『1番人気がもっとも負ける福島競馬場を攻略する!』田中洋平

 

今回はTARGET初心者さん必見です。

 

この記事を読めば馬券力アップに繋がるので、

最後までじっくり読んでください。

 

では参りましょう。

 

まず1番人気の競馬場別の成績をご覧ください。

 

 

データの期間は2015~2019年の3年分。

 

福島競馬場の1番人気の成績が、落ち込んでいるのが分かります。

 

このデータを見てた多くの研究家が、

福島競馬場はマギレが起きやすいコースだ。

 

小回りで器用さが求められるコースだけに、

人気サイドの馬がその能力をフルに発揮できない。

 

それに出走する馬のレベルが低いのと、

騎手も若手が多いため、確実性を欠くのも一因だろう。

 

実際、似たような小回りコースの小倉競馬場も、

同じように1番人気の成績が悪いことが、この考え方を裏付けている。

 

「福島競馬場の1番人気は軽視だな!」

 

このように、もっともらしい理論を展開して、

福島競馬場で何か儲かる方法は無いか?と攻略法を考えます。

 

でも本当に福島競馬場は、

人気サイドの馬がその能力をフルに発揮できないコースなのでしょうか?

 

これを読んでいる、あなたはどう思いますか?

 

そう言われると、

大丈夫な気もするし、大丈夫じゃない気もする。

 

こんな声が聞こえてきそうですが、

ズバリ!私はこのデータだけで、決めつけるのは危険だと思います。

 

ではその理由をお見せしましょう。

 

下記は2番人気の競馬場別の成績。

 

 

データの期間は2017~2019年の3年分で、

1番人気のデータと同期間です。

 

福島競馬場の成績に注目してください。

 

いかがですか?

 

2番人気の成績は、ちょっと他より悪いかな。

 

という程度だと思います。

 

では次に、小倉競馬場の成績にも注目しましょう。

 

こちらは少し他より良い成績ですね。

 

続いて下記は同期間の3番人気の成績です。

 

 

福島競馬場も小倉競馬場も、

他の競馬場とそれほど変わらない成績かと思います

 

もうお分かりいただけましたか?

 

福島競馬場は1番人気の成績はイマイチだが、

2番人気と3番人気はそうでもない。

 

ということは、人気サイドの馬はそれほど崩れていないわけです。

 

では最後にそれを証明するデータをお見せします。

 

 

上記は1~3番人気の複合成績。

 

福島競馬場と小倉競馬場が、少しだけ他より悪いかな。

 

という程度です。

 

つまり福島競馬場はマギレが起きやすいコースだ!とは言い切れない。

 

これは小倉競馬場でも同じことが言えるでしょう。

 

1番人気のデータだけを「点」で見ると、

ここは人気馬が勝てないコースだ!と勘違いしてしまう。

 

でもデータを「面」で見ることで、

2~3番人気の馬が普通に走れることが分かれば、

人気馬が勝てないコースではないと判断できます。

 

TARGET初心者は、少し良さそうなデータを見つけると、

冷静さを欠いて飛びついてしまう。

 

例えば回収率150%になるデータを見つけると、

天にも昇る気持ちになって、よく調べないで馬券を買う。

 

そして馬券が外れて撃沈。

 

これを繰り返している人も多いでしょう。

 

もしTARGETでスゴく儲かるデータを見つけたなら、

あえてネガティブな検査をしましょう。

 

この回収率は、たまたまではないのか?と考えて、

もっと過去のデータを調べてみる。

 

あとは年単位のデータをみて、回収率にムラがないか?をチェック。

 

他にも「なぜ?その馬は走るのか?」という

理論の裏付けも必要です。

 

例えば前走よりも短い距離を走る距離短縮ローテーションの馬は、

好走する確率がアップします。

 

その理由は、前走より距離が短くなって、

競走馬が楽(ラク)に感じるからだと言われています。

 

このように好走する確率がアップするには、

リアル世界でのちゃんとした理由の裏付けがあるのです。

 

この理由の裏付けがない儲かるパターンは、

ほぼ再現しないので注意しましょう。

 

データは「点ではなく面でみる」ということに注意して、

必勝法の研究に邁進して欲しいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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