『アイビスSD2022の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「アイビスSD」の
穴馬探しをお届けします。

東日本の開催は
次週から新潟へ
舞台を移します。
9月4日まで
6週間の夏開催。

アイビスSDは
7月31日(日)に
新潟の直線1000mで
行われるG3重賞。

JRAでは唯一の
1000m重賞です。

さっそく
アイビスSDの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
栗東坂路で好時計を
叩き出してきた馬の
「過剰人気→凡走」に
ご注意

→近5年の当レースで
「栗東坂路の最終調教で
52.4秒以下の速い時計」を
出して出走してきた馬が
8頭いましたが、下記の
ように全滅しています。

17年 アクティブミノル  51.2秒 4着 2人気
17年 ネロ        50.3秒 10着 3人気
17年 ブレイズエタ-ナル 51.7秒 8着 7人気
18年 レッドラウダ    52.3秒 10着 5人気
19年 レッドラウダ    51.1秒 9着 13人気
19年 ダイメイプリンセス 51.7秒 6着 2人気
20年 ダイメイプリンセス 52.3秒 5着 3人気
21年 モントライゼ    52.0秒 12着 3人気

タフな栗東坂路で好時計を
出してきた馬は信用したく
なりますが、このレースの
結果とは直結していないと
いうコト。

さらに注目したいのは
「3番人気以内」の
上位人気馬を5頭も含んで
いながら、この低調な
アベレージである点です。

最終調教で好時計を出した
馬は、週中の各メディアで
大きく取り上げられるため
人気に推されがちですが
栗東坂路追いの馬については
タフな調教で発生した疲れを
残した状態で輸送される事も
馬に負担になっているのか、
実際にはその高い人気ほど
走れていません。要注意。

【ポイント2】
調教「コース」別に
現れている極端な傾向

→では、実際にどんな
最終調教を施された馬が
好走しているかと言えば…
下記を診てください。

栗東坂路52.4秒以下  複勝率  0% 0.0.0.8
栗東坂路52.5秒以上  複勝率19% 2.1.2.21
栗東Cウッド    複勝率17% 0.1.0.5
——————————
美浦坂路      複勝率  0% 0.0.0.20
美浦ウッド     複勝率46% 2.0.3.6
——————————
ポリトラック    複勝率67% 1.3.0.2

これは、近5年の
最終調教別の成績です。

前項で栗東坂路組の
速い時計は意味ナシと
お伝えしましたが、
上記のようにじつは
「美浦」の坂路組は
時計に関係なく全滅。

全般的に、坂路組が
苦戦を強いられている
近年の当レースです。

かわって好況なのが
美浦ウッド組、そして
ポリトラック組。共に
頭数こそ少ないものの
脅威の好アベレージ。

ポリトラックの好成績は
ライオンボスの貢献度が
高いですが、美浦ウッドの
好走5頭は全て「別の馬」。
(17年ラインミーティア、
17年レジ-ナフォルテ、
20年ビリーバー、
21年オールアットワンス、
21年バカラクイーン)

今年も美浦ウッド追いの
馬は要マークと診ます。

【ポイント3】
じつは「9頭だて」

→近10年の当レースで
じつは2ケタ人気馬が
全く好走していません。
通算(0.0.1.69)。

ですから穴を狙う時も
「1ケタ人気馬」を
現実的に狙うのが得策、
ということになります。
実質9頭だてレース。

好走するために
特殊な能力・適性が
必要なレースですが、
後述のように近年は
「直近の千直レースで
好走してきた馬」が
普通に優勢のため、
突拍子も無い結果に
終わるケースが少なく
このようなおとなしい
傾向が現れている、と
いう事なのでしょう。

【ポイント4】
やっぱり外枠強し

→誰もが知ってる?
新潟千直=外枠有利の
鉄板法則。

アイビスサマーダッシュも
同じです。何年たっても
傾向は変わりません。

近10年の、枠別成績を
診てください。

1枠 複勝率  5% 0.0.1.16
2枠 複勝率24% 1.2.1.13
3枠 複勝率  0% 0.0.0.18
4枠 複勝率10% 1.1.0.18
5枠 複勝率15% 1.1.1.17
6枠 複勝率25% 1.2.2.15
7枠 複勝率33% 2.2.4.16
8枠 複勝率29% 4.2.1.17

