『ロードカナロア産駒の母父はナスルーラ系で決まり!』田中洋平
2023年6月に発売の競馬の天才!vol.57号、
そこで毎回連載している黄金ニックスという記事があります。
今回は、ロードカナロア産駒に注目。
父ロードカナロア×母父ディープインパクト
この組み合わせは、
芝の短距離で儲かるよ!という記事の内容。
日本の競馬でしばらく2大種牡馬だった、
ミスタープロスペクター系のキングカメハメハ。
その息子がロードカナロア。
そして同じく2大種牡馬だったディープインパクトは、
ヘイルトゥリーズン系から枝分かれしたサンデーサイレンス系。
キンカメとディープの血が入った馬が、
日本ではあまりにも多くなったので、
ディープ産駒の牝馬に、キンカメ系の種牡馬をつける。
反対にキンカメ産駒の牝馬に、ディープ系の種牡馬をつける。
このタイプの血統の馬が、増えてる印象ですね。
例えば重賞で活躍したドナウブルーと、
ジェンティルドンナ姉妹の父親はディープインパクトで、
実際の種付けはこうです。
◆ドナウブルー
イシュトヴァーン(ルーラーシップ)
ドナウデルタ(ロードカナロア)
ダーヌビウス(キングカメハメハ)
ドナウエレン(モーリス)
アルモハバナ(キングカメハメハ)
ドナウパール(エピファネイ)
◆ジェンティルドンナ
モアナアネラ(キングカメハメハ)
ジェラルディーナ(モーリス)
マリーナドンナ(ロードカナロア)
赤文字がミスプロ系(キンカメ系)種牡馬になります。
まずはキンカメ系をつけてみて、
ときどきロベルト系のエピファネイアやモーリスをつける。
という感じが、
優秀なサンデー系牝馬の宿命なんでしょうね。
この先も、この組み合わせは増えていきそうに思います。
頑張れ!ハービンジャー!
で、話を戻すと、
父ロードカナロア×母父ディープインパクトの馬が、
芝の短距離で活躍するという記事の内容。
TARGETで実際に調べてみましたが、
確かに安定してプラス回収になっているので、
興味がある人はぜひ競馬の天才!の82ページをご覧ください。
ここではロードカナロアの母父にピッタリなのは、
ナスルーラ系だということを、検証していきたいと思います。
ナスルーラと言えば、
ファミコンのダービースタリオン経験者ならおなじみ、
気性難で爆発力を生み出した強烈なインブリード。
とにかくナスルーラをインブリードしまくった記憶があります。
現在だとサクラバクシンオー、
ジャングルポケット、バゴなんかが系統を受け継いでいます。
その他にいるんですが、
ほとんど該当馬がいないので、
上記3頭だけに絞り込んでみましょう。
父ロードカナロア×母父サクラバクシンオー
父ロードカナロア×母父ジャングルポケット
父ロードカナロア×母父バゴ
この3つの組み合わせの成績です↓
◆芝
勝率20% 連対率31% 複勝率38%
単勝回収率185% 複勝回収率133%
◆ダート
勝率13% 連対率27% 複勝率37%
単勝回収率130% 複勝回収率104%
◆全体
勝率18% 連対率29% 複勝率38%
単勝回収率168% 複勝回収率123%
これをロードカナロアが得意な短距離だけに絞ると、
もっとすごい数字になるのですが、
それはぜひご自身でTARGETで調べてみてください。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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