『エリザベス女王杯の穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き
「エリザベス女王杯」の
穴馬探しです。

前回のPART1記事では
エリザベス女王杯の考察に
あたって、もっとも大切な
ポイントを記しました。

今回は、その他のポイントを
記していきましょう。

【ポイント2】
父が非サンデー系の馬、
またはディープ産駒ばかりが
穴をあけるレース

→タイトルどおり。
近10年のエリザベス女王杯で
「4番人気以下」で好走した
全12頭の父系を診てください。

09年1着 グレイソヴリン系   11番人気
09年2着 ネヴァ-ベンド系   12番人気
10年1着 ロベルト系        4番人気
11年3着 ミスプロ系        4番人気
12年1着 ロベルト系        7番人気
12年3着 サンデー系(ディープ)  4番人気
13年2着 サンデー系(ディープ)  6番人気
13年3着 ミスプロ系        5番人気
14年1着 サンデー系(ディープ)  4番人気
14年3着 ミスプロ系        6番人気
15年1着 サンデー系(ディープ)  6番人気
15年3着 サンデー系(ディープ)  4番人気

このように12頭すべて、
父が「非サンデー系」または
「ディープ」なのです。

どんな条件でも強いディープの
産駒は別格としても(笑)、
非サンデー系の馬がこれほど
強い中距離G1レースも今では
珍しい現象と言えます。

その要因は展開面でしょう。
毎年このレースは(軽快な
サンデー系が滅法得意とする)
スローから直線よーいドンの
瞬発力勝負にならず、坂の
手前あたりからの持久力勝負に
なりますので、サンデー系の
瞬発力が封じられがち。

それでも、どんな条件でも強い
ディープは走ってしまいますが
それ以外のサンデー系よりは
非サンデー系の馬のほうが
走りやすい質のレースになって
いる…といえるワケです。

【ポイント3】
前走で「牡馬混合重賞」に
出走していた馬は
要チェック

→近10年の当レースにおける
「前走別成績」を診てください。

秋華賞      4.3.3.30 複勝率25%
府中牝馬S    1.1.5.58 複勝率11%
牡馬混合重賞(★)3.4.0.9   複勝率44%
OP特別     0.0.0.5   複勝率  0%
条件戦      0.1.1.22 複勝率  8%

(★)=オールカマ-+京都大賞典+天皇賞秋

府中牝馬S組が(頭数的には)
最大勢力ですが、このように
アベレージは低調。なにしろ
近10年で、たったの2頭しか
連対していません。

そして一目瞭然、前走で
「牡馬混合重賞」を走っていた
馬のアベレージが断トツ。
たとえその牡馬混合重賞での
着順が悪かったとしても、強靱な
牡馬相手に揉まれてきた履歴&
牡馬にわざわざぶつけていた
レース選択じたいが、牝限定の
ココでは侮れないファクターと
なりうる…ということ。昨年も
「前走オールカマ-出走組」の
ワンツーでした。

【ポイント4】
意外? 1・2番人気馬は
あまり崩れない

→荒れるG1のイメージもある
当レースですが、1番人気馬の
近10年の成績は(2.4.2.2)。
2番人気馬(1.3.2.4)。共に
あまり勝ち切れていませんが
馬券圏もあまり外していません。
3番人気以下の馬を軸にとったと
しても、これらを馬券の紐には
しっかり入れておく策が正解。

【ポイント5】
基本的に「休明けの馬」は
苦しいレース

→先々週の天皇賞秋と同じく、
このエリザベス女王杯も
「休明けの馬がダメなG1」。
じつは近10年の当レースで
前走からのレース間隔が
3ケ月以上空いている馬が
馬券に絡んだ事はいちども
ありません。

今年は一部の上位人気馬が
コレに該当。その点をどう
よむかも馬券成否の大きな
ポイントと言えるでしょう。

以上5点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

 

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。