『この影響力のある人たちの発言がオッズを歪める!』田中洋平
日曜日のグリーンチャンネル競馬中継の
パドック解説を観ていたのですが、
解説担当の吉田幹太さんが、11番のコスモビックラコグを推奨。
私はこの馬を狙っていたので正直マズイ!と思いました。
その理由はオッズが下がるから。
やはりグリーンチャンネルの影響力は大きくて、
パドック解説で良いコメントが出ると、オッズに反映されるのです。
コスモビックラコグの気配が1番良いと、
吉田幹太さんからコメントが出たのが9時47分。
その時のオッズがこちらです↓
単勝17.4倍の7番人気。
それがレース直前ではこうなります↓
単勝11.6倍の6番人気。
だいぶ喰われた感じですね。
コメント前とコメント後の比較みると、
分かりやすいかと思います↓
内枠に多い上位人気勢のオッズにそれほど変化はないが、
コスモビックラコグが喰われた分、
キチロクタービンのオッズが甘くなっています。
正直、狙っていた人間からするとガッカリで、
グリーンチャンネルのパドックで酷評された方が、
オッズが甘くなっておいしいですよね。
というのも、
人気やオッズは新聞のシルシが作っていると言われています。
その新聞には、すごい数の人間が関係している。
大勢の総意がシルシに反映しているのに、
レース直前のパドック解説者のコメントひとつで、
その総意が捻じ曲がるのはどうなのか?
人気の順位が、簡単に入れ替わるのはどうなのか?
と思うわけです。
超大勢の総意 vs パドック解説者ひとりの意見。
どう考えても、超大勢の総意の方が正確でしょう。
ということは、
今回のコスモビックラコグは、
変にプレミアが付いてしまって、本来の価値よりも高くなっている状態。
ではないでしょうか?
だから買うと損をする、と考えることができます。
反対にキチロクタービンは、
コスモビックラコグの影響を受けて本来の価値より安くなっている。
お買い得な状態と言えるでしょう。
そしてたまたまですが、
このレースはキチロクタービンが勝利。
もともとキチロクタービンを狙っていた人は、
パドック解説者のコメントのおかげで、
本来の価値より高い配当をゲットできたはずです。
グリーンチャンネルで推奨された馬は、
狙っていても買わない!ということを徹底することで、安め買いを防げる。
こんな仮説を立てることもできます。
競馬はオークションのように
他の競馬ファンとの心理戦という一面もあるので、
これからは少し意識するようにしてみましょう。
馬券の収支が変わってくると思います。
ちなみに吉田幹太さんの解説が悪いとかではなく、
パドック解説者が生んだオッズの歪みを利用できないか?
という主旨ですからね。
吉田さんのトークは愛嬌があって、私は大好きです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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