『夏のローカル戦は前走中央か?それともローカルか?』田中洋平

 

7月になると、いよいよ夏のローカル開催がスタート。

 

9月の2週目まで、

中山、東京、京都、阪神の中央開催は、

芝の育成のためにお休みになります。

 

そして札幌、函館の北海道シリーズと、

新潟、福島、中京、小倉がメインという扱いに。

 

むかしからよく言われている格言だけど、

忘れてしまいがちなポイントを、

今日は検証してみようと思います。

 

それは中央開催とローカルとの、

メンバーレベルの差。

 

基本的に中央開催のほうが、

ローカルよりも強い馬が集まる。

 

前走が同じ着順でも、

中央開催3着と、ローカル3着なら、

中央での3着を重視するのが定石です。

 

この差が夏のローカル開催では、

あからさまに違ってくるのではないか?

 

前走阪神で3着 → 札幌に参戦

前走函館で3着 → 札幌に参戦

 

同じ札幌のレースに参戦する2頭ですが、

やはりこの場合は、前走阪神で3着だった馬の方が強い。

 

はたして、本当にそうなのか?

 

という部分を、検証してみます。

 

条件は、7~8月のローカル開催、

札幌、函館、新潟、福島、中京、小倉に参戦した馬で、

前走が中央開催か、ローカルかで見比べてみます。

 

◆前走2着

・中央開催

勝率20% 連対率35% 複勝率49%

単勝回収率65% 複勝回収率77%

・ローカル

勝率20% 連対率37% 複勝率50%

単勝回収率66% 複勝回収率77%

 

◆前走3着

・中央開催

勝率17% 連対率29% 複勝率42%

単勝回収率86% 複勝回収率78%

・ローカル

勝率13% 連対率27% 複勝率40%

単勝回収率79% 複勝回収率78%

 

◆前走4着

・中央開催

勝率14% 連対率24% 複勝率34%

単勝回収率82% 複勝回収率72%

・ローカル

勝率10% 連対率22% 複勝率33%

単勝回収率68% 複勝回収率79%

 

◆前走5着

・中央開催

勝率10% 連対率20% 複勝率30%

単勝回収率76% 複勝回収率82%

・ローカル

勝率7% 連対率14% 複勝率23%

単勝回収率64% 複勝回収率71%

 

◆前走6~9着

・中央開催

勝率7% 連対率13% 複勝率20%

単勝回収率100% 複勝回収率81%

・ローカル

勝率4% 連対率10% 複勝率16%

単勝回収率72% 複勝回収率78%

 

◆前走10~18着

・中央開催

勝率3% 連対率7% 複勝率11%

単勝回収率73% 複勝回収率68%

・ローカル

勝率2% 連対率5% 複勝率9%

単勝回収率57% 複勝回収率57%

 

前走2着だった馬は、

少しだけ前走ローカルだった方が成績が良いようです。

 

しかしそれ以外の3着以下は、

すべて前走が中央開催だった馬の方が成績が良い。

 

やはり中央開催の方がレースレベルが高く、

次走のローカルでは狙い目になりそうですね。

 

ちなみに前走中央開催で、

3~9着だった馬を抜き出すと、こうなります。

 

◆前走3~9着

・中央開催

勝率10% 連対率18% 複勝率26%

単勝回収率92% 複勝回収率80%

 

ここから少し絞り込んでみましょう。

 

◆今回芝

前走中央開催で3~9着(前走4角7番手位以下)

勝率10% 連対率17% 複勝率4%

単勝回収率123% 複勝回収率81%

 

◆今回ダート

前走中央開催で3~9着(前走4角2番手内)

勝率14% 連対率26% 複勝率47%

単勝回収率123% 複勝回収率93%

 

芝の場合は、

前走中央開催で、後方待機で末脚を活かした馬に妙味が。

 

恐らく、小回り平坦で直線が短いことが多いローカル開催は、

後方待機組は届かない、という競馬ファンの心理が、

配当妙味に繋がっていると思います。

 

反対にダートは、

前走中央開催で1~2番手に付けれた、

先行力のある馬が、そのままローカルでも押し切ってしまう。

 

という構図ではないかと思います。

 

8月いっぱいまで使える作戦なので、

ぜひ狙ってみてください。

 

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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