『夏の新潟開催は人気薄の関西馬でしっかり稼げ!』田中洋平
6月の中盤からスタートした夏競馬も、
7月終盤になれば折り返し地点。
北海道開催は、函館から札幌へ、
そして東日本開催は福島から新潟へ。
西日本は、中京から小倉へ開催が移ります。
そこで今回注目するのは、
東日本の新潟開催。
2023年であれば、
7月29日~9月3日までの8日間で開催されます。
福島も新潟も同じ傾向ですが、
この東日本開催で猛威を振るうのが関西馬。
栗東トレーニングセンターに所属する馬が、
東日本開催に遠征してくるパターンです。
過去3年間の新潟での成績がこちら↓
◆関東馬
勝率6% 連対率12% 複勝率19%
単勝回収率68% 複勝回収率68%
◆関西馬
勝率9% 連対率17% 複勝率25%
単勝回収率77% 複勝回収率79%
このように遠征してきた関西馬の方が、成績がだんぜん良い。
関西馬もわざわざ遠征してくるからには、
何かしらの勝算があってのこと、なのは間違いないですよね。
しかし、夏の福島や新潟で関西馬が強いのは、
競馬ファンにはけっこう知れ渡っている事実。
G1レベルでは最近は関東馬の活躍が目立ちますが、
競走馬全体を見渡せば、まだ西高東低の力関係です。
強い関西馬が東日本開催に遠征してきたら、
あっさり勝ってしまうのは、わりとあること。
例えば夏の新潟開催で、
関西馬が1番人気に推された場合の成績がこちら↓
勝率38% 連対率53% 複勝率64%
単勝回収率95% 複勝回収率85%
ちなみに通常の1番人気の勝率は33%ほど。
夏の新潟開催、
関東馬の1番人気の成績がこちら↓
勝率32% 連対率49% 複勝率62%
単勝回収率81% 複勝回収率83%
このように関東馬と関西馬では、
あきらかにパフォーマンスが違いますよね。
夏の新潟開催、
関西馬の1番人気は軸馬として狙い目です。
しかし先ほども言いましたが、
新潟で関西馬が強いのは知れ渡っているので、
2~4番人気あたりの馬は、あまり妙味がありません。
強い関西馬の中でも、
上位人気に推されるような誰が見ても強い馬は、
目を付けられてしまうんですよね。
でも大丈夫です。
夏の新潟で、関西馬を狙えるゾーンは、ちゃんとあります。
それは単勝20~49.9倍のゾーン。
人気でいうと6~10番人気あたりになります。
単勝20~49.9倍になるような馬は、
前走は6着以下に敗れている成績の馬がほとんど。
関西馬でも、あまり注目されないわけですが、
競馬ファンが考える以上に好走するという構図ですね。
夏の新潟開催、単勝20~49.9倍の関西馬の成績がこちら↓
勝率5% 連対率10% 複勝率16%
単勝回収率126% 複勝回収率93%
このようにプラス回収になります。
さらに直近3年間も、しっかりプラスをキープ。
2020年 単回率132%
2021年 単回率104%
2022年 単回率142%
昨年であれば、
8月28日の朱鷺S(リステッド)でワンツー。
1着 ルプリュフォール(関西馬)
2着 ララクリスティーヌ(関西馬)
単勝2340円
馬連19490円
続いて、
9月4日の新潟記念(G3)も人気薄のワンツーでした。
1着 カラテ(関西馬)
2着 ユーキャンスマイル(関西馬)
単勝2200円
馬連29250円
このように高配当の使者になる人気薄の関西馬。
今年の新潟開催も注意してみてください。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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