『怪我から復帰のルメール騎手の狙い目はここだ!』田中洋平

 

今年のヴィクトリアマイルは、

津村明秀騎手が乗るテンハッピーローズが勝利。

 

単勝オッズ208.6倍という超大穴馬で、

初めてのG1勝利は見事でしたね。

 

過去にはカレンブーケドールで、

オークス、秋華賞、ジャパンカップでオール2着、

という悔しい経験があっただけに、

津村明秀騎手も嬉しかったと思います。

 

他の騎手に迷惑をかけずに、

周りの状況を見ながらソツなく乗るイメージ。

 

強引さがない分、

G1制覇までいま一歩届かない感じだったのでしょうけどね。

 

今回は超大穴馬で、

プレッシャーもなく乗れたのが良かったのかもしれません。

 

津村騎手、おめでとうございます。

 

それと直線でドゥアイズ騎乗の鮫島克駿騎手に、

外からフタをされて進路がなかったマスクトディーヴァは不運でしたね。

 

それでも内に進路をとって、

2着まで追い上げたのはスゴイですし、

すんなり外に出せてたら、勝利の目もあったかもしれません。

 

まるで前々回のG1、

NHKマイルカップでジャンタルマンタル騎乗の川田将雅騎手に、

ルメール騎手のアスコリピチェーノが外からフタをされて、

追い出しが遅れたシーンのリプレイを見ているようでした。

 

さて、そのルメール騎手ですが、

今回のヴィクトリアマイルでは、ちゃっかり3着。

 

ちゃっかりという表現は怒られるかもしれませんが、

フィアスプライドの重賞実績は、

G3のターコイズSを1勝だけの馬。

 

G2勝利もなければ、

G1も今回が初挑戦だったので、

4番人気と言えど、単勝12.5倍と低評価でしたからね。

 

ゴール手前までは、

おっ!と思わせる見せ場を作りましたが、

最後にテンハッピーローズにかわされての2着。

 

十分、立派に戦ったと思います。

 

そして怪我からの復活明けなのに、

少し足りない馬を馬券圏内に持ってくるのは、

さすがはルメール騎手ですね。

 

そこで2022年の1月から、

2024年の先週までのルメール騎手の重賞成績を、

調べてみました。

 

◆芝重賞

勝率18% 連対率35% 複勝率51%

単勝回収率65% 複勝回収率89%

 

◆ダート重賞

勝率8% 連対率8% 複勝率8%

単勝回収率23% 複勝回収率11%

 

見ての通り、

人気サイドの馬に乗ることばかりなので、

配当妙味はありません。

 

とくにダート重賞はひどくて、

近年で馬券に絡んだのは23年のユニコーンS、

1番人気で勝利したぺリエールだけ。

 

ルメール騎手はダートが苦手ではないと思いますが、

重賞では取りこぼすことが多いようです。

 

反対に芝の重賞ですが、

集計期間中に重賞に騎乗した回数が130回で、

そのうち1番人気が48回、2番人気が30回、

あわせて78回が1~2番人気。

 

全体の60%が1~2番人気に騎乗している、

という計算になります。

 

良い馬が優先的に回ってくるルメール騎手なので、

驚きもしない数字ではありますが、

芝の重賞で3~6番人気の馬に乗るとこうなります。

 

勝率13% 連対率28% 複勝率41%

単勝回収率91% 複勝回収率107%

 

重賞で少し足りない馬に騎乗した場合、

騎乗技術や状況判断力で、

しっかり馬券圏内に持ってくるのがルメール騎手。

 

ということですね。

 

芝の重賞の場合、

3~6番人気のルメール騎手が狙い目です。

 

ぜひ参考にしてください。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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