『逃げ馬を買うときに注意しないとダメな点とは?』田中洋平

 

「景気の気は気分の気」などと言われますが、

では競馬の人気はなんでしょうか?

 

そのままですが、人の気持ちですよね。

 

この馬が強い!と思う人が多ければ、

その馬の馬券がたくさん買われて、

人気が上昇していくという仕組みになっています。

 

今回はこの「人の気持ち」を読み解いて、

お得なゾーンを探って行きたいと思います。

 

前走の着順に関係なく、

あなたは「前走逃げた馬」を警戒しますか?

 

あれよあれよと逃げ残るシーンが印象に残っていて、

気にする人が多いように思います。

 

ちなみに前走逃げていた馬の今走成績は、

 

勝率9% 単勝回収率73%

 

という感じです。

 

ここから前走の着順別に分けてみます。

 

前走1着 勝率8% 単勝回収率56%

前走2~4着 勝率16% 単勝回収率64%

前走5~9着 勝率9% 単勝回収率91%

前走10着以下 勝率4% 単勝回収率78%

 

こうなります。

 

まず前走逃げて1着だった馬は、必ず警戒されます。

 

それは昇級戦でも同じで、

このクラスで通用するのか?ということより、

とりあえず押さえておこうと心理になるのでしょう。

 

また展開が極端に向いて場合は、

逃げ馬は独走、そして圧勝するケースも多々あります。

 

これが実力以上に人気してしまう原因で、

単勝回収率56%という悲惨な状態を生み出しているのだと思います。

 

次に前走逃げて前走2~4着ですが、

これもパッと見た印象は好走、善戦に写るので、

過剰な人気になることが多くなります。

 

普通の感覚で予想をしていれば、

前走逃げて3着の馬は、必ず警戒するでしょうからね。

 

前走1着の馬ほどではないですが、

単勝回収率64%と、こちらも平均を大きく下回ります。

 

続いて注目の前走逃げて5~9着ですが、

先に前走逃げて10着以下の話をしましょう。

 

このゾーンは単勝回収率78%と平均以上で悪くないですが、

前走が負けすぎですよね。

 

単順に考えると、

4コーナーまで先頭だったはずなので、

直線で9頭以上に抜かれないと10着以下にはならない。

 

ということは、

ほとんど粘れずに、ズルズルと後退している感じですよね。

 

つまり余程のハイペースで飛ばしたか、

そもそも馬の能力が足りないケースが考えられます。

 

なのでこのゾーンは見送ります。

 

そしてお待ちかねの前走逃げて5~9着ですが、

 

ここは単勝回収率91%とかなり高くなっています。

 

これはパッと見た印象が悪いけど、

負けすぎていない、直線で少しは粘れている馬ですね。

 

ちょっとしたキッカケで逆転可能な範囲なのに、

人の気持ち的に、あまり良いイメージを抱かない着順、

だから回収率が高くなるわけです。

 

前走1~4着 過大評価

前走5~9着 過小評価

前走10着以下 順当

 

前走逃げた馬については、上記のような感じです。

 

ではここから過小評価されている前走5~9着を抜き出して、

少し絞り込んでみましょう。

 

勝率7% 単勝回収率91%

 

前走着差に注目します。

 

先ほどの前走逃げて10着以下のところで書きましたが、

直線でズルズルを後退している馬は評価を下げます。

 

ここでは勝ち馬から2秒以上負けている馬を排除します。

 

勝率8% 単勝回収率97%

 

簡単ですね。

 

もうひと押しすれば、

すぐに回収率100%を超えます。

 

このように普通の競馬ファンが普通に考えそうなことを、

きっちり読み解いていけば、

お宝に巡り合える確率は高くなるでしょう。

 

ぜひ研究してみてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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