『急コーナーの福島、新潟、小倉で負けた馬は次で?』田中洋平
今回は私が超愛用しているアイテムを紹介します。
それは競馬最強の法則2013年5月号の付録で、
「馬券の参考書」というもの。
この付録は表紙にも書いてありますが、
競馬の基礎を12のファクターに分類して、
的確にレクチャーしてくれています。
例えば1章はこんな感じ↓
競馬用語の解説なんかが載っているのですが、
私が面白いと思うのは「馬券ポイント!」という部分です。
ここでは「定石」や「セオリー」が解説されていて、
それをどう馬券に活かせばよいか?が載っています。
例えば中央とローカルについては、
▼
基本的に中央場のほうが
ローカル場よりも強い馬が集まる。
したがって、
前走が同じ3着でも「中央3着」と
「ローカル3着」なら前者を重視するのが定石で、
実際の人気にも差がつく。
もっともこの「定石」が人気の盲点を生むこともあり、
「実はレベルの高いローカル戦から来た馬を狙う」
という穴作戦も成立する。
・中央
東京、中山、京都、阪神
・ローカル
中京、福島、新潟、小倉、札幌、函館
▲
という内容が書かれています。
中央開催には強い馬と上位のジョッキーが集まり、
ローカル開催には一歩足りない馬や、
若手~中堅のジョッキーが集まる傾向ですよね。
確かにローカル開催の3着より、
中央開催の3着の方が、価値がありそうです。
実際の成績比較↑
いかがでしょうか?
付録の通りで、
同じ前走3着でも今走の成績が違いますよね。
次回から前走中央開催の馬を
高く評価するようにしましょう。
他にも3~4コーナーの半径が、
急なのか?ということも載っているのですが、
芝のコースの内側になるダートコースは、
急なコーナーが多くなる傾向です。
急→ 福島、新潟、小倉
やや急→ 函館、中京、京都
標準→ 中山
穏やか→ 札幌、東京、阪神
付録では、このように分けてあります。
そこでコーナーがきつい福島、新潟、小倉で、
6着以下に負けた馬が、
札幌、函館、東京、中山、中京、京都、阪神の
ダート戦に出走した場合どうなるのか?
勝率3% 連対率7% 複勝率12%
単勝回収率94% 複勝回収率89%
このように高い回収率になります。
さらに前走6着以下に敗れたけど、
着差は1.9秒以内と負け過ぎていない馬だけに限定すると、
勝率4% 連対率9% 複勝率15%
単勝回収率113% 複勝回収率95%
プラス回収になります。
つまり急なカーブが苦手で負けたけど、
次では巻き返すよ!という馬を狙う作戦ですよね。
このような基礎的なことでも、
他の競馬ファンが予想に取り入れてなさそうな部分は、
プラス回収になる可能性があるのです。
雑誌や書籍に載っている法則を参考にして、
実際にTARGETで調べてみると、
面白いものが発見できるはずです。
実践あるのみなので、
ガンガン手を動かしましょう。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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