『マイルCSの 穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「マイルCS」の
穴馬探しです。

前回のPART1記事では
マイルCSの考察にあたって、
もっとも大切なポイントを
記しました。

今回は、その他のポイントを
記していきましょう。

【ポイント2】
真ん中から外めの枠は不利

→当レースは、下記のように
「真ん中から外枠の馬」が
不利です。近10年の当レースの
枠別・成績を診てください。

馬番8番から内の馬(6.7.3.64)
勝率8% 連対率16% 複勝率20%

馬番9番から外の馬(4.3.7.85)
勝率4% 連対率7% 複勝率14%

近10年通算でこの成績の
差ゆえ、相当な差と言って
いいでしょう。特に勝率・
連対率はダブルスコアです。

当レースは道中でいったん
ペースが落ち着くことが
多いため外枠の馬が道中で
動くに動けず、ただ馬群の
外側を回らされただけで
終わってしまう…といった
パターンが多い。

特に近年は、当レースが
Cコース初週に行われる設定と
なっていますので、なおさら
芝の状態が良い馬場の内目を
ロスなく先行or差し捌ける
内寄りの枠の馬に利アリ、の
様相が色濃くなっています。

【ポイント3】
前走「富士S」出走馬が
サッパリ走らない

→タイトル通り。近10年の
前走別成績を診てください。

天皇賞秋   4.1.0.14  複勝率30%
スプリンタ- 0.1.1.5       29%
毎日王冠   0.1.1.11       15%
府中牝馬S  1.0.1.8       20%
スワンS   1.5.2.33     20%
富士S    2.2.1.45     10%

上記は「複勝率の高い順」に
上から並べましたが、G1の
天皇賞秋&スプリンタ-ズSの
アベレージが共に約30%と高く、
逆にG3の富士Sが最も低い…。

つまり当レースは「格が効く
G1」とも言えるのです。

昨年は秋天経由馬が3年ぶりに
出走して、しっかり3着確保。
いっぽう富士S経由馬は5頭が
出走するも全馬が4着以下に
沈みました。

近年の富士Sのレベル自体が
停滞気味なことが、当傾向が
現れている主原因と診ますが、
じつは今年は、例年以上に
富士Sのレベルが疑問な年。

よって、今年の推奨馬も
前走富士S出走馬以外から
チョイスする予定です。

【ポイント4】
牝馬が好走するためには
「基準」が存在する

→当レースは牡馬・牝馬が
ほぼ互角に走るG1ですが、
近10年のマイルCSで好走した
牝馬5頭には、下記の明確な
「共通点」がありました。

◆近10年のマイルCSで
好走した牝馬5頭の
「それまでの
マイルGIでの好走実績」

06年2着 ダンス 桜花賞で1着あり
08年1着 ブルー ヴィクトリアマイルで3着あり
09年3着 サプレ サンチャリオットSで1着あり
11年3着 サプレ サンチャリオットSで1着あり
12年3着 ドナウ ヴィクトリアマイルで2着あり

このように5頭とも、
マイルCSで好走する以前に
既に、マイルGIで3着以内に
好走した実績があったのです。
これが、牝馬がマイルCSで
好走するための「基準」です。

ちなみに上記の近10年以前の
2005年には桜花賞馬の
ラインクラフトが、2004年も
桜花賞2着馬ダンスインザムードが
それぞれマイルCSで好走。長らく
続いている不変の傾向なのです。

今年も牝馬が出走予定ですが、
ぜひ、当項目に該当する馬か
否かをチェックして頂ければと
思います。

以上の4点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。