昨年は1枠1番に入った
バカラクイーンが
内ラチ沿いへ突進する
超・奇策を披露して
3着を強奪しましたが
あれは、あくまでも
レアケース。

それを除けば近10年で
1・3枠が全滅です。
2枠は4頭好走も多くが
上位人気馬。ハッキリ、
「外枠>内枠」と言って
いいでしょう。

ただし、前へ行けない
タイプの馬には外枠が
かえって「仇」となる
ケースもあります。

各馬が外ラチ沿いに
どうしても集中するため
(前々に行けた馬には
ほぼ関係ないものの)
中位より後ろに構えた
外枠馬は目前が壁になる
リスクも高いからです。

あくまでも、外枠から
スンナリ先行できそうな
馬が狙い目。外枠でも
差しタイプの馬は評価を
下げる必要があります。

【ポイント5】
近年はスペシャリストの
好走が急増

→近10年の当レースで
3着以内に好走した
30頭の前々走&前走を
診てください。左から
前々走・前走です。

12年1着 ◇ ◇
12年2着 ◇ ◇
12年3着 ◇ ◇
13年1着 ◇ ◇
13年2着 ◇ ◇
13年3着 ◇  
14年1着 ◆  
14年2着 ◇ ◇
14年3着 ◆  
15年1着 ◇ ◇
15年1着 ◇ ◇
15年1着     
16年1着   ◇
16年2着 ◇ ◆
16年3着 ◆ ◆
17年1着 ◆ ◆ 
17年2着 ◆ ◆ 
17年3着 ◇ ◇ 
18年1着 ◆  
18年2着   ◇
18年3着 ◆ ◇
19年1着 ◆ ◆  
19年2着 ◆ ◆
19年3着 ◇ ◇
20年1着 ◇ ◆
20年2着 ◇ ◆
20年3着
21年1着   ◇ 
21年2着 ◇ ◆ 
21年3着

◇=1400m以下の
レースで先行。
(着順は不問)

◆=新潟千直レースで
5着以内に好走。

上記30頭中、27頭に
何らかの印が付きました。

つまり、当レースで
好走するためには
直近2走いずれかで…

・短距離戦で先行した
 (着順は関係ナシ)

・新潟千直レースで
 掲示板に好走した

どちらかの履歴が無いと
苦しい、というコトに
なります。

ただ2016年辺りを境に
◆印の馬=前走や前々走の
新潟千直で掲示板に走った、
「千直スペシャリスト」の
好走が増えています。

以前は1200mや1400m、
あるいはダートといった
異業種からの転身組が
(先行力さえあれば)
よく台頭していましたが…

ここ数年は路線細分化が
進んだ事で「新潟千直の
スペシャリスト」の好走が
増えている印象です。

【ポイント6】
福島からの転戦馬の
成績が悪い

→近10年で対象馬が
40頭いて(0.2.3.35)。
複勝率13%、連対も
たった2頭です。

このほとんどが福島の
「芝1200m戦」を
使ってきた馬ですが、
回りもレースの質も
大きく異なる福島の
芝1200m戦を直前で
使う事は好ステップと
なっていないのです。

【ポイント7】
近年の千直レースで
強い血統は…

→2020年以降の
新潟千直での種牡馬別・
成績を診てください。
主に今年の出走予定馬の
父について掲載。

ヴァンセンヌ・マクフィら
ダート種牡馬の台頭、
ロードカナロア産駒の
堅調さが特徴です。

ゴールドシップ   複勝率50% 1.0.1.2
ヴァンセンヌ    複勝率50% 0.1.0.1
マクフィ      複勝率43% 1.0.2.4
ロードカナロア   複勝率30% 5.7.6.43
アドマイヤーン   複勝率29% 2.1.1.10
サウスヴィグラス  複勝率20% 0.0.1.4
キズナ       複勝率18% 0.2.2.18
キングカメハメハ  複勝率  0% 0.0.0.2
ダンカーク     複勝率  0% 0.0.0.6
ヨハネスブルグ   複勝率  0% 0.0.0.8
カレンブラックヒル 複勝率  0% 0.0.0.9

【ポイント8】
6歳以上は大苦戦

→スピードが何よりも
問われる当レースゆえ、
スピード能力が減退する
高齢馬は必然的に苦しい。

下記のように近10年の
馬齢別成績でも明白です。
6歳超の馬が大苦戦中。

3歳  複勝率31% 1.2.1.9    
4歳  複勝率24% 3.1.1.16
5歳  複勝率35% 4.6.5.28
6歳超 複勝率  7% 2.1.3.77

以上8点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

アイビスSD  ポイント5・6・8 該当馬

【ポイント5/近2走で◆印に該当する馬】  9頭
  シンシティ
  トキメキ
  トミケンルーア
  ヒロノトウリョウ
  ビリーバー
  マリアズハート
  ムスコローソ
  ルッジェーロ
  ロードベイリーフ

【ポイント6/前走福島出走】 ▼軽視馬として  3頭
  ジャスパージャック
  トウショウピスト
  ルッジェーロ

【ポイント8/6歳以上の馬】 ▼軽視馬として  11頭
  キタイ
  ジャスパージャック
  トウショウピスト
  トミケンルーア
  パーティナシティ
  ヒロノトウリョウ
  ビリーバー
  マリアズハート
  ムスコローソ
  ライオンボス
  ルッジェーロ

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

データ競馬:TARGET frontier JV


・出馬表にデータマイニングの順位・数値を表示させたい
・特定の2頭の直接対戦の結果・経歴を調べたい
・予想するレースが行われるコースにおける、騎手・調教師・種牡馬の傾向を調べたい
・出走馬の前走レベルを簡単に比較する

などなど。

TARGET操作動画が無料で見られます↓