『安田記念は大きな網を張っておく作戦でOK!』田中洋平

今週末は安田記念ですね。
国内G1を8勝、
さらに海外G1を1勝した女王アーモンドアイが
2度挑戦して、1度も勝てなかったのが安田記念。
得意の東京コースで負けたのも、
この安田記念の2度だけ。
トリッキーな中山と違って、
東京のマイルは紛れが少なく、
力勝負になりやすい舞台と言われていますが、
ここ10年の安田記念では、1番人気はわずか2勝だけ。
14年 ジャスタウェイ 1着
15年 モーリス 1着
16年 モーリス 2着
17年 イスラボニータ 8着
18年 スワーヴリチャード 3着
19年 アーモンドアイ 3着
20年 アーモンドアイ 2着
21年 グランアレグリア 2着
22年 イルーシヴパンサー 8着
23年 シュネルマイスター 3着
馬券圏外に沈んだのは、
17年のイスラボニータと、
22年のイルーシヴパンサーの2頭だけですが、
そうそうたる面々が1番人気に推されながら、
勝ち切れないレースが続いています。
そこで勝ち馬の前走クラスを調べてみました。
オープン → 1勝
G3 → 2勝
G2 → 2勝
G1 → 4勝
海外 → 1勝
2018年のモズアスコットが、
重賞勝利の経験がないまま、
いきなりG1の安田記念を勝ってしまう。
こんなサプライズもあり、
前走のレースの格は、あまり関係無さそうですね。
続いて前走の距離に注目してみました。
短距離タイプの馬でも、
中距離路線を歩んでいる馬でも、
マイル戦なので守備範囲の馬は距離ですからね。
前走1400m以下 → 3勝
前走1600m → 5勝
前走1800m以上 → 2勝
短距離タイプでも、
中距離タイプでもなく、
普通にマイルを走っている馬が一番勝っている。
このファクターも、あまり特徴がありませんでした。
続いて馬齢を見てみましょう。
3歳 0勝
4歳 5勝
5歳 3勝
6歳 2勝
7歳 0勝
8歳 0勝
さすがに7歳以上で人気になる馬は少ないですが、
高齢馬は割引が必要ですね。
また3歳馬は朝日杯FSか、
NHKマイルカップを勝利して、
安田記念に挑んでくるパターンなのですが、
このタイプもあまり信用できません。
2014年 ミッキーアイル 2番人気16着
NHKマイルカップ1着
2021年 シュネルマイスター 4番人気3着
NHKマイルカップ1着
2022年 セリフォス 5番人気4着
朝日杯FS2着 NHKマイルカップ4着
2023年 ドルチェモア 17番人気18着
朝日杯FS1着
2023年 シャンパンカラー 11番人気14着
NHKマイルカップ1着
このように古馬の壁にぶつかっています。
と、ここまで書いて気付いたのですが、
2024年の安田記念には、3歳馬は出走がなさそう。
来年以降の参考にしてください。
結局のところ、
安田記念はどの馬を狙えばいいのか?
ズバリ!
3~9番人気の7頭の単勝を多点買いしましょう。
勝率11% 連対率19% 複勝率24%
単勝回収率227% 複勝回収率84%
過去10年のうち、
8年はこの単勝人気ゾーンから勝ち馬が出ています。
コンピ指数も3~9位のゾーンでOK。
勝率11% 連対率17% 複勝率23%
単勝回収率227% 複勝回収率83%
勝ち馬を予想するというより、
何が来るか分からないから、
大きく網を張っておく作戦が良さそうです。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール

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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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