『対戦型マイニングの指数値別の成績と回収率』田中洋平

 

本日はJRA-VANが提供している、

対戦型マイニングに注目したいと思います。

 

過去に対戦型マイニングの核心に迫る!

という指数の成り立ちについての記事を書きましたが、

今回は指数値別の成績と回収率を公開します。

 

信頼できる、信頼できないという部分で、

馬券に直結すると思うので、ぜひ参考にしてください。

 

◆2018年ダービー

 

まずは2015~2017年の3年分のデータを使って、

対戦型マイニングの最大値と最小値を

芝、ダート別に見てみましょう。

 

芝 5.8~91.9

ダート 11.7~88.7

 

このように対戦型マイニングは、

小数点が付くので、すごく扱いが面倒なイメージがあります。

 

そこで下記のように整数にします。

 

芝 6~92

ダート 12~89

 

コンピ指数のように分かりやすくなりました。

 

このことから対戦型マイニングは、

芝の方が数値のふり幅が大きいことが分かりますよね。

 

対戦型マイニングの核心に迫る!の記事に書きましたが、

対戦型マイニングは偏差値のようなもので、

そのレースに出走するすべて馬の指数を足し算すると50になります。

 

例えばワグネリアンが勝利した2018年のダービーの場合は↓

 

ダノンプレミアム(69.7)
タイムフライヤー(42.6)
テーオーエナジー(29.1)
アドマイヤアルバ(50.1)
キタノコマンドール(50.8)
ゴーフォザサミット(50.2)
コズミックフォース(38.4)
ブラストワンピース(50.7)
オウケンムーン (46)
ステイフーリッシュ(47.1)
ジャンダルム(54)
エポカドーロ(61.6)
グレイル(45.9)
エタリオウ(52.5)
ステルヴィオ(55.8)
ジェネラーレウーノ(44)
ワグネリアン(65.4)
サンリヴァル(45.3)

 

少し見づらいデータですが、右側のカッコ内の数字を足し算します。

 

すると(899.2)という数字になり、

これを出走頭数の18で割ると、(49.95)になります。

 

四捨五入すれば、ちょうど50ですね。

 

このように芝の場合はフルゲート18頭なので、

50以上に9頭、50以下に9頭が振り分けられます。

 

ダートの場合はフルゲートが16頭なので、

50以上に8頭、50以下に8頭が振り分けられる。

 

芝の方が、上下に振り分ける頭数が多くなるため、

指数値のふり幅が大きくなるといった具合ですね。

 

対戦型マイニングの指数値は、

出走頭数に影響を受けている。

 

ということになります。

 

つまり対戦型マイニングは、

芝とダートを別々に考えないといけない指数なのです。

 

では芝とダートに分けたデータをお見せしますね。

 

◆芝の場合

 

◆ダートの場合

 

このように芝とダートを別にしてデータを見てみると、

指数値が超上位の場合、成績と回収率が良い感じだと分かります。

 

80.0~80.9=80

77.1~77.9=77

 

という風にデータをまとめています。

 

これを芝、ダートを合わせたデータで見てみると、

 

◆芝、ダート

 

紛れてしまって正確性を欠くデータになります。

 

対戦型マイニングは、

芝とダートを別々に考えないといけない指数、

これを忘れないでください。

 

他の指数を研究する場合も、

「指数がどのように成り立っているのか?」という部分を、

しっかり読み解いて研究するようにしましょう。

 

そうすることで、

他の競馬ファンより一歩先行くエリートになれるはずです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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