馬券力アップ

HOME
馬券力アップ
『雨が降って馬場が荒れれば１番人気が飛んでいく！』田中洋平

2023年3月27日 / 最終更新日 : 2023年3月26日田中洋平馬券力アップ

『雨が降って馬場が荒れれば１番人気が飛んでいく！』田中洋平

先週の日曜日はまとまった雨が降って、

中山、阪神、中京の３場すべてが、重馬場以上の荒れ馬場でした。

とくに中山、中京のダートは、

水の浮くようなドロンコ馬場で、レースを走り終えた人馬ともに真っクロ。

大変そうでしたね。

そんな中、ふと思ったのが、

馬場が荒れると、レース結果も荒れるのか？ということ。

スポーツ新聞や競馬新聞のトラックマンは、

印刷工程の関係上、木曜日くらいまでにはシルシを打たないといけない。

つまり週末の天候や、馬場状態を正確に読み切れてないこともあり、

良馬場なら強い馬だが、馬場が荒れたらちょっと怪しいかも、

という馬に重いシルシを打っている可能性もある。

競馬の人気評価は、

新聞のシルシで作られているので、

馬場が荒れると、ここに評価のギャップが生まれるわけです。

これは多くの人が知っていることなので今さらではありますが、

気になったので調べてみることにしました。

検証期間は直近３年間で、

重馬場と不良馬場の人気順位別の成績です。

あれ？

１番人気の成績が、意外と普通ですよね？

人気上位の平均勝率は、以下の通り。

１番人気　勝率３３％

２番人気　勝率１８％

３番人気　勝率１３％

ザックリではありますが、こんな感じです。

改めて、重馬場、不良馬場の人気順位別の成績をみてみると、

それほど大きな差はない気がします。

うーん、考えていた結果と違うな…と思ったのですが、

芝、ダート別にみてみると、大きな違いがありました。

◆芝（重、不良）

◆ダート（重、不良）

荒れた馬場の芝だと、１番人気の成績が悪くなります。

反対にダートは、上位人気が平均よりも好走する感じですね。

ということで今回は芝の重、不良馬場の場合にフォーカスするのですが、

実はすでに単勝回収率が１００％を超えます。

勝率７％　連対率１５％　複勝率２２％

単勝回収率１０１％　複勝回収率７９％

これはどのような状態かと言うと、

芝が重、不良馬場の場合に、

レースに出走している全頭の単勝馬券を買ってもプラスになる。

それだけ穴馬が突っ込んできて、荒れているということ。

ここから１番人気だけを買い目から外して、

２～１８番人気の馬だけを買うと、こんな成績になります。

勝率６％　連対率１２％　複勝率１９％

単勝回収率１０４％　複勝回収率７９％

微増ではありますが、少しだけ単勝回収率が伸びました。

では次に単勝オッズ１０倍以上の馬だけを狙ってみましょう。

勝率３％　連対率７％　複勝率１２％

単勝回収率１１１％　複勝回収率７９％

穴馬だけを狙うスタイルなので、

単勝回収率が１１０％を突破しました。

つまり重、不良馬場になった芝のレースで、

単勝オッズ１０倍以上の馬を買っていれば、回収率が１００％を超える。

超簡単な必勝法ですね。

ここから、もう一歩先を考えてみましょう。

雨が降っているのが嫌で、

やる気を失う馬もいるのではないか？ということ。

重、不良馬場でも、

前日の夜に大雨が降ったパターンと、

現在進行形で雨や雪が降っているパターンがある。

同じ重、不良馬場でも、

２種類のパターンがありますよね。

人間も雨が降っている中で、

走るのはイヤですから、きっと嫌いな馬もいるはず。

◆芝（重、不良馬場）雨、雪が降っている状態

単勝ベタ買い（全点買い）で、下記の成績になります。

勝率８％　連対率１５％　複勝率２２％

単勝回収率１１４％　複勝回収率８４％

すでに単勝回収率が１１０％を超えていますが、

先ほどと同じよう単勝オッズ１０倍以上だけを抜き出してみましょう。

勝率４％　連対率８％　複勝率１３％

単勝回収率１３２％　複勝回収率９０％

かなり良い感じの単勝回収率に仕上がりました。

ではまとめましょう。

①芝のレース

②重、不良馬場

③雨か雪が降っている

④単勝オッズ１０倍以上の馬だけ買う

これで単勝回収率が１３０％を超えます。

天気次第という不確定な作戦ではありますが、

意識している人が少ない状況であることは、

回収率の良さに反映されています。

この状況が発生したら、ぜひ狙ってみてください。

投稿者プロフィール

田中洋平

田中洋平（日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家）
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、２００９年に逃げ穴馬馬券術を紹介。２０１０年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、２０１２年にＫＫベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル６を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。