『阪急杯の穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「阪急杯」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「枠」の傾向について
記しました。

今回は、他の阪急杯の
ポイントを記していきます。

【ポイント2】
極端な「パワー血統馬天国」

→阪神芝1400mはパワーが
すごく必要なタフな舞台です。

コーナーがタイトな内回り、
かつスタートからゴールまで
全く息が入らない最長距離と
いわれる1400m。好走する
ためにはダート的なタフさが
求められます。欲しいのは、
一にもニにも「パワー」。

まして阪急杯はそんなタフな
パワーコースにおける最高峰の
重賞ですから、さらにタフさが
必要。JRA屈指のタフな一戦と
なっています。

それが現れているのが血統面。
近5年好走馬の「父」を診て
ください。毎年このように、
父が鈍重なパワー血統の馬が
多く激走しています。

12年1着馬 アドマイヤコジーン
12年2着馬 クロフネ
12年3着馬 シンボリクリスエス
13年1着馬 キングカメハメハ
13年2着馬 アドマイヤコジーン
13年3着馬 ダイワメジャー
14年1着馬 ダイワメジャー
14年2着馬 シンボリクリスエス
14年3着馬 ディープインパクト
15年1着馬 ダイワメジャー
15年2着馬 ディープインパクト
15年3着馬 ウォーエンブレム
16年1着馬 ディープインパクト
16年2着馬 ゼンノロブロイ
16年3着馬 ファストネットロック

昨年も勝ったのは1番人気の
ディープ産駒でしたが、
4・5番人気で2・3着に入って
配当妙味を連れてきたのは
父がパワー血統の馬でした。

他にもダイワメジャーや
アドマイヤコジーン、
シンボリクリスエスらの
名が目立つように、とにかく
パワーが血統のキーワードに
なっている感。スピードよりも、
スタミナよりも、パワーが
強調された血統の馬を狙いたい
一戦です。

【ポイント3】
6歳馬が大不振

→近10年の当レースの
馬齢別・成績を診て下さい。

4歳  複勝率32% (2.3.7.22)
5歳  複勝率27% (7.3.2.33)
6歳  複勝率10% (1.2.1.37)
7歳上 複勝率  5% (1.1.0.40)

「7歳以上の高齢馬の成績が
良くない」レースは多いですが
この阪急杯は、さらに極端。
7歳以上の馬はモチロンのこと、
6歳馬も大不振です。

阪急杯は前述したように
「タフさ」が存分に必要な
馬力レースですから若い馬の
パワーが勝るケースが多く
6歳馬でも苦しい、という
ことなのでしょう。

【ポイント4】
前走「オープン特別」出走の
馬が大不振

→タイトルどおり。近10年の
出走全馬の「前走別」の
成績を診てください。

重賞     複勝率24% (11.9.8.89)
オープン特別 複勝率  3% (0.0.1.31)
準オープン  複勝率  8% (0.0.1.12)

説明は不要でしょう。
とにかく「オープン特別」を
前走で使ってきた馬がダメ。
極端なアベレージ差です。

阪急杯は、春のG1を目指す
実力上位馬が数多く出走する
レース。しかも高松宮記念を
目指す馬は(高松宮記念の
時期が近いため)阪急杯にも
ソコソコ体がデキた状態で
出走してきますから、前走で
非重賞レースを使ってきた
格下の馬では「通じづらい」
面があるのかもしれません。

今年も、オープン特別を
前走で使ってきた馬が何頭か
出走してくる予定ですが
私は推奨馬とするつもりは
ありません。

以上4点を鑑みた上で、
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。