『マイルCSの穴馬探しPART1』シベリアン

「マイルCS」の穴馬探しを
お届けします。

マイルCSは
11月20日(日)に京都で
行われる、マイルのG1です。

昨年のマイルCS&
安田記念を勝ったモ-リス、
今年の安田記念を勝った
ロゴタイプが、共に年末の
香港G1を目指すということで
当レースに出走せず。

鬼のいぬ間に…ということで
ミッキーアイルが久しぶりに
マイルへ戻り、また(馬主側の
都合を優先した出走ですが)
ネオリアリズムがマイルG1に
殴り込んできました。

なかなか興味深い顔ぶれと
なった今年の当レースですが、
さっそく、マイルCSの
「最大のポイント」から
ご紹介しましょう。

【ポイント1】
とにかく3歳馬が
まったく走らないレース

→先週のエリザベス女王杯は
「3歳馬が数多く好走するが、
人気になるので妙味は薄い」と
お伝えしたレースでした。

しかし、このマイルCSは
違います。妙味云々依然に
3歳馬が全く走らないのです。

近10年のマイルCSの
「馬齢別」成績を診て下さい。

3歳  複勝率  3% (0.0.1.35)
4歳     32% (3.5.4.25)
5歳     22% (4.4.4.42)
6歳     11% (2.1.1.31)
7歳上      6% (1.0.0.16)

スピードが減退しつつある
高齢馬の不振は納得ですが
それ以上に3歳馬が不振です。
近10年で何と(0.0.1.35)。

一昨年も1番人気の3歳馬・
ミッキーアイルが沈みましたし、
昨年も出走4頭が全滅しました。

なぜ、イキがいいハズの
3歳馬が全く通用しないのか?

その原因は、昨年も当欄で
書きましたが「斤量」に
あるのでは?と考えます。

じつは、秋の芝GIで
このマイルCSだけが
「3歳馬・古馬の斤量差」が
1キロしかないのです。

【秋の芝GIにおける
3歳馬・古馬の斤量差】

スプリンターズ 2キロ差 3歳55キロ、古馬57キロ
天皇賞秋    2キロ差 3歳56キロ、古馬58キロ
エ女王杯    2キロ差 3歳54キロ、古馬56キロ
マイルCS   1キロ差 3歳56キロ、古馬57キロ
ジャパンC   2キロ差 3歳55キロ、古馬57キロ
有馬記念    2キロ差 3歳55キロ、古馬57キロ

3歳馬の活躍が多い
秋天、エリザベス女王杯、
ジャパンCなど他のG1は
斤量差が2キロありますが、
3歳馬が不振のマイルCSは
上記のように、斤量差が
1キロしかありません。

2000年マイルCSで3歳の
大穴馬アグネスデジタルが
勝ちましたが、するとその
翌年から、3歳と古馬の
斤量差が従来の2キロ→
1キロに変更されました。

アグネスデジタルの激走が
変更の「原因」かどうかは
分かりませんが、実際に
2001年以降は見事なほど、
3歳馬が走らなくなったのです。
競馬予想TVの市丸さんでは
ないですがが(笑)1キロの
斤量の違いは大きいという事。

ましてや、古馬も精鋭が
揃って出てくるガチンコの
G1です。G2やG3とは違い、
ただでさえ古馬陣にスキが
ありません。ゆえに少しの
斤量差も3歳馬にとっては
貴重な武器ですが、それが
わずか1キロしか貰えない…
3歳馬には「ツラいG1」と
化しているワケです。

マイルCSでは、まず
3歳馬の評価を少し割り引く。
これを、今年も予想作業の
「出発点」とします。

当欄は今年も、会員様に
お伝えする推奨馬は古馬から
チョイスする予定です。

次項PART2では、その他の
ポイントについて記します。

PART2に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。