『難解な若手騎手競走の攻略方法を探る』田中洋平

 

今回は若手騎手競走に注目したいと思います。

 

ちょこちょこと見かける若手騎手だけのレースですが、

若手騎手の定義は、

騎手免許取得後7年未満の者で勝利度数が100回以下の騎手、

となっています。

 

ウィキペディアによると、

2000年代に入ってから外国人騎手や地方騎手の参戦により、

騎乗機会に恵まれない若手騎手の増加を理由に

実施されるようになった、そうです。

 

これが若手の騎乗機会の増加に繋がっているか?は分かりませんが、

無いよりはあった方が良いでしょう。

 

実施回数は年間30レース程度と少ないのですが、

データを調べてみると、面白いことが分かりました。

 

それはデビューからキャリアを重ねているほど、

 

勝てないという事実↓

 

これは斤量の関係もあるでしょう。

 

また7年未満で100勝以下という条件なので、

上手い若手騎手は、すでに100勝して抜けている。

 

まだ100勝していない残った騎手は、

技術的に厳しいとも考えられますが、

これについては、また後ほど。

 

現時点では若手騎手競走で、

若手の中のベテランは軽視でOKです。

 

次に、人気別のデータを見てみると、

 

1番人気がかなり頑張っています。

 

↑ベタ買いでも単勝回収率が100%を超えます。

 

で、その1番人気の内訳を見てみると、

 

栗東所属の騎手の方が成績が良さそうに見えますが、

これは関西馬の成績が良いことが理由。

 

若手騎手競走の1番人気が関西馬の場合は、

黙って買い!ですね。

 

では次に1~3番人気に騎乗した場合の、

キャリア別の成績を見てみましょう。

 

 

いかがですか?

 

騎手キャリアの違いで、

あまり成績が変わらないですよね。

 

このデータから分かることは、

馬の能力が高ければ、

騎手のキャリアはそれほど関係ないということ。

 

反対に4~18番人気の少し足らない馬の場合、

減量騎手は、減量でなんとかなるが、

減量が取れた若手の中のベテランは、

なんとかならないことが多い、ということですね。

 

また若手騎手競走は福島、新潟、中京で行われているので、

関東馬、関西馬が混在するレースがほとんどです。

 

そのため、迷ったときは関西馬優先が正解です。

 

若手騎手競走は、

 

・1番人気の関西馬は信頼して良い

・基本はキャリアの浅い減量騎手狙い

・関西馬を優先する

・人気サイドの馬に若手ベテランが乗ったら軽視は禁物

・穴馬に若手ベテランが乗ったら消し

 

この条件で良さそうです。

 

ぜひ最近の若手騎手競走の結果と、

照らし合わせてみてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

田中洋平がすぐ使えるコンピ攻略法をプレゼント