『強い!強い!今年もノーザンファームの一人勝ちか!?』田中洋平
今回は2019年の2歳新馬戦について。
6月から7月末までで新馬戦は65回行われていて、
当然65頭が勝ち上がっています。
もう恒例ですが、社台グループの成績を見てみましょう。
◆社台ファーム(長男 照哉氏)
社台レースホース、グリーンファーム
勝率8% 連対率18% 複勝率31%
単勝回収率61% 複勝回収率142%
◆ノーザンファーム(次男 勝巳氏)
サンデーR、キャロットF、シルクR
勝率24% 連対率40% 複勝率56%
単勝回収率127% 複勝回収率92%
◆追分ファーム(三男 晴哉氏)
G1レーシング
勝率0% 連対率0% 複勝率13%
単勝回収率0% 複勝回収率13%
◆社台C白老ファーム(兄弟3人で運営)
勝率14% 連対率29% 複勝率43%
単勝回収率87% 複勝回収率167%
いかがでしょうか?
今年も圧倒的にノーザンファームですね。
年々、社台ファームとノーザンファームの差が開いている気もしますが、
ベタ買いで単勝回収率127%は強烈です。
ではノーザンファーム生産馬の
支配下一口馬主別の成績を見てみましょう。
◆サンデーレーシング
(16頭中、勝ち上がり3頭)
勝率19% 連対率38% 複勝率56%
単勝回収率80% 複勝回収率83%
◆キャロットファーム
(9頭中、勝ち上がり1頭)
勝率11% 連対率22% 複勝率33%
単勝回収率21% 複勝回収率45%
◆シルクレーシング
(11頭中、勝ち上がり7頭)
勝率64% 連対率64% 複勝率82%
単勝回収率462% 複勝回収率188%
このように現時点ではキャロットFが苦戦気味で、
末弟のシルクRが恐ろしい成績ですね。
なかでも軽いランニング感覚で2着馬に8馬身差を付けた
リアアメリアは注目でしょう。
あれ?シルクレーシングは新馬戦で8勝してないか?
と思った人もいると思いますが、
リアルインパクト産駒のラウダシオンは白老ファーム生産馬。
ノーザンファーム生産馬ではないので、
先ほどのデータには含まれていないのです。
リアルインパクトの名前が出たついでに、
ディープインパクトの後継種牡馬争いも見ておきましょう。
◆リアルインパクト
(18頭中、勝ち上がり3頭)
勝率17% 連対率39% 複勝率61%
単勝回収率37% 複勝回収率93%
◆キズナ
(30頭中、勝ち上がり2頭)
勝率7% 連対率20% 複勝率30%
単勝回収率31% 複勝回収率78%
◆ワールドエース
(15頭中、勝ち上がり1頭)
勝率7% 連対率27% 複勝率27%
単勝回収率23% 複勝回収率100%
今のところリアルインパクトがリードしていますが、
キズナもワールドエースも2~3着の馬がいるので、
まだ伸びしろはありそうですね。
ただディープインパクトは先日亡くなってしまいましたが、
抜きん出た後継種牡馬が育っていないイメージ。
こからの課題でしょう。
それにしても、リアルインパクトは良いですね。
シルクのリアルインパクト産駒、
一口買いたいなーという誘惑に駆られています。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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