『世界の矢作調教師は狙いどころが豊富ですごい!』田中洋平

2024年も調教師リーディングで、
上位争いをしている矢作芳人調教師。
出走レースの選択にこだわりがあって、
少しでも上位になれそうなレースを探すことに、
注力していると矢作氏の書籍に書いてありました。
そのため西高東低で相手が弱い
関東のレースへの遠征がおのずと多くなる。
2022年~2024年6月末の
1年半分の関東遠征データをみてみると、
ベタ買いで高い回収になります。
勝率13% 連対率22% 複勝率29%
単勝回収率98% 複勝回収率89%
ただこの中には、
狙って関東遠征していないパターン、
G1などの重賞や、オープン戦なども混ざっています。
そこで新馬、未勝利、1勝、2勝、3勝クラスと、
条件戦だけに限定してみます。
勝率15% 連対率23% 複勝率32%
単勝回収率107% 複勝回収率89%
このように意図して関東遠征している場合に限ると、
単勝回収率がプラスになります。
「矢作厩舎の関東遠征」は狙い目であることは、
もはや有名な格言のように浸透している状態。
だから投票する競馬ファンが多くなって、
オッズが辛くなるはずなんですが、
それでもプラス回収なのは驚きです。
世の競馬ファンの思う以上に、
矢作厩舎の関東遠征馬が好走をする、
ということなのでしょう。
さすがは「世界の矢作」ですね。
さらに矢作厩舎は、
前走で大敗した馬の立て直しがうまい。
前走10着以下に敗れている馬を、
今回ベタ買いしても、プラス回収になります。
勝率7% 連対率10% 複勝率15%
単勝回収率104% 複勝回収率69%
さらに今回で1~4番人気に推されると、
強烈な成績なります。
勝率28% 連対率43% 複勝率49%
単勝回収率148% 複勝回収率93%
前走10着以下に敗れていて、
今回1~4番人気に推されるような馬とは、
どんな馬なのか?
・前走重賞に出走していて、今回は自己条件戦
・前走はスポットでダート戦に出走していて、今回芝に戻る
・前走はスポットで芝を走っていて、今回ダートに戻る
・前走不良馬場で、今回は良馬場
・前走は定量戦で、今回はハンデ戦
・前走で上位人気に推されたが、不利など明確な理由で大敗した
こんな感じでしょうか。
この中で一番最後に挙げた、
前走上位人気に推されたパターンを見てみましょう。
◆条件
・前走1~4番人気で10~18着
・今回1~4番人気
勝率35% 連対率59% 複勝率71%
単勝回収率174% 複勝回収率130%
このように成績は単勝1番人気を凌駕して、
回収率面は大幅に100%を超えます。
「前走2番人気で11着に負けてるようじゃ、今回もダメだな」
こんな競馬ファンの予想を、
あっさり裏切る矢作厩舎の立て直し力。
すごいですね。
矢作厩舎の関東遠征馬と、
矢作厩舎の前走10着以下の馬には要注意!
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール

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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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