『福島記念の穴馬探しPART1』シベリアン

「福島記念」の
穴馬探しをお届けします。

福島記念は11月13日(日)に
行われるハンデG3重賞です。

さっそく、考察すべき
ポイントをお伝えしましょう。

なお福島記念では、会員様に
お伝えしている推奨馬が下記の
ように毎年、好走しています。
(近2年は人気馬でしたが…)

2010年 ダンスインザモア 1着  12番人気
2012年 アドマイヤタイシ 2着  8番人気
2013年 ラブイズブーシェ 3着    7番人気
2014年 メイショウナルト 3着  1番人気
2015年 ファントムライト 3着  4番人気

※2011年は新潟施行のため省略

【ポイント1】
「ディープ産駒」は
基本的に評価を割引

→なぜなら、福島芝2000mが
ディープインパクト産駒に
とって「鬼門」だからです。
近3年通算(4.12.6.53)で
複勝率は29%、勝率に
いたってはたったの6%!

これが同じ福島の中距離でも
芝1800mなら(12.7.7.37)。
複勝率41%、勝率も19%まで
一気にハネ上がります。

また福島以外の芝2000mでは
近3年(140.114.95.636)。
複勝率35%、勝率も14%。

つまり「福島の2000m」に
限って、ディープ産駒が
ビンポイントで不得手として
いるのです。

今回の福島記念だけに限って
みても、下記のように産駒は
合計(0.0.1.4)。しかも
人気以上の着順に走った馬が
1頭もいません。過剰人気に
全く応えていない状況です。

12年 ダコール    3着 2番人気
13年 ディサイファ  4着 1番人気
14年 ムーンリット  8着 8番人気
14年 サクラアルデ  9着 9番人気
15年 バロンドゥフ  7着 6番人気

ディープ産駒は、全国の
あらゆる距離条件でもれなく
走りまくっていますが、この
福島芝2000mに限ると適性が
著しく低いということ。

パワーにモノを言わせての
力任せの捲りが効き、消耗戦に
なる事が多い武骨な舞台ゆえ、
真逆のスマートな瞬発力勝負が
身上のディープ産駒は、この
福島芝2000mが「適性」的に
そもそも合わないのでしょう。

今年もディープ産駒が
出走予定ですが、当欄は
推奨扱いする予定はありません。

なお近4年は、父が
「非サンデー系」の馬が
4連勝中です。

【ポイント2】
近4年すべて
人気の先行馬+穴の差し馬の
「セット」で決着

→その年の馬場状態に関わらず
福島記念は最初から速く流れ、
最後の直線で各馬が失速する
消耗戦になることが多めです。

実際に、昨年も前半35.5秒に
対して後半37.7秒の消耗戦。
とにかく毎年、他場で多く
見られるヌルい「上がりの
競馬」にはなりません。

それでも力が二枚も三枚も
上の先行馬は小回りの形態を
活かしてそのまま圏内に残る
事が多いですが、力が一枚劣る
先行馬はやはり脱落します。

そこに毎年「つけこんで」
強襲してくるのが、人気薄ゆえ
無欲でじっくり後ろで待機した
差し&マクり型の気楽な穴馬。

実際に、12年の2着馬、
13年3着馬、14年2着馬らは
いずれも「7番人気以下」で、
しかも後方でじっくり待機した
うえで強襲、穴を空けました。

昨年も(1・2・4番人気の
3頭での決着でしたが)その
中で最も人気薄の4番人気で
好走したのは「後方待機」の
追込馬でした。

つまりレースの性質&展開上、
「人気の先行馬+穴の差し馬の
セット」で決まることが非常に
多いのです。2012年以降は、
すべてそのパターンでの決着。

堅く狙うなら、前へ行ける馬。
穴狙いなら、先行争いに下手に
加わらず後ろのほうでじっくり
構えて進めそうな馬。

馬券の狙いかた次第で
「意識する脚質」を臨機応変に
変えるべき一戦と言えます。

【ポイント3】
外枠馬は「勝てない」
(ただし2・3着には走る)

→タイトルどおり。近10年の
当レースの「枠別成績」を
診てください。

1枠 3.3.1.10 勝率18% 複勝率41%
2枠 1.0.3.14     6%    22%
3枠 4.0.0.14   22%    22%
4枠 0.2.0.16     0%    11%
5枠 1.2.1.14     6%    22%
6枠 0.1.0.17     0%      6%
7枠 0.1.1.16     0%    11%
8枠 0.0.3.15     0%    17%

※新潟施行の11年は除く

このように「勝った馬」の
大半は内枠馬。近年は秋の
福島も芝状態が良いですから
先行して押し切るにしても、
差しに構えて捌ききるにせよ、
好枠発進から馬場の内目を
進めてくる馬に利がある…と
いうことなのでしょう。

ただし外枠馬も2・3着には
ソコソコ走っています。
「枠だけで完全オミット」は
危険な策と言えそうです。

【ポイント4】
逃げ馬は苦しい

→(特に実力上位の)先行馬が
多く好走するレースと前項で
記しましたが、とはいっても
「逃げた馬」が残れないのも
当レースの特徴。近10年で
逃げた馬は(0.0.0.10)と
全滅しています。

当レースで「逃げた馬」は
展開上、早々に仕掛けてくる
先行好位勢の「いい目標」に
なってしまい、いわゆる
直マークに遭って早めに脚を
失うことが多めです。小回りの
福島だから逃げ馬をマーク…と
いった単調な考えは禁物。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。