『超特急エイシンヒカリの産駒が意外とおいしかった!』田中洋平

 

超豪華メンバーの今年のジャパンカップは、

パンサラッサの大逃げに始まり、

イクイノックスの圧巻の勝利で終わりました。

 

単勝1.3倍という人気通り、

そりゃそうだわな!という結果だったのですが、

斤量が4kg軽かったリバティアイランドを

まったく寄せ付けないイクイノックスは本当に強かった。

 

さすがは世界最強馬ですね。

 

そんな驚愕のジャパンカップのあとに行われた

京阪杯の3着馬に今日は注目してみたいと思います。

 

それはエイシンヒカリ産駒のエイシンスポッター。

 

エイシンヒカリと言えば、

現役時代は逃げ馬として名をはせた馬。

 

新幹線の「ひかり」からエイシンヒカリと名付けられて、

超特急とも呼ばれていました。

 

日本でこそG1タイトルはありませんが、

香港カップとフランスのイスパーン賞という

2つの海外G1を制覇。

 

しかしその後は良い結果を残せず、

2017年に種牡馬入りしました。

 

今年の2歳馬で4世代目ですが、

まだ重賞を勝つまでの産駒は輩出できていません。

 

京阪杯で3着だったエイシンスポッターが

産駒一番の出世頭で、重賞3着が2回という成績。

 

でもエイシンスポッターの成績をみて面白いなぁと思うのは、

エイシンヒカリとは対照的に、超キレる末脚を使うタイプなんですよね。

 

デビューした当初は前めの競馬で凡走していましたが、

5戦目に角田大河騎手に乗り替わって一変。

 

後方で脚をためる競馬に切り替えると、

中京競馬場で上がり33秒9という末脚で差し切り勝ち。

 

その未勝利戦を含めて、

京阪杯まで13戦していますが、

上がり最速が9回、上がり2位が3回、

僅差の上がり5位が1回という超キレキレの脚を使っています。

 

着順こそ11着でしたが、

今年のスプリンターズSでも上がり2位の脚を使っているので、

展開さえ合えば重賞制覇もありそうな気配。

 

エイシンヒカリ感がまったくない馬だな…

という印象ですが、

おじいちゃんはディープインパクトなので、

タイプが隔世遺伝したと考えれば、納得もいきますね。

 

このエイシンスポッターの成績をみて、

エイシンヒカリ産駒って、

潜在能力が高いんじゃないかと思い調べてみました。

 

勝率7% 連対率15% 複勝率23%

単勝回収率70% 複勝回収率102%

 

産駒は芝、ダート問わず走るようで、

芝、ダートの両方で、複勝回収率が100%を超えています。

 

これはなかなか優秀ですね。

 

さらにエイシンスポッターとは真逆になりますが、

エイシンヒカリ産駒は、

エイシンヒカリらしい馬が狙い目のようです。

 

◆前走逃げていた馬

勝率10% 連対率20% 複勝率29%

単勝回収率105% 複勝回収率117%

 

◆前走先行していた馬

勝率10% 連対率19% 複勝率30%

単勝回収率110% 複勝回収率98%

 

前走で逃げ、先行していた馬は、

単複ともに回収率が優秀。

 

◆前走逃げ、先行していた馬

勝率10% 連対率19% 複勝率30%

単勝回収率109% 複勝回収率103%

 

2つを合わせると、このような成績になります。

 

産駒はそれほど多くないですが、

エイシンヒカリらしいエイシンヒカリ産駒を見つけたら、

狙ってみるのもありでしょう。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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