『プロキオンS2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「プロキオンS」の
穴馬探しをお届けします。

プロキオンSは、
7月11日に、今年は
小倉ダート1700mで
行われるG3重賞です。

さっそく、今年の
プロキオンSの
ポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】
例年と全く違う
今年のプロキオンS

→プロキオンS=
「ダート1400m戦」の
距離イメージをお持ちの
方が多いでしょう。

実際に、このレースは
舞台こそ阪神・中京・
京都と移ってきたものの
距離については1996年の
重賞格上げ以降、ずっと
1400m固定で行われて
きました。

1700mで行われたのは
オープン特別として
旧・中京で行われた
1994年が最後。それから
じつに27年ぶり、重賞に
格上げされてからは初の
1700m施行となります。

ちなみに、
小倉ダート1700m=
もともと重賞レースが
設定されていない舞台。
リステッドレースが
行われているのみです。

何もかもが「異質」な
今年のプロキオンS。

使えない過去データも
多数存在しますので、
その見極めから肝要に
なってきそうな今年の
当レースです。

 

 

【ポイント2】
前走距離がカギになる?

→先週に行われた
小倉ダート1700m戦の
全出走馬の、前走の
距離別成績を診てください。

 

ダ1400m 複勝率27% 3.1.0.11
ダ1800m 複勝率26% 3.5.4.34
ダ1900m 複勝率 0% 0.0.0.5

 

1400mからの延長組、
1800mからの短縮組、
ともに堅調でしたが
回収率が良かったのは
1400mからの延長組。
単勝回収率が355%、
複勝回収率も146%。
穴馬が奮走しました。

逆にダ1900mからの
短縮組は全体母数こそ
少なかったものの
オール凡走。ソコソコの
人気になっていた馬も
複数含まれています。

1400mからの延長組が
よく走った点も含めて
鑑みると、前走で
ダート1900mなど
「スローで流れがちな
長めの距離」を使った
馬では、今の小倉の
ダート1700m戦では
何かと忙しくて厳しいと
いう事かもしれません。

今年の当レースには
前走で長い距離を使って
きた「実力馬」が何頭か
出走してくる予定です。
これらを忙しい当舞台で
どう扱うかが「キモ」に
なると思います。要注目。

 

 

【ポイント3】
今年の当レースは
差し・追込・捲りが
有利になる?

→小倉ダート1700mで
行われるオープンの
レースといえば、夏に
阿蘇Sがあります。

この阿蘇Sで、毎年の
ように現れている傾向が
1つあります。下記を
診てください。

 

毎年の「阿蘇S」で
逃げた馬の成績
 11年 ト-ホウ 2着
 12年 マッシヴ 8着
 13年 ディアモ 16着
 14年 メイショ 1着
 15年 セイカフ 8着
 16年 トミケン 7着 
 17年 トミケン 7着
 18年 コパノチ 1着
 19年 タガノデ 12着 
 20年 タガノデ 14着

 

毎年の「阿蘇S」で
馬券圏に好走した馬の脚質
 11年 ○、◎、◆
 12年 ○、◆、◆
 13年 ◆、◆、◆
 14年 ◎、◆、○
 15年 ◆、○、◆
 16年 ◆、◆、◆
 17年 ○、◆、○
 18年 ◎、○、○
 19年 ◆、◆、◆
 20年 ◆、○、◆
左から順に1・2・3着馬
◎=逃げ
○=先行
◎=差し追込捲り

 

このように、毎年の
阿蘇Sでは「前の馬」が
苦戦しているのです。

近10年の阿蘇Sで
馬券圏に走った30頭中、
差し・追込・捲りで
好走した馬が18頭も
います。これほど
「後ろ」にいる馬が
好走するダートの
中距離レースは珍しい。

ですから「逃げた馬」は
結構苦しい。近10年で
3連対しているものの
少頭数で前半のペースが
落ち着いた時が主。

頭数が揃った年の阿蘇Sは
オープン戦らしく
テンからペースが流れ、
しかも小回りゆえ各馬の
仕掛けが早くなることで
逃げ先行勢が苦しくなる
「タフなレース」になる
ことが多いのです。

小回りだから先行有利の
イメージは、あくまで
下級条件での話。上の
クラスの小回りダートは
得てして、このような
前にいる馬が苦しくなる
展開になりがちなのです。

今回は小倉ダ1700mで
異例の「重賞」施行。
阿蘇Sよりも、さらに
シビアな流れになる
可能性が高いでしょう。
前がいっそう厳しくなり、
中位以降で待機する馬に
好機が広がるのでは…と
診ています。

 

 

【ポイント4】
馬ナリ調教馬に注目?

→先週に行われた
小倉ダート1700m戦の
全出走馬の、最終調教の
「強さ別」成績を診て
ください。

 

馬ナリ 複勝率25% 4.4.2.29
強め  複勝率15% 1.0.1.11 末強め含む
一杯  複勝率15% 1.1.3.29

 

このように馬ナリ組が
圧倒的に優勢でした。
4番人気以下の馬も
土日で6頭馬券圏に快走。

暑くなったこの時期ゆえ
体は自然に絞れます。
にもかかわらずレースの
直前に目一杯に追ってきた
馬=体が絞れていない&
仕上げが間に合っていない
ケースが多く成績も低調、
というコト。

これは小倉ダ1700mに
限った話ではありませんが
何かコース固有の特殊な
状況がない限り、特にこの
時期は馬ナリ追いで体が
すでにデキている馬の方が
やや信頼度は上がります。

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。