『桜花賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「桜花賞」の穴馬探しを
お届けします。

桜花賞は4月12日(日)に
阪神芝1600mで行われる
3歳牝馬クラシックの
第1弾です。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
「クロフネ関連馬」が
パフォーマンスを
下げるレース

→桜花賞では「父 または
母父がクロフネ」の馬が
下記のように不振です。

◆父クロフネ馬の桜花賞全成績
(0.1.0.12)
06年 5着 シェルズレ  7番人気
08年12着 オディール  3番人気
11年 2着 ホエールキ  1番人気
11年13着 ウッドシッ  18番人気
11年17着 マルモセ-  13番人気
12年16着 アラフネ   17番人気
13年 4着 クロフネサ  1番人気
13年17着 ストークア  18番人気
14年 6着 アドマイヤ  8番人気
14年14着 モズハツコ  17番人気
17年 5着 アエロリッ  6番人気
17年 9着 ジューヌエ  12番人気
18年 5着 ビーチサン  4番人気

◆母父クロフネ馬の桜花賞全成績
(0.0.2.6)
11年 4着 メデタシ   11番人気
17年 7着 カワキタエ  10番人気
17年12着 アドマイヤ  2番人気
18年 3着 リリーノー  3番人気
18年12着 フィニフテ  5番人気
18年15着 レッドレグ  7番人気
19年15着 レッドレグ  7番人気
18年 3着 クロノジェ  3番人気

このように両者あわせて
(0.1.2.18)勝利ゼロ、
複勝率14%とかなり不振。

要注目なのは
「人気以下の着順」に
大敗するケースが
かなり多いことです。

08年オディール、
13年クロフネサプライズ、
17年アドマイヤミヤビ、
一昨年のフィニフティに
レッドレグナント、
昨年のビーチサンバ…。

以前にも少し記した
ことがありますが
「クロフネ保有馬」=
トライアルや前哨戦で
強い血筋。しかし一転して
G1本番では有力馬のキレ・
瞬発力にやられるという
パターンが多めです。

しかし、トライアルや
前哨戦で好成績を挙げて
きますからG1本番でも
結構人気に推されます。
ゆえに、人気ほど走れない
結末が増えるワケです。

今年は父クロフネ、
母父クロフネ馬の馬は
いませんが、母が
クロフネの妹という
非常に「クロフネ色」が
強い有力馬がいます。
その馬は、推奨しない
方向で考えています。

【ポイント2】
「前走1400m」出走の
馬が大不振

→近10年の当レースの
「前走距離」別の成績を
診てください。

1400m   複勝率 5% 1.0.2.57
1600m   複勝率25% 9.9.7.75
1800m以上 複勝率13% 0.1.1.14

このように、前走で
1400mのレースを
使ってきた馬が大不振。

その大半が前走で
フィリ-ズレビューを
使ってきた馬ですが
フィリ-ズレビュー=
とにかくテンから流れが
忙しく脚を溜めるヒマが
ほとんどない、タフな
流れ。どちらかといえば
ダートの短距離戦的な
流れです。

桜花賞は逆に、いかにも
芝のクラシックらしく
道中をゆったり進めて
終いの伸び脚を競い合う
王道的G1。ですから
前述のような「忙しい
フィリ-ズレビューを
好走してきた馬」では
能力うんぬん以前に
そもそも適性的に合わず、
好走することが難しく
なっているのでしょう。

近2年も前走マイル組の
ワンツースリー決着。
チューリ?賞だけに
限らずシンザン記念や
クイーンC、朝日杯など
前走で経てきたレースは
様々ですが、いずれも
「マイル戦」だった事が
ポイントなのです。

【ポイント3】
ディープ産駒以上に
注目したい血筋は…

→上記【ポイント1】で
「クロフネ関連馬」が
力を出せないレースと
お伝えしましたが、
では逆にどんな血統に
注目すべきかと言えば
キングマンボ系です。
下記を診てください。

ディープ産駒   複勝率30% 5.4.1.23
父キングマンボ系 複勝率46% 3.0.3.7

ディープ産駒は
このように堅調ですが
それ以上に快調なのが
父キングマンボ系。

上記アベレージは
キングカメハメハ産駒+
ルーラ-シップ産駒+
ロードカナロア産駒の
合計成績としましたが、
成績が今ひとつの
ロードカナロア産駒の
成績だけを除外すると
(2.0.3.4)複勝率56%と
更に成績が良化します。

今年はそのものズバリの
キングカメハメハ産駒、
ルーラ-シップ産駒は
不在ですが、キンカメの
血を非常に色濃く備える
馬は出走予定。要注目の
存在となるでしょう。

【ポイント4】
チューリップ賞負け組の
巻き返しには要注意?

→近10年の当レースの
好走馬30頭中、前走で
チューリップ賞を
使っていた馬はじつに
18頭を占めますが、その
18頭のチューリップ賞の
着順内訳を診てください。

1着     4頭
2・3着    9頭
4着以下   5頭

このように
チューリップ賞で
「負けてきた馬」も
桜花賞で好走するケースが
けっこう多め。18頭中、
14頭が該当します。

しかも、そのうち5頭は
チューリップ賞4着以下から
巻き返しているのです。
2年に1回のペースで
チューリップ賞圏外馬が
来ているということ。

近年のチューリップ賞は
ハイレベルなメンバーが
揃う事、チューリップ賞を
叩き台で割り切って使う
馬も多い事などから
チューリップ賞負け組の
復活も多くなっている、と
いうことなのでしょう。

【ポイント5】
内枠馬が全然ダメ

→近10年の馬番別成績を
診てください。

01~05番  複勝率 6%  0.1.2.45
06~10番  複勝率28%  7.3.4.36
11~15番  複勝率18%  2.4.3.41
16~18番  複勝率13%  1.2.1.26

一目瞭然。5番から
内枠の馬の成績だけが
全然ダメです。16番から
外に入った外枠馬よりも
走れていません。

内枠に入ったからと言って
「いい枠が当たった」と
素直に喜べないのが
桜花賞なのです。

繊細な気性の3歳牝馬が
フルゲートの多頭数で
走るガチンコのG1。

ですので内枠の馬は
内々で他馬に揉まれて
堪えたり、スムーズに
進路を取れなかったりと
様々な「リスク」を負う
確率が高めですので
このような極端な傾向が
出ているのでしょう。

ともあれ狙っていた馬の
枠を診て内枠だった時に
「やった内枠だ!」と
早合点して喜んでは
いけません。

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。