『ラジオNIKKEI賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ラジオNIKKEI賞」の
穴馬探しをお届けします。

JRAの開催は
次週から夏のローカルに
本格移行。福島では
今夏は3週間の開催と
なります。

ラジオNIKKEI賞は
6月28日(日)に
福島芝1800mで行われる
3歳限定重賞です。

さっそく当レースの
要注目点を記します。

【ポイント1】
「ニブい血統」を買え

→当レースは3歳戦の
ワリに流れが厳しめ。
ですから、血統的にも
タフな素養を備えた
馬が、よく走ります。
穴もよく空けます。

2010年以降の当レースで
5番人気以下で好走した
穴馬14頭の「父」を診て
ください。

10年3着馬 ザカリヤ
12年3着馬 オペラハウス
13年1着馬 ステイゴールド
13年2着馬 スタチューオブリバ
13年3着馬 アドマイヤムーン
14年1着馬 マツリダゴッホ
14年3着馬 スズカフェニックス
15年3着馬 ゴスホークケン
16年2着馬 ネオユニヴァース
17年2着馬 ステイゴールド
17年3着馬 ブレイクランアウト
18年3着馬 バゴ
19年2着馬 アイルハヴアナザ-
19年3着馬 ディープインパクト

このように軽質の
キレ・瞬発力で勝負の
「鋭いタイプ」の血の
馬は昨年3着馬だけ。

普通の芝の重賞では
あまり出番が無さそうな
ダート血統や馬力血統、
スタミナ寄りの血統など
「ニブめの血統」ばかり
好走しているのです。

【ポイント2】
芝1800mの
距離経験が大切?

→近10年(中山開催の
11年除く/09年~/
以下同じ)の連対馬、
全20頭のうち18頭が、
それまでに最低1度は
芝1800m戦へ出走した
経験がある馬でした。

独特のリズムがある
非根幹距離の1800mで
行われる重賞、しかも
経験の浅い3歳馬による
小回りレースですから
他のレースにもまして
当該距離の出走経験が
大切なのかもしれません。

【ポイント3】
牝馬が大苦戦

→前述したとおり
比較的タフなレースゆえ
どうしても牝馬は苦しく
なります。

近10年の当レースの
牡牝別の成績は下記の
とおり。牝馬はほぼ、
好走できていません。

牡馬 複勝率22% 10.9.10.106
牝馬 複勝率 6% 0.1.0.17

【ポイント4】
前走条件戦出走馬に
注目を

→近10年の前走クラス別の
成績を診てください。

1勝クラス 複勝率15% 2.3.3.46
2勝クラス 複勝率29% 2.0.2.10
オープン  複勝率29% 3.4.2.22
重賞    複勝率15% 3.3.3.41

前走で条件クラスを
走ってきた馬が近10年で
なんと12頭も馬券圏に
好走しています。つまり
馬券圏好走馬の半分近くは
「条件戦組」ということ。

複勝率で診ても
前走重賞出走組が
前走2勝クラス組を
大きく下回っていますし、
前走1勝クラス組とも
同アベレージです。

条件戦経由馬が
重賞経由馬に対して
まったく格負けしない
レースである点は認識して
おく必要があります。

【ポイント5】
逃げた馬が
けっこう残る

→近10年の「逃げた馬」の
成績は下記のとおりです。
通算(0.1.2.7)ですが
4着も2頭おり、つまり
半数の馬が4着以内に
粘っている事になります。

09年 スーパーシ 12着
10年 モズ    16着
12年 メイショウ 4着
13年 ナンシーシ 9着
14年 トシザキミ 16着
15年 マルターズ 3着
16年 ジョルジュ 6着
17年 ウインガナ 2着
18年 キボウノダ 3着
19年 ダディーズ 4着

タフな質のレースですが
レース展開と馬場などに
対応力の高い馬なら
トラックの構造も味方に
積極的に運んでも残せる、
ということなのでしょう。

【ポイント6】
トップハンデ馬は
買い損?

→近10年のハンデ別の
成績は下記のとおり。
ハンデ53キロ以下の馬、
ハンデ56キロ以上の馬は
好走確率がさほど高く
ありません。

53キロ以下 複勝率12% 0.3.5.57
54キロ   複勝率21% 5.2.2.33
55キロ   複勝率43% 2.5.2.12
56キロ以上 複勝率16% 3.0.1.21

特に注目したいのは、
トップハンデ馬の成績が
良くないことです。
近10年の当レースの
トップハンデ馬の成績を
診てください。

09年 4着 57キロ イコピコ  3番人気
10年 8着 57キロ ガルボ   13番人気
12年11着 56キロ サンレイレ 3番人気
12年12着 56キロ サブジェク 4番人気
13年 4着 56キロ フラムドグ 3番人気
13年 5着 56キロ シャイニー 6番人気
13年15着 56キロ ガイヤース 1番人気
14年11着 56キロ ショウナン 4番人気
15年 1着 56.5キロ アンビシ 1番人気
16年 5着 57キロ ブラックス 2番人気
17年 6着 57キロ サトノクロ 1番人気
18年 1着 56キロ メイショウ 2番人気
18年 7着 56キロ ケイティク 6番人気
19年15着 57キロ ランスオブ 10番人気

このように(2.0.0.12)。
トップハンデ馬=
ハンデキャッパーが
出走馬の中で最も強いと
認めた馬の成績とはとても
思えないほど不振です。

しかもトップハンデ馬は
このように総じて人気に
推されがち。しかし、
走りません。買い損の
様相を呈しているのです。

3歳のトップホースは
この時期は夏休みの最中。
ですから当レースに出る
3歳馬=トップ級でなく
出走メンバーはドングリの
背比べになります。

ゆえにラジオNIKKEI賞の
出走馬の力量差はあまり
ない、ということ。

にもかかわらず、少しの
実績の違いに目をつけて
各馬のハンデを設定し、
「ハンデ重賞」として
無理に?成立させようと
しているため、ハンデ差が
結果に響きやすくなって
いて、トップハンデ馬を
はじめとした「重めの
ハンデの馬」が苦しんで
いるのでしょう。

以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。