『函館2歳S 2017の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「函館2歳S」の穴馬探しを
お届けします。

 

夏競馬「前半」の
福島・中京・函館開催が
早くも次週末でラストを
迎えます。

 

函館2歳Sは、
7月23日(日)に函館で
行われる2歳重賞です。

 

早速、函館2歳Sのポイントを
お伝えしていきましょう。

 

なお函館2歳Sは2011年まで
夏の函館開催「8週目」に
施行されていました。

 

しかし、2012年から
函館開催が6週に短縮されたため、
必然的に「6週目施行」へ
移行しています。

 

8週目に施行していた当時と
6週目施行の現在では、現れて
いる傾向が異なりますので、
ここでは2012年以降の
近5年の函館2歳Sの傾向から
ポイントを探っていきます。

 

 

 

【ポイント1】
内枠馬ばかり穴をあける

 

→タイトルどおり。
近5年の当レースで
「5番人気以下」で好走した
穴馬6頭の枠は下記のとおり、
全馬が(!)3枠から内の
枠です。

 

12年2着 コスモシ 3枠  5番人気
13年2着 プラチナ 1枠  9番人気
13年3着 トーセン 2枠  8番人気
14年2着 タケデン 3枠 11番人気
15年3着 ヒルダ  3枠 10番人気
16年3着 タイムト 3枠 13番人気

 

 

上位人気馬の場合は、枠は
全く関係ない(=外枠馬でも
好走できる)のですが、
馬券圏に絡んでくる低人気の
穴馬=内枠馬ばかりなのです。

 

そもそも他馬をパスする
ポイントが少ないコースの
函館芝1200mコース、かつ
他馬を起用に抜き去る術を
まだ会得していない馬が多い
2歳馬によるレースですから、
穴馬が好走するためには
コース利を得られる内枠が
そのままアドバンテージと
なっているのでしょう。

 

また年々、この函館最終週の
芝コース内側の状態が良く
なっている点も、当傾向を
助長していると思われます。

 

 

 

【ポイント2】
他場デビュー馬は
まったく勝っていない

 

→近10年の当レースを
勝った10頭のうち9頭が
函館デビュー馬。残りの
1頭は地方所属馬。

 

つまり「函館以外の
中央場」でデビューした
馬は近10年勝っていません。

 

それどころか、函館競馬が
「夏の北海道競馬の前半」の
開催になり、函館2歳Sが
7月または8月の施行となった
1997年以降、函館以外の
中央場でデビューした馬は
勝っていません(函館開催が
無かった2009年を除く)。

 

 

 

【ポイント3】
馬体が重すぎる馬はダメ

 

→近10年の当レースに
出走した全馬の「前走時の
体重」別成績を診てください。

 

(当データは施行週云々に
あまり左右されないファクターの
ため近10年で集計しています)

 

478キロ以下 勝率 8% 複勝率24% 10.9.10.94
480キロ以上 勝率 0% 複勝率 4% 0.1.0.23

 

 

このように「大型馬」の
アベレージが極端に低く
なっています。

 

函館2歳S=早熟度と完成度を
競うレースですから、体が
大きい「仕上がりに時間が
掛かりそうなタイプの馬」は
どうしても苦戦しがち、と
いうことなのでしょう。

 

 

 

【ポイント4】
前走で「逃げきったり
番手競馬で勝った馬」が
よく好走するレース

 

→8週目施行から6週目施行に
移った事により、いちばん
大きく変わった点はコレです。

 

8週目施行だった2011年以前は
「前走で差して勝った」馬が
バンバン差し届いて好走し、
逆に「前走逃げきり勝ち」の
馬が苦しむレースでした。

 

しかし、6週目施行に変わった
近5年は大きく様変わり。

 

「前走で逃げきったり、
番手先行してサッと抜け出して
勝ってきた」いわば、単調な
先行競馬で結果を出してきた
馬の好走が増えているのです。

 

近5年の当レースで好走した
全15頭の「前走(=大半の馬が
デビュー戦)の成績と脚質」を
診てください。

 

12年1着 ストーク → 前走3番手先行から1着
12年2着 コスモシ → 前走5番手先行から1着
12年3着 ティーハ → 前走3番手先行から1着
13年1着 クリスマ → 前走逃げ切って1着
13年2着 プラチナ → 前走逃げ切って1着
13年3着 トーセン → 前走3番手先行から1着
14年1着 アクティ → 前走逃げ切って1着
14年2着 タケデン → 前走逃げ切って1着
14年3着 トウショ → 前走2番手先行から1着
15年1着 ブランボ → 前走4番手先行から1着
15年2着 メジャー → 前走3番手先行から1着
15年3着 ヒルダ  → 前走2番手先行から1着
16年1着 レヴァン → 前走3番手先行から1着
16年2着 モンドキ → 前走4番手先行から1着
16年3着 タイムト → 前走逃げ切って1着

 

 

このように、上記15頭の
大半が「前走で逃げきり or
番手からの先行競馬で
勝った」馬でした。

 

8週目に施行されていた
2011年以前は、今と違い
「デビュー3走目」の馬も
多く出走していました。

 

つまり、今と比べると
『経験を豊富に積んだ馬たちの
戦い』であり、それゆえ
単調なスピードだけでは
通じづらく、他馬を「差す」
実戦を経てきた履歴が武器と
なっていたのです。

 

しかも、馬場も8週たっぷり
使い込まれて、内が荒れている
ケースが多かったこともその
傾向を助長していました。

 

しかし、6週目施行になった
近5年は「実戦経験を豊富に
積んだ馬」の出走が無くなり
レース質が単調になった事で、
前走で「単調なスピード」で
押し切ってきた馬でも通じる
ようになったのです。

 

また「6週目」ですから
8週目施行だった当時と比べて
馬場の損耗も少なめ。

 

以上の点が、ここ5年の
当レースで単調なスピード馬の
台頭が増えている要因と診て
います。

 

今年も「単調なスピードを
活かして勝ってきた」馬から
推奨馬をチョイスします。

 

 

 

【ポイント5】
近年は「関西馬」が圧倒

 

→近5年の当レース出走馬の
東西所属別・成績は下記の
とおり。関西馬が関東馬を
圧倒しています。昨年も
ワンツー。

 

関西馬 勝率16% 複勝率28% 4.1.2.18
関東馬 勝率 2% 複勝率19% 1.4.3.35
地方馬 勝率 0% 複勝率 0% 0.0.0.12

 

 

 

以上5点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

 

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。