今年のアイビスサマーダッシュは、見応えがありましたね。

 

内ラチに４頭、外ラチに１４頭。

 

内ラチ沿いの３番オールアットワンスと、

４番のスティクスが頑張ていたので「おぉ！」と思いましたが、

ゴール前で外ラチ沿いの馬が、グイっともうひと伸びした感じ。

 

１着　１６番　ビリーバー

２着　１７番　シンシティ

３着　５番　ロードベイリーフ

４着　１８番　レジェーロ

５着　４番　スティクス

 

３着だったロードベイリーフは、

スタート直後から外ラチ沿いに寄せて行ってたので、

今回の進路選択は外ラチ沿いだったのでしょうね。

 

アイビスサマーダッシュは、

枠のくじ運の部分が強いので、これはこれで面白い。

 

そして今回、もっとも運が良かったのが、

重賞初制覇を果たしたビリーバーの杉原誠人騎手でしょう。

 

杉原誠人騎手と言えば、

やはり赤い格子模様のミルファーム、というイメージです。

 

今回あらためてウィキペディアで調べてみると、

今年、定年で解散した藤沢和雄厩舎に所属してたのですね。

 

知らんかった！

 

さらに調教で、

あのグランアレグリアに普段から乗っていたというから、

これまた驚き！

 

超名馬の背中を知っているというのは、大きな経験でしょうね。

 

しかし杉原誠人騎手の騎乗馬の割合を見てみると、

ほぼミルファーム！

 

２０２０年　２８４鞍のうち、ミルファーム１３６鞍

２０２１年　３４８鞍のうち、ミルファーム２３７鞍

２０２２年　２０９鞍のうち、ミルファーム１０６鞍

 

ミルファーム以外は、

藤沢和雄調教師経由で、社台ファームや、

ノーザンファームの馬をちょこちょこ乗せてもらっている感じ。

 

ミルファーム率はこうなりました↓

 

２０２０年　ミルファーム率４８％

２０２１年　ミルファーム率６８％

２０２２年　ミルファーム率５１％

 

２０２２年は７月末時点のデータなので、

ミルファームは夏競馬にガシガシ出走させることを考えれば、

杉原誠人騎手のミルファーム率はもっと伸びることも考えられます。

 

ミルファームと言えば、新潟千直。

 

ミルファームと言えば、杉原誠人。

 

この２つが重なるのは必然。

 

今回、アイビスサマーダッシュを杉原誠人騎手が制したのも、

もはや時間の問題だったのかもしれませんね。

 

さらに杉原誠人騎手の初勝利は、

これまた新潟千直という、不思議な縁もあるようです。

 

最近の杉原誠人騎手の新潟千直の成績を調べてみると、

なかなか潔い成績。

 

 

「おいおい、内枠に入ったときに、もっと頑張ってくれよ！」

と言いたくなるくらい、５枠から内ではいっさい馬券にならない。

 

なんと言う潔さ。

 

反対に新潟千直で６～８枠に入ると、

以下の成績になります。

 

勝率３１％　連対率４６％　複勝率５４％

単勝回収率２４４％　複勝回収率１７４％

 

勝率３１％は、

１番人気の平均勝率とほぼ同じですからね。

 

外枠に入ると、驚異的な成績を叩き出す男ですが、

内枠に入ると、存在感がゼロになるという極端さ。

 

あとは前走１～４着の馬に乗ると以下の成績です。

 

勝率１１％　連対率２０％　複勝率３７％

単勝回収率１３５％　複勝回収率１１１％

 

前走の上がり３ハロンのタイムが１～２位だった馬に騎乗すると、

以下の成績です。

 

勝率１１％　連対率１４％　複勝率３０％

単勝回収率１０２％　複勝回収率９３％

 

このように回収率が高いので、

能力のある馬に騎乗すれば、

人気以上に走らせることができる騎手ではあるようです。

 

まー乗り馬の半分以上が、

１０～１８番人気の馬ですからね。

 

なかなか目立つ成績をあげられないのは、仕方ありません。

 

今回の重賞制覇で風向きが変わるかもしれませんし、

藤沢和雄厩舎の解散で、現在はエージェントに依頼している模様。

 

これまでとは違う流れになる可能性もあるでしょう。

 

ぜひ頑張ってもらいたいと思います。

 

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