『前走上がり3ハロン1位の馬を狙うならこの場面』田中洋平
今回は馬の異端性について書きたいと思います。
異端性?
というのは、
レースに出走しているメンバーの中で、
他馬とは違う状態であることを指します。
例えば前走のメンバー中、
上がり3ハロンのタイム1位だった馬が、
今回の中で1頭だけの状態。
他には前走で逃げていた馬が、
今回のメンバーの中で1頭だけというのも異端と言えます。
1)前走逃げていた馬が1頭だけのレース
2)前走逃げていた馬が5頭いるレース
どちらが有利か?は簡単ですよね。
ライバルがいないと楽に逃げられるので、
異端であるほど有利なのは、分かりやすいかと思います。
つまりレースの中の異端馬を探せば、
馬券の的中に近づく可能性大なのです。
先ほどの前走上がり3ハロン1位の馬が、
今回のレースに何頭いるのか?
これについて考えてみましょう。
1頭
2頭
3頭
・
・
・
7頭以上
レースによってメンバー構成は様々ですよね。
異端性が有効であれば、
前走上がり3ハロン1位の馬が1頭だけの場合、
この馬は勝利しやすいということになります。
反対に前走上がり3ハロン1位の馬が7頭もいれば、
みんな末脚自慢なので、
1頭単位の勝てる確率が低くなると言えるでしょう。
では結論のデータをご覧ください↓
ズバリ!
1頭だけなら14%の勝率で、
7頭以上いれば、1頭単位の勝率は9%まで下落。
回収率はまた別の話で成績面だけを考えれば、
前走上がり3ハロン1位の馬の狙い目は、
今回のレースでただ1頭だけ、異端である場合ということになります。
だから1日のレースをザーッと見渡して、
前走上がり3ハロン1位馬が1頭だけのレースを探す。
ただそのまま買っても儲からないので、
その馬が信頼できるか?否か?を別のファクターで精査する。
GOサインが出たらそのレースで勝負する!
というレースの選択方法もありかと思います。
これは前走上がり3ハロンに限らず、
・前走逃げていた馬
・前走2着の馬
・G1を勝利している馬
・今回距離短縮の馬
などなど、ほかにもあると思います。
異端になればなるほど成績がアップするので、
ぜひ探ってみてください。
さすがに1頭だけ牝馬だ!とか、
全部5歳馬なのに1頭だけ7歳馬だ!のような、
意味のない異端性は厳しいと思うので注意ですよ。
意味のあるファクターにしましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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