『やっぱりルメール騎手はすごいぞ!菊花賞!』田中洋平
今年の菊花賞は、
4番人気のドゥレッツァが勝利!
やっぱりルメール騎手はすごい!
というレース運びでしたね。
ゴールを過ぎた後に、
何度もガッツポーズをしていたのを見ると、
ルメール騎手もしてやったり!というレースだったのでしょう。
それにしても、
2着にはダービー馬のタスティエーラ、
3着には皐月賞馬のソールオリエンスが来たのは、
さすがだな、という印象。
少しカタチは違いますが、
皐月賞馬ナリタタイシン、ダービー馬ウイニングチケット、
菊花賞馬ビワハヤヒデだった1993年を思い出しました。
しかし、もう30年前なんですね。
時が経つのは早い…
まーそれは置いておいて、
ドゥレッツァは、上がり最速の脚で勝利。
菊花賞までのレースぶりをみてみると、
道中3~5番手から、上がり最速で差し切る競馬をしている。
つまり菊花賞では、
行きたがったので1周目は先頭に立ったが、
2周目はいつもの競馬をしただけなんでしょうね。
それを菊花賞本番でやってしまうのが、
ルメール騎手のすごいところ。
長距離戦は騎手で買え!とはよく言ったものです。
今さらですが、ルメール騎手の距離別の成績を調べてみました。
◆芝1000m~1300m
勝率17% 連対率33% 複勝率43%
単勝回収率109% 複勝回収率91%
◆芝1400m~1600m
勝率20% 連対率37% 複勝率49%
単勝回収率59% 複勝回収率78%
◆芝1700m~2000m
勝率24% 連対率43% 複勝率59%
単勝回収率61% 複勝回収率80%
◆芝2100m~2400m
勝率33% 連対率55% 複勝率62%
単勝回収率118% 複勝回収率94%
◆芝2500m~
勝率33% 連対率37% 複勝率63%
単勝回収率141% 複勝回収率99%
芝のレースだけですが、
長距離レースになると成績と回収率がすごいですね。
さすがはルメール騎手。
芝2100m以上の成績をまとめると、こうなります。
◆芝2100m~
勝率33% 連対率50% 複勝率62%
単勝回収率125% 複勝回収率95%
人気サイドの馬に乗ることが多いルメール騎手ですが、
この成績は、ほぼ1番人気と同等。
これはスゴイことですね。
ちなみに芝2100m以上の長距離戦で、
ルメール騎手が1~4番人気の馬に乗ったら、
こうなります。
◆芝2100m~(1~4番人気)
勝率37% 連対率53% 複勝率67%
単勝回収率136% 複勝回収率102%
1番人気の凌駕する素晴らしい成績ですね。
ちなみに同じくトップジョッキーの
川田将雅騎手の芝2100m以上の成績を調べてみました。
勝率34% 連対率44% 複勝率53%
単勝回収率83% 複勝回収率70%
成績面は悪くありませんが、
回収率がイマイチです。
人気の内訳を見てみると、
1番人気で勝っていることが多いので、
回収率がプラスまで伸びてない印象ですね。
馬のペースに合わせて乗るルメール騎手と、
ガシガシと馬を動かす川田将雅騎手の違いでしょうか。
もう菊花賞でバレバレだとは思いますが、
ルメール騎手の長距離は狙ってみましょう。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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