『やっぱり上手いなと感じたのはどの騎手でしょう?』田中洋平

 

今回は騎手に注目したいと思います。

 

私はレースを観戦するときは、

単勝馬券を持っている馬か、

馬連なら軸に据えている馬に注目します。

 

レース中、その一頭をずっと注目している感じです。

 

当然ですが、単勝は勝たないと駄目ですし、

馬連なら軸馬が2着以内に来ないと意味がない。

 

道中、どんなポジションで走っているのか?

4コーナーの手応えはどうなのか?気になりますからね。

 

皆さんも同じような観戦スタイルだと思います。

 

そんな目線で、

9月23日(土)の東京最終レースを観戦していたのですが、

「この騎手はやっぱり上手いな」と感じたシーンがありました。

 

このレースで私が軸に据えていた馬は、

7番人気の4番キャリアベストでした。

 

そして騎乗していた騎手は、

関東若手のエース、田辺裕信騎手です。

 

まずはスタート直後のシーンです↓

 

 

そして1コーナーの入り口↓

ラチ沿いの後方から4番手くらいの位置にいます。

 

 

次は3コーナー入り口↓

まだ内ラチ沿いの後方のポジションです。

 

映像が上手く取れないのでお見せできないですが、

3コーナーを過ぎて、4コーナーの入り口までこのポジションにいます。

 

 

ところが4コーナーでは↓

いつの間にか外に出しています。

 

 

直線は外からグングン脚を伸ばして、上がり最速をマーク↓

 

4コーナーは勢いがつき過ぎて、外に少し膨らみますが、

勝負どころで外に出していることに感心しましたね。

 

というのも、3コーナー入り口のポジションを見ていたら、

インでどん詰まりコース確定だと思ってましたので。

 

「インに行くならもっと前目のポジション取れよ!」

などと心の中で思っていて、カメラが切り替わったら外にいる。

 

「え?いつの間に?」

 

という感じです。

 

結果は2着で軸馬の役目を果たしてくれましたが、馬券は紐抜け。

 

私の馬券の結果は別として、

田辺騎手の騎乗に感心したので、

レースが終わった後にパトロールビデオを見てみました。

 

「JRAホームページ→レース結果→9月23日→東京12レース」

 

このルートで、普通のレース映像と、

別アングルから撮っているパトロールビデオを見れるので、

ぜひキャリアベストと田辺騎手に注目してご覧ください。

 

コーナー4つの中山2000メートル戦で内枠発走なので、

出来るだけインに潜って距離ロスを防いでスタミナ温存。

 

そして3コーナーと4コーナーの中間あたり、

馬群の切れ目を見つけてスルスルと外に出しています。

 

直線は脚を使いながらフラフラとしていますが、

田辺騎手の一瞬の判断が光ったレースだったと思います。

 

馬券を買っている人間からすると、

インでのどん詰まりが一番ストレスが溜まりますが、

外に出して伸びなかったら力負けで仕方なし、

と思えるので、競馬ファンの心にやさしい騎乗です。

 

やはり勝負どころで素早く動ける人間は、結果を出しますね。

 

田辺騎手を、見習いたいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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