『アルゼンチン共和国杯の穴馬探し1』シベリアン

「アルゼンチン共和国杯」の
穴馬探しをお届けします。
今週末のG1施行はありませんが、
土日で4重賞が開催されるうえに
今週3日(木・祝)はJBCデー。
賑やかな競馬ウィークです。
アルゼンチン共和国杯は
11月6日(日)に東京で
行われるハンデG2重賞です。
さっそく、このレースの
ポイントをお伝えしましょう。

【ポイント1】
「ステイヤー」を狙おう
→アルゼンチン共和国杯は
毎年のように『ステイヤー』が
好走するレースです。
実は当レースより100mだけ
距離が短い東京芝2400mで
行われる重賞なら、マイラーや
中距離馬でも好走できます。
しかし、春の目黒記念も
同様ですが「東京2500m」の
重賞は一転してステイヤーが
非常に強いのです。
両舞台は「同じ東京、しかも
僅か100mの距離の違い」にも
かかわらず、好走するために
要る資質が全く異なります。
東京芝2400mは、直線の
坂を上りきったところから
スタートする(つまり最初に
馬力が要らない)うえに
スローからの瞬発力戦が多め。
いっぽう、東京芝2500mは
上り坂の「下」からスタート=
スタートしていきなり上り坂。
つまり最初から馬力が必要と
されます。しかも坂を2度上る
ことになりますし平均ペースで
流れることが主。
つまり、僅か100mの距離の
違いでも「レースの中身」的に
100mぶん以上の厳しさの違いが
あり、2500m戦は2400m戦より
レースが相当タフなのです。
そのため東京の芝2500m重賞で
活きるのは、東京芝2400mでの
好走実績ではなく、各場における
長距離戦での好走実績。ゆえに
当レースでは「すでに長距離の
オープン戦で好走実績のある
ステイヤー」が強いのです。
近10年の当レースで連対した
全20頭が、それまでに挙げて
いた「芝2600m以上の重賞・
オープン特別での主な実績」を
診てください。このように多くの
馬がすでに「長距離戦実積」を
持っていた馬でした。
昨年も菊花賞&ダイヤモンドSの
3着コンビが見事にワンツーを
果たしています。

06年2着 アイポッパ  天皇賞春 3着
07年1着 アドマイヤ  ★
07年2着 トウカイト  天皇賞春 3着
08年1着 スクリーン  札幌日経OP 2着
08年2着 ジャガーメ  ★
09年1着 ミヤビラン  目黒記念 1着
09年2着 ア-ネスト  日経賞 4着
10年1着 トーセンジ  ★
10年2着 ジャミール  阪神大賞典 2着
11年1着 トレイルブ
11年2着 オウケンブ  菊花賞 1着
12年1着 ルルーシュ  札幌日経OP 1着
12年2着 ムスカテー
13年1着 アスカクリ
13年2着 アドマイヤ  ダイヤモンドS 1着
14年1着 フェイムゲ  ダイヤモンドS 1着
14年2着 クリールカ  ステイヤーズS 5着
15年1着 ゴールドア  菊花賞 3着
15年2着 メイショウ  ダイヤモンドS 3着
★=このレースの前の時点では
長距離オープンでの好走実績は
まだ無かったものの、この後に
天皇賞春で連対した馬。
つまり「ステイヤーとしての
地位をこの後に確立した馬」です

【ポイント2】
グレイソヴリン持ちの馬を
狙おう
→当レース最大のポイント。
スタミナとパワーが十分に
要るレース(前述)らしく、
どちらの要素にも長けている
グレイソヴリンの血を持つ馬が
下記のように2009年以降、
毎年最低1頭ずつ好走中です。

09年2着 アーネストリ  母父 グレイソヴリン系
09年3着 ヒカルカザブ   父 グレイソヴリン系
10年1着 ト-センジョ   父 グレイソヴリン系
11年2着 オウケンブル   父 グレイソヴリン系
12年1着 ルルーシュ   母父 グレイソヴリン系
13年2着 アドマイヤラ 父母父 グレイソヴリン系
13年3着 ルルーシュ   母父 グレイソヴリン系
14年1着 フェイムゲー 父母父 グレイソヴリン系
15年3着 レ-ヴミスト  母父 グレイソヴリン系
またグレイソヴリン以外でも
ステイゴールド、エリシオ、
サドラーズウェルズなど
「ベタなスタミナ筋」を
持つベタなスタミナ血統馬の
好走が多いのが特徴です。

【ポイント3】
ハンデが重いほうが走る
→過去10年ハンデ別・成績は
下記のとおり。

50キロ以下  (0.0.0.12) 複勝率.000
51・52キロ  (0.0.4.17) 複勝率.190
53・54キロ  (2.0.0.39) 複勝率.049
55キロ    (1.3.3.19) 複勝率.269
56キロ    (3.3.1.23) 複勝率.233
57キロ    (2.0.0.16) 複勝率.111
57.5キロ以上 (2.4.2.15) 複勝率.348
ハンデ重賞ですが軽いハンデの
馬は、あまり好走していません。
逆に「57.5キロ以上」を背負った
重ハンデ馬の成績が良いのが特徴。
実力上位格の馬が、重いハンデを
容易に克服しているレースと
いえます。

【ポイント4】
4歳馬が非常に強い
→過去10年の馬齢別成績は
下記のとおり。4歳馬が11連対。
つまり連対馬の半分以上が
4歳馬というワケです。昨年も
4歳のゴールドアクターが勝利。
3歳 (0.0.2.2) 複勝率.500
4歳 (7.4.4.28) 複勝率.349
5歳 (1.3.3.39) 複勝率.152
6歳 (2.3.1.35) 複勝率.146
7歳上(0.0.0.37) 複勝率.000

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。