『みやこSの穴馬探し1』シベリアン

「みやこS」の穴馬探しを
お届けします。
今週末のG1施行はありませんが、
土日で4重賞が開催されるうえに
今週3日(木・祝)はJBCデー。
賑やかな競馬ウィークです。
みやこSは、11月6日(日)に
京都で行われるダート重賞。
G1チャンピォンズカップへの
ステップレースです。
今年は一線級のダート中距離馬が
もれなく11月3日(木・祝)の
JBCに出走しましたので
みやこSは、それらに続く
「大関・関脇陣」同士の戦いと
なった印象です。
さっそく「みやこS」の
ポイントを4点お伝えしましょう。

【ポイント1】
「休み明け」の馬が
まったく走らない
→みやこSでいちばん大切な
考察ポイントです。
レース創設以来、過去全6年の
みやこSに『中12週以上』の
休明けで出てきた馬は全部で
21頭いましたが、その全成績を
診て下さい。ちょっと驚きます。

10年 ワンダー  6着  7番人気 11ケ月ぶり
10年 ダイシン 11着  3番人気 半年ぶり
10年 ナニワト 12着 11番人気 5ケ月半ぶり
11年 ワンダー  4着  2番人気 5ケ月半ぶり
11年 シャア   9着 12番人気 4ケ月ぶり
11年 サクラロ 11着 12番人気 中12週
11年 エイシン 14着 13番人気 5ケ月ぶり
11年 ゴルトブ 15着  3番人気 中15週
12年 ハタノヴ 10着  2番人気 4ケ月ぶり
12年 オースミ 13着 10番人気 4ケ月ぶり
12年 サンライ 14着 13番人気 4ケ月ぶり
12年 ヒラボク 16着  9番人気 5ケ月半ぶり
13年 ローマン  3着  1番人気 4ケ月ぶり
13年 タイムズ  8着  9番人気 中13週
13年 オーブル 11着 15番人気 5ケ月ぶり
13年 サトノパ 14着 14番人気 中12週
14年 ニホンピ  7着  3番人気 4ケ月半ぶり
14年 ブライト  8着  7番人気 3ケ月半ぶり
15年 ローマン  3着  4番人気 5ケ月半ぶり
15年 アスカノ  4着  8番人気 5ケ月半ぶり
15年 マイネル  9着 10番人気 5ケ月半ぶり
上記21頭のトータル成績は
なんと(0.0.2.19)!!
しかも、1・2・3番人気が
6頭も含まれているのに、
このヒドさです。とにかく
「休明けの馬がまったく連に
絡んでいない」のです。
ダートの「オープン戦線」は
12月から3月までの短期間に
GIレースが目白押し。その
4ケ月の間に3つ以上のGI戦に
出る馬も珍しくありません。
ですのでダートの場合は
芝のオープン戦線にも増して、
みやこSなどの「前哨戦」に
相当な余裕残しで出走して
くるケースが多いという事。
休明けの馬が極端に苦しんで
いる原因はコレしかありません。
また、ダート馬は芝馬に
比べて「休み明けを叩いて
少しずつ良くなるタイプ」が
多いことも当然、この現象を
さらに助長している面は
あるでしょう。
ともあれ、これほど休明けの
馬が走っていないのですから、
理屈はともかく休明けの馬の
評価を割り引きたい。それが
たとえ人気馬でも、です。
ちなみに昨年は「中1週」で
出てきた馬のワンツーでした。

その他の当レースの傾向は、
PART2で記していきます。
PART2に続きます。

以上です。
シベリアン
11月5日 09:53
こんばんは。

シベリアンです。


PART2 ——————————–
引き続き「みやこS」の
穴馬探しです。
PART1では、みやこSの
「もっとも顕著な傾向」に
ついて記しました。
今回は、他のみやこSの
ポイントを記していきます。
【ポイント2】
基本的に、かなり外枠不利
→タイトルどおり。
みやこSは今年で7回目ですが
過去全6年の「枠別・成績」を
診てください。

1・2枠 勝率18% 複勝率36% 4.2.2.14
3・4枠 勝率 5% 複勝率27% 1.3.2.16
5・6枠 勝率 0% 複勝率 9% 0.1.1.20
7・8枠 勝率 4% 複勝率 9% 1.0.1.21
このように「内枠>外枠」の
傾向が顕著に現れています。
みやこSは内枠有利・外枠不利の
レースです。
じつは、これは「みやこS」に
限った話ではありません。
京都ダート1800mの全ての
レースに共通する特徴です。
京都のダート1800mは
スタートしてすぐコーナーを
回りますので「先手争い」の
面ではどうしても、内枠馬が
有利になります。外枠の馬は
スタートダッシュをよほど
しっかり決めないと、最初の
コーナーの時点からいきなり
馬群の外々を回らされることに
なったうえで「先手争い」から
一歩遅れます。しかも京都の
ダートは、馬が馬をパスする
ポイントも、レースが動く
ポイントも少なく、基本的に
前有利の傾向が強い舞台…。
ゆえに、序盤ですんなり
先手を取れなかった外枠馬は
最後まで苦しむケースが多い=
成績不振、というワケです。
むしろ、外枠に入った馬は
スタートから後ろへ下げ
コースロスなく回ってきて
差しのチャンスを窺ったほうが、
まだ好走のチャンスがあるほど。
ともあれ外枠に入った馬…
特に「徹底先行型」の馬は
(スタートダッシュをよほど
しっかり決められなかった時の
リスクを考えると)過信禁物と
言えましょう。

【ポイント3】
4歳馬が非常に強い
→過去全6年の「馬齢別成績」を
診てください。

3歳  勝率 0% 複勝率33% 0.2.1.6
4歳  勝率19% 複勝率44% 5.2.1.18
5歳  勝率 0% 複勝率14% 0.2.3.30
6歳  勝率 7% 複勝率 7% 1.0.0.13
7歳上 勝率 0% 複勝率17% 0.0.1.5
ダートのオープン戦線は
比較的ベテランでも頑張れる
ジャンルですが、当レースに
限ると上記のように4歳馬の
活躍が非常に目立ちます。
特に「勝ち切る」のが特徴で、
6年中5年で4歳馬が勝利。
【ポイント4】
ミスプロ持ちの馬を狙いたい
→過去全6年のみやこSで
好走した18頭のうち、半数の
9頭が「父or母父ミスプロ系」の
組成の馬でした。
昨年も、父ミスプロ系の馬が
7番人気&6番人気でワンツー。
当レースは、各馬が一定の
スピードを最初から最後まで
ずっと持続させ、そのまま
フィニッシュする「単調な
スピード持続戦」になる事が
多いですから、好走するために
必要なのはスピードの持続力。
ゆえに、テンから速力を発揮し
しかも馬力でそれを維持させる
レースが得意なミスプロの血が
当レースでは活きやすい…と
いうことなのでしょう。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。