『ダービー馬を輩出したダノックスはここが狙いどころ!』田中洋平

2024年のダービーを制したのは、
横山典弘騎手が騎乗したダノンデサイル。
オーナーはもちろん、
株式会社オービックの会長、野田順弘さん。
そして奥さんは、
「ミッキー」の冠名で有名な野田みづきさんですね。
毎年、セレクトセールで億を超える馬を、
たくさん購入しているので、G1馬を多数輩出。
ダノンシャンティ(NHKマイルC)
ダノンシャーク(マイルCS)
ダノンレジェンド(JBCスプリント)
ダノンプラチナ(朝日杯FS)
ダノンプレミアム(朝日杯FS)
ダノンファンタジー(阪神JF)
ダノンスマッシュ(香港スプリント)
ダノンキングリー(安田記念)
ダノンファラオ(ジャパンダートダービー)
ダノンザキッド(ホープフルS)
ダノンスコーピオン(NHKマイルC)
ダノンデサイル(ダービー)
こうやってダノンの歴代G1馬を書き出してみると、
2歳G1か、マイルG1ばかりですね。
それがついに今年はクラシックの頂点、
ダービーを制したわけですから、
野田オーナーにとっては嬉しい出来事だったでしょう。
やはり競馬はクラシック&古馬中距離G1の格が高いので、
2歳G1とマイルG1は、やや格下に見られますからね。
そんな悲願を成し遂げたダノンの馬たちですが、
高額馬が多いだけに、芝でバリバリと走るイメージが強いですよね。
しかしダノンレジェンドが、
2016年のJBCスプリントを優勝。
ダノンファラオが、
2020年のジャパンダートダービーを優勝しているように、
けっこうダートを使う馬も多いのです。
そこでここ数年のダノン馬の成績を見てみました。
◆芝
勝率11% 連対率21% 複勝率33%
単勝回収率63% 複勝回収率80%
◆ダート
勝率15% 連対率21% 複勝率29%
単勝回収率119% 複勝回収率75%
芝のレースはやはり過剰人気気味で、
単勝回収率が良くありませんが、
ダートはベタ買いでプラス回収になります。
ダートの方を年単位で見てみましょう。
2021年 勝率17% 単回143%
2022年 勝率13% 単回118%
2023年 勝率13% 単回73%
2024年 勝率18% 単回156%
このように2023年だけマイナスですが、
あとはベタ買いでプラス回収になっています。
ですが、
これを1~2番人気だけに限定してみると。
2021年 勝率36% 単回97%
2022年 勝率39% 単回111%
2023年 勝率35% 単回123%
2024年 勝率46% 単回112%
このように勝率、回収率ともに、
かなりハイレベルになります。
先週の日曜に(8/11)の札幌6レース、
武豊騎手が騎乗した、
ダノンスウィッチも1番人気(3.4倍)で1着でした。
ダノン活躍馬の種牡馬をみてみると、
ディープインパクト、、ハーツクライ、キングカメハメハ、
ロードカナロアなどの芝G1を狙った配合が多い。
でも意外にもダートの方が、
堅実に走って、配当妙味もあります。
ダノン馬といえば、
芝のレースで川田将雅騎手がゴリゴリと押している。
私だけかもしれませんが、
勝手にそんなイメージがあるので、
ダートは盲点なんでしょうね。
先ほどは、
安定感のある1~2番人気の馬だけ紹介しましたが、
ダートでは人気のない馬もバシバシ走るので要注意。
ダート戦でダノン馬を見つけたら、
積極的に狙ってみましょう。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール

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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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