『オーシャンSの穴馬探しPART1』シベリアン

「オーシャンS」の
穴馬探しをお届けします。

オーシャンSは1日(土)に
中山芝1200mで行われる、
G1高松宮記念の前哨戦です。

さて、今年の高松宮記念は
「低レベルの混戦」必至の
情勢となってきました。

ミッキーアイルが引退。
ダンスディレクターと
 ビッグアーサーは共に
脚部不安を発症してしまい
既に回避を決めています。
 阪急杯ではシュウジが惨敗。
 勝ったトーキングドラムも
高松宮記念回避の可能性が
 あるとのこと。

ということで、今年の
高松宮記念は近年稀にみる
「メンバーが手薄なG1」と
 なりそうです。

 最近のG1は、堅い決着の
 レースが続いています。
 大手馬主所有の実力馬が
 いわゆる「使い分け」を
徹底しているため各G1に
強い馬が分散、しかも
 それぞれが万全の態勢で
 スタンバイしてしっかり
結果も出すため荒れて
 いないワケですが、今回の
高松宮記念は久々にそんな
状況ではない、低調な
 メンバーのG1。

 競馬=出走頭数に関係なく
低レベルメンバーのレースほど
荒れやすいといつも記して
 いますが、今回の高松宮記念は
久々に「荒れる」可能性も
 あると思います。

それを既に暗示するるかの
 ように、今週末の前哨戦の
 オーシャンSも本命馬不在の
大混戦模様。しかも、本当に
重賞か?といった趣の低調な
 メンバー構成です。ここも
荒れそう…嵐の予感の今年の
短距離戦線です。穴党の方は
今年はこの路線に注目すると
楽しいかもしれません。

 土曜施行のレースですので
 さっそく、当レースの
 ポイントをご紹介しましょう。

 【ポイント1】
 上位人気の関西馬が
 けっこう人気を裏切る

→12年に1番人気で凡走した
 カレンチャン(4着)などは
典型的ですが、オーシャンSは
 この後のG1でも人気濃厚の
関西馬が叩き台として使って
 くるも、平然と凡走する事が
多いレースです。

 実際に、近5年の当レースで
1・2・3番人気に推された
関西馬は9頭いましたが
合計成績はなんと(0.2.0.7)。
 複勝率はたった22%。

 地元のステップレースある
阪急杯を使わず、わざわざ
関東へ遠征してここを使う
実力上位の関西馬=賞金的に
余裕があるので(体調面で)
ココに照準をあわせる必要が
無いうえに関東への輸送も
控えていますので、その両方を
見越したいわゆる余裕残しの
仕上げで出てくるケースが
多い事が、この低調な戦績に
現れているのだと思います。

いずれにせよ、人気でも
「叩き台に徹してきた印象の
関西馬」は信頼しすぎない
策がベターと言えましょう。

 【ポイント2】
 前走シルクロードS出走馬が
苦戦

→近10年の「前走別」成績を
診てください。シルクロードSを
前走で使ってきた馬の不振が
目につきます。当レースとの
 レベルの違い、レース質の違いも
影響しているのでしょうか。

 阪神カップ   複勝率44% 1.2.1.5
シルクロードS 複勝率11% 0.5.2.55
オープン特別  複勝率27% 5.0.5.27
準オープン   複勝率18% 3.0.0.14

【ポイント3】
 牝馬が苦戦

→本来、スプリントレースは
牝馬が牡馬と「互角に走れる」
ジャンルですが、当レースは
 タフな性質のためか牝馬が
苦戦しています。近10年の
牡牝別成績で診ると一目瞭然。

 牡セン 複勝率21% 9.7.10.100
牝   複勝率12% 1.3.0.30。

 【ポイント4】
 脚質によって
「狙う血統」を変えよう

→当レースはいかにも
中山の芝1200m戦らしく
最初からシビアなペースで
流れて、上がりが掛かる
消耗戦になりがちです。

ですので、よほど強い馬で
 ないと「逃げ切り」は至難。
 差しもかなりキマりますが
当レース好走馬の血統を
診ると、差して好走する馬=
サンデーの血を内包している
馬が多いのに対し、前々で
踏ん張り切る馬=サンデーの
血を内包していない馬が多い。

2011年以降の好走馬18頭の
血統を診てください。

 逃げ先行策で好走したのは
★印の7頭ですが、うち6頭が
「サンデー非内包馬」でした。

 逆に差し追込で好走したのは
▽印の11頭ですが、うち8頭が
「サンデー内包馬」でした。

11年1着馬  ★ サンデー非内包
11年2着馬  ▽ サンデー内包
11年3着馬  ★ サンデー非内包
12年1着馬  ▽ サンデー非内包
12年2着馬  ▽ サンデー内包
12年3着馬  ▽ サンデー内包
13年1着馬  ★ サンデー内包
13年2着馬  ▽ サンデー非内包
13年3着馬  ▽ サンデー内包
14年1着馬  ★ サンデー非内包
14年2着馬  ▽ サンデー内包
14年3着馬  ★ サンデー非内包
15年1着馬  ▽ サンデー内包
15年2着馬  ★ サンデー非内包
15年3着馬  ▽ サンデー内包
16年1着馬  ▽ サンデー非内包
16年1着馬  ★ サンデー非内包
16年1着馬  ▽ サンデー内包

★ 逃げ先行策だった馬
▽ 差し追込策だった馬

 見事な分かれっぷりですが、
タフな流れのレースゆえ
前で粘るには、血統面から
 すでに「馬力に満ちた」
 配合(=サンデーの血が
全く入っていない配合)の
馬のほうが粘れる可能性が
高まりますし、とはいえ
当レースではサンデーの
血がもたらす瞬発力が、
 前傾ラップの展開を突いて
差し届かせるための武器と
 なっているのでしょう。

 前で粘り込む馬を狙うなら
「非サンデー馬」に、
 逆に差し馬を狙うなら
「サンデー内包馬」に
着目してみてください。

 以上4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。