『1番人気が飛びそうなレースで逆張りをしてみる』田中洋平
競馬には「逆張り」という作戦があります。
人気を集めて飛びそうな1番人気を見つけて、
その逆、2~18番人気のすべての単勝を購入する。
1番人気以外の馬の単勝を全点購入するというやつです。
そして1番人気の馬さえ2着以下に負ければ、
あとはどの馬が勝ってもプラスになるように資金配分をする。
これが逆張りですね。
他にも2~9番人気くらいまでの単勝を、
購入するという作戦もあります。
1番人気が単勝1倍台の場合、
10番人気以下の出現率(勝率)は4%程度。
10~18番人気の9頭をまとめても4%しかないので、
2~9番人気の馬に集中するのもアリですね。
これだと8頭だけで済むので。
まーしかし、
普通に単勝1倍台の馬に逆張りを仕掛けても儲かりません。
JRAが控除している分があるので、
本当は単勝1倍台の実力がないのに、
他の要素で過剰に人気している馬を探せるか?
これがキモですね。
よくある1番人気が飛ぶパターンは、
新馬戦での良血馬でしょう。
兄弟にG1馬がいたり、
お母さんがG1馬だと、必要以上に注目されます。
親の七光りがチラついたり、
血統にロマンを求めるファンがいるので、
実際の能力以上に人気してしまう傾向です。
しかしこれはパターン化することが難しいので、
私なりの逆張りパターンを紹介したいと思います。
まずは通常の単勝1倍台の成績↓
勝率49% 単勝回収率79%
このように2回に1回は勝利します。
ではここから普通以上に負けるパターンを見てみましょう。
1)前走ハンデ戦で今回斤量増
勝率33% 単勝回収率56%
前走軽いハンデで勝利、
または2~3着に善戦して人気になるパターン。
普通の斤量に戻って凡走する。
2)牝馬のダート昇級戦
勝率18% 単勝回収率24%
ダート戦は昇級の壁が厚い上に、
ダートの牝馬は一枚落ちる評価が普通。
押し出された1番人気であることが多く凡走。
3)6歳以上
勝率33% 単勝回収率49%
競走馬のピークは4~5歳。
6歳以上の馬が断然人気になるパターンは、
過去の栄光である場合が多く凡走する。
このように凡走する理由を説明できて、
勝率が悪く、単勝回収率が50%くらいだと、
逆張りで狙えそうです。
他にも凡走パターンはたくさんあると思うので、
TARGETで調べてみてください。
ただ注意してほしいことが、
まずはTARGETを開かないこと。
自分の中で1番人気が凡走しそうなパターンを、
10個くらい考えてノートに書き出す。
例えば「休み明けの牝馬」は飛びそうだな!
という感じですね。
あとはそのパターンが実際に凡走するのか?
をTARGETで調べる。
この流れが正解です。
というか、できる人間は必ずそうしている。
反対に失敗する人は、
まずTARGETを開いてポチポチしていますね。
このことをしっかり意識して、取り組んでみてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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