『代替競馬は荒れるのか?真相を解明』田中洋平
積雪や台風の影響でレースが順延になった場合、競走馬の調整が上手くいかず、番狂わせが起きやすいという説の真相を解明したいと思います。
例えば、2017年2月11日(土)の小倉開催は、積雪の影響で2月13日(月)に順延になりました。
その月曜日の小倉開催では、1レースで単勝252.6倍のワタシノロザリオが勝利。
7レースでは単勝102.4倍のトウカイシェーンが勝利と、大荒れの一日だった印象です。
確かに土曜日が出番だったのに、急に2日後の月曜日が出番になれば、馬の調子も狂うかと思います。
では本当に順延になった競馬は大荒れになるのか?
これを簡単にですが、調べてみたいと思います。
ちなみに2月13日(月)の小倉開催の単勝回収率は239%、複勝回収率は102%という結果です。
出走した182頭の単勝を100円ずつ買ったら18200円。
そして単勝配当が43550円だったので、単勝回収率は239%という計算ですね。
単勝回収率が高いと、その日は荒れた!と考えることができます。
では2014~2016年の3年間データで見てみましょう。
金曜日 単勝回収率68%
土曜日 単勝回収率75%
日曜日 単勝回収率71%
月曜日 単勝回収率70%
火曜日 単勝回収率50%
金曜日は連休の関係で、3日連続開催の場合に開催されることがあります。
注目は順延になった月曜日と火曜日の場合ですが、単勝回収率は土、日よりも低い結果です。
しかし中には連休を利用した土、日、月の3日連続開催の場合も含まれているので、雪が降る可能性の高い1~3月だけ抜き出してみます。
月曜日(1~3月) 単勝回収率70%
と普通の結果になりました。
『代替競馬はとくに荒れない』ということですね。
なんとなく周りがそう言うから、という思考がもっとも損をします。
一瞬の印象や間違った情報に惑わされないようにしましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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