『キーンランドCの穴馬探し予想PART1』シベリアン

 

「キーンランドC」の
穴馬探しをお届けします。

キーンランドCは
8月26日(日)に
札幌芝1200mで行われる
短距離重賞です。G1の
スプリンターズSの
前哨戦となります。

早速、キーンランドCの
ポイントをお伝えしましょう。

【ポイント1】
3歳馬に「妙味」無し

→この時期は「3歳馬に
要注目」のレースも
かなり多いものですが
このキーンランドCは
全く当てはまりません。

近10年の当レースの
馬齢別成績を診てください。

3歳  複勝率14% 1.1.1.19
4歳  複勝率39% 3.4.4.17  
5歳  複勝率25% 4.1.4.27  
6歳  複勝率 9% 0.3.0.32  
7歳上 複勝率13% 2.1.1.28  

このように3歳馬が不振。
斤量利をまったく活かせて
いない印象です。

一昨年こそワンツーを
果たしましたが、昨年は
2頭出走した3歳馬が
1・4番人気で6・7着に
敗れました。

さらに注目すべきは、
馬券圏に好走した3歳馬4頭の
人気順です。4・1・2・1。

つまりキーンランドCで
3歳馬は『上位人気馬しか
走っていない』のです。
3歳馬がほとんど走らないし
穴も空けない、というコト。

3歳馬は斤量が軽いことも
あり過剰に人気を集めがち。
しかしこのレースは、特に
近年は「一線級」が数多く
出走してくるようになって
きましたから、3歳馬が
それまでは好走していても
ココで一旦カベに当たる
ことも多いというワケです。

しかも過剰人気なのですから、
3歳馬を買っておトクなことが
あまり無いレース、という
ことになります。

【ポイント2】
とにかく牝馬が強い

→昨年も牝馬が2・3着。
牡馬は全滅(1着はセン馬)。

近10年の当レースの
性別成績は下記のとおりで
牝馬が断然優勢です。

牡+セン 複勝率15% 4.6.5.83 
牝    複勝率27% 6.4.5.40

もともと「牝馬が牡馬と
互角に走れる」ジャンルが
短距離。しかも当レースは
気性が繊細な牝馬にとって
有難い「滞在」出走ですから、
当レースでは牝馬の成績が
良好なのだと思います。

ただ、一つ注意すべき点は
札幌戦の場合、普段は函館に
滞在したうえでレース時に
札幌へ「輸送」されてくる
馬も少なくないこと。

この場合「滞在効果」とは
逆の(長時間かけて函館から
札幌に運ばれてきた)輸送の
影響が出る牝馬もいますから、
各馬の調整過程、輸送状況、
そして直前気配のチェックが
肝要となります。

【ポイント3】
「最内枠」は苦しい

→小回りの短距離激戦で
内へ馬群が密集する事も
あるためか「1枠馬」の
成績が極端に不振です。

近10年(2013年の
函館開催は除く)の
枠別成績は下記のとおり。
1度も連対していないのも
1枠だけです。

1枠 複勝率 7% 0.0.1.14
2枠 複勝率20% 1.0.2.12
3枠 複勝率18% 1.2.0.14
4枠 複勝率17% 2.1.0.15
5枠 複勝率22% 1.1.2.14
6枠 複勝率22% 2.1.1.14
7枠 複勝率33% 1.2.3.12
8枠 複勝率17% 1.2.0.15

【ポイント4】
「UHB賞」経由馬が大苦戦

→近10年の当レース出走馬の
前走別成績を診てください。

函館スプリントS 複勝率25% 3.1.4.24
アイビスサマーD 複勝率16% 2.1.0.16
CBC賞     複勝率38% 0.2.1.5
UHB賞     複勝率 7% 0.1.1.26
準オープン以下  複勝率29% 1.2.1.10

前走「UHB賞」組の
アベレージの低さが
目につきます。

UHB賞=札幌で8月前半に
行われるオープン特別。
キーンランドCの前哨戦に
あたるポジションですが、
短距離重賞が乱立&
オープン特別も多く行われる
夏競馬の中で、UHB賞の
出走メンバーは毎年かなり
薄め。キーンランドCとの
メンバーの「厚さの差」は
相当です。

ゆえに、そんな弱メンの
UHB賞で好走してきた
うえで、別定重賞で
メンバーもかなり強靱な
キーンランドCへコマを
進めてきてもなかなか
厳しい、というワケです。

以上4点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。