『東京スポーツ杯2歳Sの穴馬探しPART1』シベリアン

「東京スポーツ杯2歳S」の
穴馬探しをお届けします。

東京スポーツ杯2歳Sは
11月19日(土)に東京で
行われる2歳のG3重賞です。

土曜施行のレースですので
さっそく、考察すべき
ポイントをお伝えしましょう。

【ポイント1】
穴なら「前走で未勝利戦を
勝ったばかりの馬」に注目

→タイトルどおり。近7年の
東スポ杯で、5番人気以下で
好走した穴馬8頭の「前走」を
診てください。
(カッコ数字)は人気順。

09年3着 レッドスパー(9)未勝利戦 1着
10年3着 フェイフルウ(7)新馬戦  1着
11年2着 フジマサエ (10)未勝利戦 1着
11年3着 マイネルデ (12)未勝利戦 1着
12年3着 インプロヴァ(7)未勝利戦 1着
13年3着 クラリティシ(5)オープン 3着
14年3着 ソールインパ(9)未勝利戦 1着
15年3着 マイネルラフ(6)オープン 1着

このように、東スポ杯で
穴を出している馬の多くが、
「前走で未勝利戦を勝った
ばかりの馬」なのです。
8頭中5頭が該当。

ちなみに一昨年に10番人気で
あわやの僅差4着に奮闘した
エミネスクも、前走未勝利戦を
勝ったばかりの馬でした。

未勝利戦を勝ったばかりの
馬は、新馬戦の勝ち馬や
オープンで既に好走した馬と
比べるとどうしても「下」に
見られがちです。

しかし「好素質馬揃いの
秋競馬(+夏の新潟)の
中距離戦」でデビューした
馬が多く集う東スポ杯の場合、
新馬戦を(強敵揃いだったため)
取りこぼす→直後の未勝利戦で
すぐ勝ち上がってコマを進めて
きた「じつは素質豊かな馬」が
人気的に盲点になりがち、と
いうこと。たとえば最近では
14年のソールインパクトや
12年のインプロヴァイスらが
該当しますが、美味しい穴を
見繕うなら高レベルの新馬戦を
取りこぼし→未勝利戦勝ちの
馬を狙うのが妙手なのです。

そのために、夏秋の各新馬戦の
レベル把握が肝要になることは
言うまでもありません。

【ポイント2】
前走の「上がり」に注目

→このレースは毎年、中盤で
流れが大きくユルむのが特徴。
ゆえに最後の直線で2歳戦と
してはレベルの高い瞬発力が
必要となります。典型的な
スローからの上がり勝負戦。

だからこそ、このレースで
好走するために必要なのは
「上がりの速い脚」です。

じつは、当レースでは
前走で最速 or 凖最速の
上がり脚を使っていた馬が
じつによく好走します。

近5年の東スポ杯好走馬15頭の
「前走の上がりタイム」を
診て下さい。15頭中14頭が
前走で最速 or 凖最速上がりの
末脚を繰り出しています。
今年の出走馬についても
ぜひ事前チェックを。

11年1着馬(1)前走で最速上がり
11年2着馬(10)前走で最速上がり
11年3着馬(12)前走で最速上がり
12年1着馬(1)前走で凖最速上がり
12年2着馬(3)前走で最速上がり
12年3着馬(7)前走で最速上がり
13年1着馬(2)前走で凖最速上がり
13年2着馬(4)前走で最速上がり
13年3着馬(5)前走で最速上がり
14年1着馬(2)前走で凖最速上がり
14年2着馬(1)前走で最速上がり
14年3着馬(9)前走で最速上がり
15年1着馬(4)前走で凖最速上がり
15年2着馬(2)前走で最速上がり
15年3着馬(6)前走で5番目の上がり時計

(カッコ数字)は人気順

【ポイント3】
穴なら「関東馬」に注目

→近10年の東西所属別の成績は
下記の通り。やや関東馬優勢です。

関西馬 5.2.2.47 複勝率16%
関東馬 5.7.8.65 複勝率24%

ただ、さらに注目すべきは
「穴をあけているのは
大半が関東馬」という点。

近10年の当レースにおける
「6番人気以下の馬」に限った
東西別成績を診てください。

関西馬 0.0.1.28 複勝率  3%
関東馬 2.1.5.56 複勝率14%

このように『6番人気以下の
関西馬』はたった1頭しか
馬券に絡んでいません。
好走した6番人気以下の
9頭中じつに8頭が関東馬。
「穴なら関東馬」なのです。

このレースのために関西から
上京してくる2歳の関西馬は
どうしても馬券が過剰気味に
売れます。しかし当レースは
元々(冒頭で触れたように)
関東優勢のベースがあるほどの
レースで、関東馬が好走して
美味しい配当も連れてくる
ケースが結構多いということ。

「穴は関東馬が連れてくる」。
穴党の方はぜひ、妙味発生の
関東馬にご注目ください。

以上の3点も鑑みたうえで
今年の推奨馬を、PART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。