッキー同士の戦いになると勝てないということは、

やはり騎手としての能力が落ちてきているのかもしれません。

 

もう今年で52歳ですからね。

 

普通のスポーツなら、

第一線での活躍がむつかしい年齢なのは間違いありません。

 

まーでも横山ブラザーズのような若手の成長もありますし、

とくに横山武史騎手の今回の結果は驚異的ですね。

 

すでにトップジョッキーの仲間入りを果たしていますが、

将来的にルメール騎手とリーディングを争う日が来るはず。

 

引き続き注目したいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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