『大穴メーカー国分兄弟はこんなに凄かった!』田中洋平

 

双子の兄弟ジョッキーとして注目を集めた、

国分優作、国分恭介兄弟も、今年でデビュー14年目の31歳。

 

もう中堅と言ってよいポジションでしょう。

 

デビュー当時は兄の優作騎手が美浦所属で、

弟の恭介騎手が栗東所属で、勝ち星に大きな差がありました。

 

2009年 優作4勝 恭介23勝

2010年 優作3勝 恭介52勝

 

そこから所属厩舎の国枝栄調教師が栗東留学をススメて、

優作騎手は関西に拠点を移すことに。

 

はじめは数カ月で美浦に戻す予定でしたが、

関西で成果を出すようになった優作騎手を呼び戻さず、

2011年3月より正式に栗東所属の騎手になった経緯があります。

 

このエピソードは、

国枝栄調教師の人間としての懐の大きさを物語っていますね。

 

いやーすごい。

 

器の小さな調教師なら、

「栗東がなんぼのもんじゃい!」

とイジワルして美浦に戻しそうですけど。

 

国枝栄厩舎の所属騎手になったのは、幸運だったのかもしれません。

 

そんな国分兄弟ですが、大穴メーカーとして一部では有名です。

 

2月の京都記念で12番人気(単勝51.5倍)のアフリカンゴールドで、

国分恭介騎手が逃げ切り勝ちを収めたのは記憶に新しいところ。

 

けっこう穴馬での逃げ切り勝ちが、国分兄弟は多いんですよね。

 

そこで今日は国分兄弟の穴狙いで、プラス回収になる作戦を伝授したいと思います。

 

と言っても、国分兄弟が優秀なので、あっさりプラスになります。

 

まずは弟の恭介騎手から。

 

◆条件

1,6~18番人気

2,単勝オッズ100倍以上の馬はカット

 

この2つの条件で以下の成績になります。

 

勝率4% 連対率9% 複勝率17%

単勝回収率102% 複勝回収率113%

 

すごいですね。

 

ちなみにデータは2020年1月から、

2022年3月末までの2年とちょっとの成績です。

 

大穴メーカーだけあって複勝回収率は3年連続プラスです。

 

2020年 複勝回収率106%

2021年 複勝回収率111%

2022年 複勝回収率172%

 

これでも十分なんですが、

もう少し絞り込んでレベルアップしてみましょう。

 

それは前走、逃げ先行していた馬だけに限定すること。

 

国分兄弟は先行力を活かした粘り込みで穴演出をすることが多いので、

前走4コーナー5番手以内だった馬に限定、という条件を追加します。

 

勝率5% 連対率13% 複勝率21%

単勝回収率142% 複勝回収率165%

 

いやー強烈な成績ですね。

 

2020年 複勝回収率161%

2021年 複勝回収率131%

2022年 複勝回収率326%

 

年単位の複勝回収率もこの通りです。

 

◆国分恭介騎手穴馬条件

1,6~18番人気

2,単勝オッズ100倍以上の馬はカット

3,前走4コーナー5番手以内

 

この条件を見つけたら、買っておいて損はないパターンです。

 

続いて兄の優作騎手の場合。

 

◆条件

1,6~18番人気

2,単勝オッズ100倍以上の馬はカット

3,ダートのみ

 

兄の優作騎手は2017年ごろまで、

芝とダートの優劣があまりなかったのですが、

2018年から芝の成績がガクッと下がって、ダートがやや上昇。

 

現在は、ダートの方が得意な騎手となっています。

 

それを踏まえて、先ほどの条件をクリアした成績を見てみましょう。

 

勝率4% 連対率7% 複勝率12%

単勝回収率132% 複勝回収率82%

 

まずまずの回収率ですね。

 

ただ弟の恭介騎手のように複勝回収率はプラスにはなりません。

 

そこで恭介騎手と同じ、

前走4コーナー5番手以内という条件を加えてみましょう。

 

勝率4% 連対率8% 複勝率16%

単勝回収率155% 複勝回収率100%

 

という感じになります。

 

2020年 複勝回収率70%

2021年 複勝回収率152%

2022年 複勝回収率117%

 

年単位で見てみると、2020年がマイナス。

 

ちょっと波があるので、弟の恭介騎手ほどの期待はできなそうです。

 

まーそれでも、

大穴を演出してくれるのは間違いないでしょうから、

下記の条件に合致したら、押さえておくのもありでしょう。

 

◆国分優作騎手穴馬条件

1,6~18番人気

2,単勝オッズ100倍以上の馬はカット

3,ダートのみ

4,前走4コーナー5番手以内

 

ぜひ参考にしてください。

 

毎年3月になったら新人騎手が5~8人くらい入ってきて、

それなのに上のベテラン勢は辞めない。

 

どんどん下部層の人数が増えるから、

6年目~中堅どころが騎乗機会を奪われて、さっぱり勝てなくなる。

 

騎手も、本当に大変な商売ですね。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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