『阪神牝馬ステークス2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「阪神牝馬S」の
穴馬探しをお届けします。

阪神牝馬Sは
4月11日(土)に
阪神芝1600mで行われる、
牝馬限定の重賞レース。

勝ち馬に
ヴィクトリアマイルの
優先出走権が付与されます。

土曜施行ですので
さっそく阪神牝馬Sの
ポイントをお伝えします。

なお、このレースは
2016年より距離条件が
内回り1400mから 
外回り1600mに
変更されました。

つまり2015年までと
2016年以降では
まったく別のレースに
なっているということ。

よって、今回の当欄では
2016年以降に発生している
現象のみを取り上げて話を
進めていくことにします。

【ポイント1】
内回り1400mから
外回り1600mに変わった
2016年以降、
上がり勝負のレースに変貌

→内回り1400mから
外回り1600mに替わって
最も変化した点はコレ。

2016年「以前」と「以降」の
テン・上がり各3ハロンの
ラップを診てください。
2016年以降は、明らかに
上がり勝負と化しています。

10年 33.8-34.7 ★前傾0.9
11年 34.0-34.8 ★前傾0.8
12年 34.9-35.5 ★前傾0.6
13年 35.8-34.1 ☆後傾1.7
14年 34.0-34.8 ★前傾0.8
15年 34.7-34.8 ★前傾0.1
 この年まで内回り1400m
———————-
 この年から外回り1600m
16年 35.2-34.2 ☆後傾1.0
17年 35.6-34.0 ☆後傾1.6
18年 37.2-33.8 ☆後傾3.4
19年 35.6-33.6 ☆後傾2.0

★前傾ラップだった年
☆後傾ラップだった年

2016年から外回りの
マイルに替わったことで
直線がうんと長くなり、
小回りコーナーが
大回りコーナーに替わり、
パワーが要る消耗戦から
キレ&折合い&瞬発力が
決め手となる上がり勝負に
まさに「一変」しました。

しかも外回りマイルに
替わってから、この後の
マイルG1を目指す馬の
出走も増えました。次走へ
向けて「試走」モードの
馬が増えたためなおさら
道中はゆったり進んでの
上がり勝負と化しています。

それが、上記のように
ラップ推移でもハッキリと
現れています。2016年を
境に、レースの質が完全に
「化けた」ワケです。

しかも直線は長いですし
馬群も極端なタテ長には
なりませんから、どの
位置取りからでも、速い
上がり脚さえ繰り出せば
最後は届きます。

よって目下のこのレースで
狙うべきは、先行馬でも
差し馬でも極端に言えば
逃げる馬でもいいですから
とにかく「一定以上」の
速い上がり脚をラストに
使えそうな馬。近走から
その点を見極めたうえで
狙いを定めたいレースと
言えます。

【ポイント2】
内回り1400mから
外回り1600mに変わった
2016年以降は、
「サンデー天国」に変貌

→【ポイント1】で
前述したように外回りの
マイルに舞台が替わった
近4年の当レースは
ゆったり進んだうえでの
上がり勝負が「定型」に
なりました。

ゆえに必然的に、そんな
レースにめっぽう強い
サンデー系の台頭が急増。
近3年の好走馬12頭は
全て父サンデー系です。

16年1着馬 父サンデー系
16年2着馬 父サンデー系
16年3着馬 父サンデー系
17年1着馬 父サンデー系
17年2着馬 父サンデー系
17年3着馬 父サンデー系
18年1着馬 父サンデー系
18年2着馬 父サンデー系
18年3着馬 父サンデー系
19年1着馬 父サンデー系
19年2着馬 父サンデー系
19年3着馬 父サンデー系

【ポイント3】
内回り1400mから
外回り1600mに変わった
2016年以降は、
「内枠馬」が大苦戦中

→別掲「桜花賞」の
展望記事でも、内枠馬の
不振ぶりを記しましたが、
同じ阪神外回りマイルで
行われる当レースも同様。

マイルに舞台が替わった
近4年の当レースで
「5番から内の枠」の
成績は(0.0.1.19)と
散々です。唯一3着に
好走したのは1番人気馬。

昨年も、1番人気の
ラッキーライラックが
4番枠で大敗しました。

桜花賞の展望記事でも
記しましたがメンタルで
弱い面も残る牝馬にとって
「揉まれるリスク」のある
当舞台での内枠は、決して
アドバンテージとはなって
いないワケです。

【ポイント4】
内回り1400mから
外回り1600mに変わった
2016年以降は、
「関東馬」が全滅中

→外回りマイルに舞台が
替わった近4年の当レースで
最も変わったポイントは
もしかするとこの点かも
しれません。

内回り1400m施行時の
4年前までは関東馬も
よく来ていたのですが、
外回りのマイル戦に
替わった近4年は下記の
ように全滅しています。

16年 4着 カフェブリリアント
16年 5着 ココロノアイ
16年 10着 アイライン
18年 10着 ソウルスター

1400mで行われていた
2015年は関東馬が勝ち、
2013年は関東馬がワンツー。
しかし2016年以降はこの
ように全然ダメです。

要パワーの阪神1400m=
サンカルロが当舞台で
めっぽう強かったように
パワー型が多い関東馬が
台頭できる舞台なのですが、
外回り1600mでキレ勝負に
なると、関西馬優勢の色が
どうしても濃くなります。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。