『競馬を楽しむために背景にも注目してみよう』田中洋平

昨年の阪神ジュベナイルフィリーズは、
オルフェーヴルの子供、
ラッキーライラックが勝利しました。
初年度からG1勝ち馬を輩出するのはスゴイですが、
産駒の勝ち上がり率はそれほど高くないようですね。
これまで92頭が出走して、
1勝以上している馬は、わずか11頭だけです。
同じく初年度であるロードカナロア産駒は、
これまで102頭出走して、1勝以上している馬は36頭。
圧倒的な違いがありますね。
まだ判断するには早い段階ですが、
オルフェーヴル産駒は一発狙いの可能性が高い、
という気もしてきます。
オルフェーヴル本人の気性を考えると、
なおさらそう感じてしまいます。
とりあえずその辺は2~3年後に分かるとして、
最近私が気になるのは、G1レーシングです。
阪神ジュベナイルフィリーズは、
社台系の一口馬主クラブ馬が、
サンデーレーシング4頭、
社台レースホース1頭、G1レーシングが1頭でした。
反対にノーザン系のキャロットファームや、
シルクレーシングは0頭。
そして2017年のマイルチャンピオンシップは、
G1レーシングのペルシアンナイトが1着、
サングレーザーが3着と、ここ最近で急激に伸びてきた印象です。
社台グループをザックリと説明すると、
吉田善哉氏が社台ファームを創業して、
その後、3兄弟に分割されます。
◆長男、照哉氏
社台ファーム
社台レースホース
グリーンファーム
◆次男、勝己氏
ノーザンファーム
サンデーレーシング
キャロットファーム
シルクレーシング
◆三男、晴哉氏
追分ファーム
G1レーシング
あと社台コーポレーション白老ファームもありますが、
これは3人の共同経営と言われています。
社台系クラブについては、
競馬最強の法則(KKベスト)から出ている、
下記の書籍を参考にしてください。
前作の社台王朝の異変に気づけば、大儲けができる!
を先に読むと、なお分かりやすいです。
3兄弟の内情が分かるので面白い、
かなりオススメの書籍です。
で、追分ファーム系の一口馬主クラブ、
G1レーシングは2011年に開業。
社台系クラブは、社台ファーム生産馬ばかり、
ノーザン系クラブは、ノーザンファーム生産馬ばかり、
と上の2人は独自路線を突き進んでいますが、
G1レーシングは、社台ファーム、ノーザンファーム、
追分ファーム、白老ファームと、
すべての牧場から馬が供給されています。
これは後発のG1レーシングを盛り上げるために、
照哉氏と勝己氏が協力しているからだそうですが、
調べてみると、供給される馬に差があるようです。

これは2016年~2017年12月までのデータ。
G1レーシングの成績自体が、
勝率12% 連対率21% 複勝率30%
単勝回収率116% 複勝回収率85%
とプラスなので、どの供給源でもプラス回収になります。
しかし注目してほしいのは、
社台ファームから供給された馬の成績が落ちる部分です。
詳しく調べてみると、
◆社台ファーム生産馬
グラッブユアコート
◆ノーザンファーム生産馬
レジェンドセラー
シルバーステート
コーディエライト
◆追分ファーム生産馬
サングレーザー
ペルシアンナイト
◆白老ファーム生産馬
ジュールポレール
ソルヴェイグ
アルバートドック
社台ファームは、
代表される馬の知名度が低いですよね。
グラッブユアコートは、
いつも勝ち負けしている馬なのでよく名前を聞きますが、
先月1000万条件を勝ち上がったばかり。
大躍進中のG1レーシングですが、
社台ファームから供給された馬は、
少し評価を落としても良いのかもしれません。
このように馬の能力だけでなく、
その背景を読み解くと競馬はもっと楽しくなります。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール

-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
最新の投稿
馬券力アップ2024年10月16日『チェルヴィニアの父ハービンジャーは意外と優秀!』田中洋平
馬券力アップ2024年10月7日『池添謙一&富田暁騎手のケンカ事件のその後は?』田中洋平
馬券力アップ2024年9月24日『遠征してきた馬を狙い撃ちにする簡単な方法』田中洋平
馬券力アップ2024年9月18日『重賞レースでルメール騎手は買わないでください!』田中洋平


