『CBC賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「CBC賞」の
穴馬探しをお届けします。

JRAの開催は
次週から夏のローカルに
本格移行します。

ただし、関西の開催は
今夏はイレギュラー日程。
いつもの年なら今週から
中京開催に移行しますが
今年は移行せず、引き続き
阪神であと3週行われます。

CBC賞は
6月28日(日)に
阪神の芝1200mで
行われるG3重賞です。

CBC賞が阪神で
行われるのは2011年以来。
よって、中京で行われた
近年のCBC賞を参考に
話を進めるワケには
いきません。

そこで、
今回はいつもと趣向を
少し変えまして、最近の
阪神芝1200m戦で
私が最も「要注目」と
診ているポイントについて
あらためてご紹介します。
下記を診てください。

1・2枠 複勝率21% 7.7.8.85
3・4枠 複勝率25% 10.10.9.86
5・6枠 複勝率26% 10.13.11.98
7・8枠 複勝率19% 10.7.9.108

これは、昨年+今年の
全ての阪神芝1200m戦に
おける枠別成績です。

まず、上記のように
阪神芝1200m=決して
内枠有利ではない点が
大きなポイントです。

タイトな内回りで
行われる芝1200m戦。
最初の3コーナーまでの
距離が短いですし、
しかもコーナー角度が
急ですから、ロスなく
タイトに回ってこれる
内枠馬はけっこう有利と
思われがちですが、実は
そうでもないのです。
特に最近は阪神コースも
馬場の状態が良いため、 
内へ馬が殺到するレースが
増加傾向。しかも各馬が
速いスピードで回って
くる芝1200m戦は尚更、
内にいると前が詰まる
ケースが多い。内枠から
逃げたり番手に行けた
馬ならまだいいのですが
中位以降の位置で内で
ノンビリ構えていると
外から他の馬にあっさりと
「殺到」されてしまい、
進路を失いがちなのです。

そこから慌てて外へ
持ち出しても、あるいは
馬群を縫って追い出しても
直線が短いですから結局は
間に合わず…そんな結果が
多いのが、内枠に入った
(特に差しタイプの)馬、
ということ。1・2枠の
成績を下げている要因と
診て間違いありません。

とはいえ急なコーナーを
回ってくるため、極端な
外枠だと「外に振られて
コースロスして終わり」の
結果も少なくありません。
外枠馬は内枠馬と違って
脚質にはあまり関係なく
苦しみがち。よって、
外枠馬の成績も低めです。

ということで結局、
この阪神芝1200mでは
ほどよい「中枠」が最も
走りやすい理想の枠で、
成績も安定している…と
いうワケです。

実際、よりスピードが
出るオープンのレースに
限ってみるとなお顕著。
昨年+今年に、阪神の
芝1200mで行われた
オープンのレースは
全部で4鞍ありましたが、
馬券圏好走馬12頭のうち
じつに8頭が、3~6枠の
いわゆる中枠馬でした。

単純な話ですが
近年の阪神芝1200mでは
中枠馬の評価を少し上げて
考察する策が有効。今回の
CBC賞に限らず留意したい
ポイントとなっています。

それでは、CBC賞の
「開催場に関係のない」
近年のデータ傾向も
2つ記しておきます。

【ポイント1】
ハンデが軽いほど
ダメなレース?

→夏の7月開催となった
2012年以降、近8年の
ハンデ別成績は下記の
とおり。ハンデが軽いほど
成績不振の重賞はしばしば
ありますが、このレースは
まさに典型です。下記の
ように、ハンデが軽ければ
軽いほど成績が悪いのです。

53キロ以下 複勝率 6% 1.2.0.44
54キロ   複勝率14% 1.1.1.18
55キロ   複勝率21% 1.2.1.15
56キロ以上 複勝率36% 5.3.6.25

力で一枚劣っている馬が
軽ハンデを味方に好走する
ケースが意外に少ないと
いうこと。逆に実力馬が
重いハンデをさほど苦に
せず走れている、という
ことになります。

【ポイント2】
前走「高松宮記念」
出走馬が強い

→夏の7月開催となった
2012年以降、近8年の
前走レース別の成績は
下記のとおりです。
前走で高松宮記念を使って
いた馬が非常に好成績。

高松宮記念 複勝率35% 1.2.3.11
安土城S  複勝率24% 2.1.1.13
水無月S  複勝率22% 0.1.1.7
鞍馬S   複勝率20% 1.0.2.12

前走で高松宮記念を使って
いた馬=つまり休み明けで
今回出てきた馬ですが、
それでもこれだけ好成績。
要は夏のローカルG3なら
高松宮記念を使ってきた
格がしっかりと効く、と
いうことなのです。

以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。