『キーンランドC2024の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「キーンランドC」の
穴馬探しを
お届けします。

キーンランドCは
8月25日(日)に
札幌芝1200mで
行われる短距離重賞。

G1スプリンターズSへの
重要なステップ戦です。

さっそく、
キーンランドCの
ポイントを
お伝えします。

【ポイント1】
3歳馬が低調

→3歳馬は短距離で
有利になるケースが
多いですが、なぜか
当レースに限ると
3歳馬の成績が平凡。

近10年の馬齢別・
成績は下記の通りです。

3歳  複勝率22% 2.3.0.18
4歳  複勝率35% 4.4.4.22
5歳  複勝率19% 3.2.3.35
6歳上 複勝率  9% 1.1.3.49

キーンランドCの
メンバーのレベルが
近年はかなり高いコト、
同じ夏の重賞でも
例えば北九州記念や
クイーンSのように
3歳馬が斤量の恩恵を
受ける設定ではない
コトなどが、3歳馬が
やや苦しんでいる要因と
いうコトでしょうか。

【ポイント2】
アイビスSD、
UHB賞経由馬が
大不振

→これが当レース、
最大のポイント。
近10年出走馬の
前走別・成績を
診てください。

高松宮記念    複勝率40% 0.0.2.3
CBC賞     複勝率33% 0.1.0.2
函館スプリントS 複勝率23% 3.2.3.27
NHKマイルC  複勝率20% 1.0.0.4
——————————
アイビスSD   複勝率14% 1.0.1.12
UHB賞     複勝率12% 2.3.1.43

このように前走で
アイビスSD、
UHB賞を使って
きた馬が不振です。

アイビスSDと
当レースでは
メンバーレベルも
レースの質も馬場も
全く異なるため、
アイビスSDを
いったん目指して
走ってきたうえで
間隔なくココへ
出てきた馬では
そもそもツラい面が
多いのでしょう。

UHB賞は当レースへの
ステップ戦として
行われているOP特別。
重要な前哨戦ですが、
重賞の当レースとは
メンバーの質や流れ・
レースのシビアさが
違うこと、UHB賞から
当レースへの間隔が
短いこと、そもそも
UHB賞→当レースを
使う馬は秋のG1は
ほぼ見据えていない
低レベルの馬が多い
ことなどが、この
要因でしょう。

【ポイント3】
重い斤量を
背負うと苦しい?

→近10年の斤量別・
成績は下記の通り。

56キロ以上 複勝率12% 3.2.5.71
55キロ以下 複勝率27% 7.8.5.53

牡馬も牝馬も含めた
データですのでやや
乱暴ではありますが、
とにかく56キロ以上の
重い斤量を背負った馬は
振るわないレースです。
タフな洋芝と斤量との
関連性の高さが当結果に
出ているのでしょうか。

【ポイント4】
牝馬が強い

→近10年の性別成績は
下記のとおり。牝馬が
断然優勢です。

牡セン 複勝率14% 3.5.5.82
牝   複勝率29% 7.5.5.42

元々、牝馬が牡馬と
互角に走れるのが
短距離戦。しかも
当レースは気性が
繊細な牝馬にとって
ありがたい滞在での
出走が叶う一戦ですし
夏に強いのも牝馬。

つまり牝馬が走れる
状況が数多く揃う
レースですのでこの
大きな成績差が現れて
いるのでしょう。
昨年も牝馬ワンツーで
決着しています。
1番人気と8番人気。

【ポイント5】
当レースで要注目の
調教内容は…

→近6年の最終調教の
コース別成績を
診てください。

函館ウッド  複勝率16% 2.0.1.16
函館芝コース 複勝率40% 1.0.1.3
——————————
札幌ダート  複勝率17% 0.2.1.15
札幌芝コース 複勝率20% 3.4.3.39

このように、
追い切ったコースが
札幌でも函館でも
「芝コース」で
追い切った馬の方が
複勝率が好況です。

特に、函館の芝で
追い切った馬の成績が
優秀。これは通常の
札幌戦における調教の
傾向とも同様です。
今レースでも、函館の
芝で追ってきた馬に
要注目と言えましょう。

【ポイント6】
内枠が大苦戦

→小回りの短距離戦、
しかもシビアな重賞で
内へ馬群が密集する事も
あるためか、内枠の
成績が不振です。

近10年の枠別・
成績は下記のとおり。

1枠 複勝率  6% 0.0.1.17
2枠 複勝率  6% 0.0.1.16
3枠 複勝率11% 0.2.0.17
———————–
4枠 複勝率30% 2.3.1.14
5枠 複勝率15% 0.1.2.17
6枠 複勝率25% 3.1.1.15
7枠 複勝率35% 4.1.2.13
8枠 複勝率25% 1.2.2.15

このようにまったく
連に絡めていない
枠は1枠・2枠。
そして複勝率の
ワーストは内3枠。
内枠が全般的に苦戦と
診ていいでしょう。

【ポイント7】
穴狙いなら
関東馬?

→近10年の東西別・
成績は下記の通り。
東西ほぼ互角です。

関西馬 複勝率21% 6.7.6.70
関東馬 複勝率18% 4.3.4.52

ただ8番人気以下の
穴馬だけで診れば
馬券圏好走頭数は
関西馬2頭に対して
関東馬5頭と圧倒。

ですから、大きめの
穴を狙う場合は
むしろ関東馬に
着目する策が
妙手となります。

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

田中洋平がすぐ使えるコンピ攻略法をプレゼント