『逃げ馬のとなり枠は不利を受けやすいのか?』田中洋平
グリーンチャンネルのレース中継をみていて、
気づいたことを議題にあげたいと思います。
それは、逃げようと目論んでいる馬は、
スタート直後に内側にキレ込んで行くので、
その内から発走する馬は、
進路が狭く不利が発生するのではないか?というもの。
言葉ではいまいちイメージできないと思うので、
画像をご覧ください↓
11番の馬がハナを奪うために、
(赤丸内の一番右側)
ガリガリと内側にキレ込んでいくので、
影響を受けた8~10番の馬の進路が狭くなります。
そのためポジションが自然と後ろの方になるという不利。
ということは、
逃げた馬の内側3頭はスタート後に不利を受けることが多いので、
次走が狙い目なんじゃないか?という仮説を立てることができます。
さっそくTARGETで調べてみよう!と意気込みましたが、
やってみるとこれがなかなか面倒くさいので却下。
これは、また今度の機会に調べることにしました。
気が向いたら、独自に調べてみてください。
しかしこれで終わりじゃ、面白くないですよね。
もうひとつ気になる部分があったので、今度はそちらを調べてみます。
その気になる部分というのが、ゲートの連結部分です。
ここ↓
1セットに12頭入るゲートですが、
内ラチに近い1つ目のゲートはワザと開けているので、
11頭までが1セット目に入り、12頭目からは2セット目に入ります。
この連結部分があることによって、
11番と12番のゲートの距離が遠くなるので、
他のゲートよりも、馬がリラックスできるのでは?
またゲートを出た瞬間も、
他のよりスペースがあるので進路を塞がれる不利が少ないのでは?
とプラスの効果が見込めそうな気がします。
ということで、近3年の馬番別のデータを調べてみました。
いかがでしょう?
他に比べると成績は良い方ですし、
回収率は抜けていい感じですね。
ただ年単位で多少のムラがありますし、
何より11番と12番ゲートの回収率が良くなる根拠が少し弱いかな、
という印象です。
仮説の域を出ないデータですが、
一応、11番、12番ゲートに入った馬の前走脚質に注目すると↓
前走逃げていた馬の回収率が良いですね。
スタート後、ゴチャつかないので逃げやすいのかな?とは思います。
興味のある方は、ぜひ追加で調べてみてください。
ちなみに、取り消し馬がいたりすると、
下記のようにゲートの連結部分に入る馬番が違うこともあります。
あまり細かく考えると、
データの検証に手間がかかって大変なので、
認識さえしていれば良いのではないかと思います。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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