『金鯱賞の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「金鯱賞」の穴馬探しを
お届けします。

次週末から春の中京競馬が
開幕します。

金鯱賞は、3月11日(日)に
中京芝2000mで行われる
G2重賞です。

「G1大阪杯の前哨戦」と
位置づけるべく昨年から
この時期に移行された
当レース。

ただ、今年は日曜メーンと
して組まれました。
(昨年は土曜メーン)

JRAの当レースに対する
期待度が分かりますが
それとともに、JRAの
「中京」に対する期待値の
高さもよく分かります。

近年のJRAはローカル軽視・
中央4場重視のスタンスを
明確にしていますが、
売上も入場人員も好調で
しかも関東からの輸送も
便利な「中京競馬」は
単なるローカルにあらず。
むしろ中京=中央4場に
近いスタンスで捉えている
ようです。毎年少しずつ
充実している中京の番組が
何よりの証。

さて、当レースは昨年から
この時期に移ったばかり。
ですので、近年の
当レースの結果や傾向から
考察を進める事はできません。

そこで、中京の開幕週でも
ありますので、あらためて
「中京芝2000m戦で大切な
ポイント」を記しておく
ことにしましょう。

それは、道中のラップが
あまり上がらないため、
道中スローペースで流れて
各馬が余力十分で直線を
迎えたうえで、ラストの
600mを過ぎると一斉に
急加速する事です。

つまり典型的なスローから
直線よーいドンの展開が多い
ワケですが、特徴的なのは
道中の馬群の前後幅があまり
団子にはならない点。むしろ
タテ長の馬群になることが
多めです。

トラックの構造等にその
要因がありますが、道中は
スローで流れますから
前にいる馬も後ろにいる馬も
勝負どころでの「余力量」は
十分。どの馬も、直線では
同程度の速さの末脚を使って
きます。上がり脚に極端な
スピード差が出ません。

つまり…タテ長の馬群=
前後の位置取りがバラバラな
状態から、全馬が同じような
速さで伸びてくるワケ。ゆえに
「前のほうにつけておいた馬」
が必然的に有利になるのです。

逆に、極端な後方からでは
どんなに鋭い末脚を使っても
アタマに届かない事が多い。

中には新潟大賞典のように
『位置取りは全く関係なく、
とにかく速い上がりを
使った馬が無条件で差し届く』
レースも存在します。

しかし、中京芝2000m戦は
違うのです。『ソコソコの
位置から、ソコソコの速さの
脚を使わないと勝てない』
のです。

そのため中京芝2000m戦では
いつもソコソコの位置に
付けていて、かつ、いつも
ソコソコ速めの上がり脚を
使っているような、いわゆる
「バランスが取れている」
馬が狙い目。

先行力は優れているものの
直線で鋭い脚が使えない馬、
あるいは逆に、直線で鋭い
脚は使うが先行力皆無の馬…
そんな「どちらかに極端に
寄っている馬」は当舞台では
狙えません。

以上が、中京芝2000m戦の
キモであり不変のセオリー。

普段から各馬のレースを
チェックして各馬のタイプを
把握したうえで診断する事が
非常に肝要となります。

以上の点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。