『種牡馬ドゥラメンテの凄さとキズナ産駒の狙いどころ!』田中洋平

 

神戸新聞杯で2着に入って、

菊花賞への優先出走権をゲットしたサヴォーナ。

 

単勝10番人気の低評価ながら、

逃げた2番人気のファントムシーフを、

力でねじ伏せる強い競馬を披露。

 

最後はサトノグランツの決め手に屈したが、

少しでもサトノグランツの進路が開かなければ、

そのまま押し切ってても、おかしくなかったですね。

 

そんなサヴォーナの父親はキズナ。

 

現時点でディープインパクトの後継種牡馬、

一番手と言われているキズナですが、

産駒は芝でもダートでも走れるオールマイティなタイプが多い。

 

さらにキズナ産駒は、回収率が高いんですよね。

 

2021年~2023年9月末の成績がこちら。

 

◆芝

勝率10% 連対率18% 複勝率28%

単勝回収率101% 複勝回収率96%

 

◆ダート

勝率10% 連対率18% 複勝率27%

単勝回収率95% 複勝回収率83%

 

◆全体

勝率10% 連対率19% 複勝率28%

単勝回収率97% 複勝回収率91%

 

これだけ注目されていて、

産駒数も多い種牡馬ですが、回収率が100%に近い。

 

これはスゴイことですね。

 

ただG1で活躍している産駒となると、

そこまでスゴイとは言い切れない感じもします。

 

ソングライン(安田記念2勝、ヴィクトリアマイル)

アカイイト(エリザベス女王杯)

 

今年の2歳馬でキズナ産駒は5世代目ですが、

G1を勝っているのは、この2頭だけ。

 

ディープボンド(天皇賞・春で2着3回、有馬記念2着1回)

ファインルージュ(秋華賞2着、ヴィクトリアマイル2着)

マルターズディオサ(阪神ジュベナイルF2着)

ステラリア(エリザベス女王杯2着)

 

その他にG1で2着に入っているのは、上記の4頭。

 

こう考えると、

ソングラインが登場しなければ、

種牡馬キズナの評価は、また違ったかもしれませんね。

 

そこで2021年~2023年9月末までで、

芝のG1を勝った種牡馬を調べてみました。

 

ディープインパクト(12勝)

ドゥラメンテ(10勝)

キタサンブラック(4勝)

キズナ(4勝)

エピファネイア(4勝)

ロードカナロア(3勝)

モーリス(3勝)

ハーツクライ(2勝)

クロフネ(2勝)

ルーラーシップ(2勝)

バゴ(1勝)

ドレフォン(1勝)

ダイワメジャー(1勝)

サトノクラウン(1勝)

ゴールドシップ(1勝)

ゴールドアリュール(1勝)

キングカメハメハ(1勝)

エイシンフラッシュ(1勝)

Kitten’s Joy(1勝)

Kingman(1勝)

 

こうやって改めて調べてみると、

やっぱりディープインパクトは、すごいですね。

 

ジャスティンパレス(天皇賞・春)

アスクビクターモア(菊花賞)

ポタジェ(大阪杯)

キラーアビリティ(ホープフルS)

コントレイル(ジャパンカップ)

グランアレグリア(マイルCS)

アカイトリノムスメ(秋華賞)

ダノンキングリー(安田記念)

シャフリヤール(ダービー)

グランアレグリア(ヴィクトリアマイル)

ワールドプレミア(天皇賞・春)

レイパパレ(大阪杯)

 

面白いのが、

近年のG1を勝っているディープインパクト産駒が、

被ることなく全部1勝ずつしているということ。

 

と言っても、

集計前にワールドプレミア、コントレイル、

シャフリヤール、グランアレグリアはG1を複数勝っていますけどね。

 

あとやっぱり注目しないといけないのが、

産駒がG1を10勝しているドゥラメンテでしょう。

 

タイトルホルダー(菊花賞、天皇賞・春、宝塚記念)

スターズオンアース(桜花賞、オークス)

リバティアイランド(阪神ジュベナイルF、桜花賞、オークス)

ドゥラエレーデ(ホープフルS)

シャンパンカラー(NHKマイルC)

 

まだまだG1を獲りそうな馬が名を連ねています。

 

祖母がエアグルーヴで父がキングカメハメハ、

社台グループの傑作と言われたドゥラメンテの種牡馬としての評価に、

私自身は懐疑的でしたが、完全に見当違いでしたね。

 

こうなってくると、

9歳で早逝したのは、かなり惜しまれるところ。

 

タイトルホルダーは種牡馬入りするでしょうけど、

岡田スタッドの生産馬なので、

社台グループ的には、自分ところの後継種牡馬が欲しいでしょう。

 

まーまだまだG1を勝てそうな

ドゥラメンテ産駒がたくさんいるので、

この先に期待しましょう。

 

ということで、

少し話が逸れましたが、

キズナ産駒の狙いどころを紹介します。

 

それは芝の1800~2400mに、

出走している馬を狙うだけ。

 

◆キズナ産駒(芝1800~2400m)

勝率11% 連対率21% 複勝率31%

単勝回収率129% 複勝回収率98%

 

もともと高い回収率を誇るキズナ産駒だけに、

キズナが得意なポイントに絞るだけで、プラスになりますね。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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