『軸馬や紐馬に迷ったときの消し方や選び方を伝授』田中洋平
今回は軸馬、紐馬に迷ったときの
取捨選択の基準の1つを紹介したいと思います。
それはズバリ!馬体重ですね。
このファクターはずっと前から
私は判断のメインに使っているものですが、
あまり競馬ファンに浸透していないようで、
まだまだ有効です。
利用者の少ない有効ファクター → 使える
利用者の多い有効ファクター → 使えない
利用者が飽きた有効ファクター → 使える
このように競馬ファンの注目度が集まると、
みんなと同じ予想になるので、
一時的に使えなくなりますが、
ブームが過ぎると、また使えるようになるものです。
とりあえず馬体重は、まったくブームが来ていない様子。
これがテレビや新聞の解説、またはパドック解説で、
「馬格に乏しいの連下まで」
などと言われるようになれば、注目され始めますよね。
しかし現在は、
「小さな馬だがセンスがある」
というように、あまり馬格を気にしていないコメントをする
解説者が意外と多いのです。
だからしばらくは大丈夫でしょう。
ということで、馬体重は重い方が良い。
これが取捨選択の基準です。
強い馬が2頭いて軸馬に迷ったら、
馬体重の重い方を優先する。
紐馬を4頭に絞りたいのに、
気になる馬が5頭いたら、
当選ライン上にいる2頭のうち馬体重の重い方を優先。
たったのこれだけです。
でも効果は絶大。
その証拠データをこれからお見せします。
◆新馬、未勝利戦
500kg以上 12%
460~499kg 49%
459kg以下 38%
◆500万条件
500kg以上 17%
460~499kg 57%
459kg以下 26%
◆1000・1600万条件
500kg以上 25%
460~499kg 60%
459kg以下 15%
◆オープン(重賞含む)
500kg以上 27%
460~499kg 59%
459kg以下 14%
これはクラス別の馬体重別シェア率です。
つまり新馬戦や未勝利戦に出走している馬の中で、
500kg以上の馬は12%(10頭に1頭)しかいないのに、
オープンクラス以上になると、
27%(10頭に3頭)が500kg以上になるということ。
このデータから分かることは、
上のクラスに行くほど、馬体重の軽い馬は淘汰されて、
馬体重の重い馬の割合が増えるということですね。
その推移を分かりやすく表にしました↓
※数字はパーセント(%)です
ちなみに上記のデータは、
芝のみ、そして牡馬、セン馬のみです。
牝馬は軽いので、
データが混ざると分かりにくいので除きました。
新馬・未勝利戦では馬体重の軽い馬が38%いるのに対して、
オープン以上では14%しかいません。
成長する分があるにしても、
上に行けば行くほど、重い馬が幅を利かしているのが現実です。
もちろん規格外の馬もいて、
馬体重が軽くても重賞で活躍する馬もいます。
しかし全体でみると、
それはレアケースなので、気にする必要はないでしょう。
とくにクラスが上がれば上がるほど、
軽視してOKです。
まだまだ使える馬体重を、
迷ったときの取捨選択の基準にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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