『80%の確率で逃げ先行するタイプの馬はこれ!』田中洋平

 

今日は逃げ馬にフォーカスしたいと思います。

 

逃げる馬が分かれば、競馬は儲かる。

 

これはすでにご存じでしょう。

スタートして1コーナーを先頭で通過する馬を買えば、

単勝と複勝の回収率は100%を大幅に超えます。

 

ただ問題は1コーナーを先頭で通過する馬、

つまりは逃げる馬を事前に予測することが難しい。

 

だから簡単に儲けることができないわけですよね。

 

そこで私もそうですが、

今回逃げそうな馬を予測する時は、

前走逃げたか?、または先行していたか?

と前走のレース内容を確認すると思います。

 

2戦連続で逃げているなら、今回も逃げそうだな。

 

今回は逃げ馬不在のメンバーなので、

逃げるのは、安定して先行しているこの馬かな?

 

というような予想する作業ですね。

 

しかしこの予想という作業も、

陣営の思惑、騎手の作戦変更、出遅れ、枠順など、

さまざまな要因でアッサリ崩れ去ります。

 

逃げると思っていた馬が、

スタートしたら5番手辺りを追走。

 

こんなことは日常的にあることです。

 

そこで、さすがに出遅れは予測できないですが、

陣営の思惑や騎手の作戦変更は読めるのはないか?

という部分を探っていきたいと思います。

 

どんな状況になると、陣営は作戦を変更するのか?

どんな状況になると、前走で逃げていた馬が、今回逃げないのか?

ということを考えて思い付くのが、前走の着順。

 

前走が逃げて2着なら作戦成功で、今回も前走の再現を狙うでしょう。

 

しかし逃げて15着なら作戦失敗で、

んー、今回は脚を溜めてみるか?

と作戦を変更する余地が、陣営にでてきますよね。

 

つまり前走で逃げていた馬が、

前走の着順によって、今回逃げる確率が違うのではないか?

 

ということを、データで見てみたいと思います。

 

データは直近の約3年分を使用。

 

前走がNAR(地方競馬)に出走した馬も除いています。

 

調べた結果がこちら↓

 

簡単に表の見方を説明すると、

まず前1着(昇)というのは、前走1着で今回昇級戦の場合。

 

そして前1着(同)は、前走1着で今回同クラスを意味します。

 

昇級戦の場合は、

上のクラスの馬とスピード能力が違うケースがあるので、

逃げ、先行率が低くなっていますよね。

 

前走逃げ勝って昇級の馬は、

今回前に行けない確率が高くなることを考慮しなくてはいけません。

 

次に前走逃げて2着だった馬が、今回逃げる確率は39.6%です。

 

前走逃げて10着以下だった馬は、今回逃げる確率は23.1%。

 

立てた仮説通り、前走の着順が悪いと、

今回逃げる率は大幅ダウンしますね。

 

反対に前走の着順が良ければ、

今回も同じ逃げ作戦を狙ってくるとみて良いでしょう。

 

とくに前走逃げて2着だった馬は、

今回の逃げ先行率は80%を超えているので、

ほぼ前に行くとみてOK。

 

この馬だけ買っていれば儲かるのでは?

 

と思いますが、

これはバレバレなので単勝の回収率は68%しかありません。

 

強い馬を見つけても、

他の競馬ファンにバレていると儲からないのが競馬。

 

難しいですね。

 

ただ今回逃げ先行する確率80%超えはスゴイ数字なので、

上手くやれば儲かる馬に変わる可能性を秘めていると思います。

 

前走逃げて2着だった馬。

 

ぜひ儲かるパターンを探ってみてください。

 

良いキッカケになればと思います。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。